そこに、いつごろ創建されたのかわからない古い塔が、一面に生い茂った葦原に囲まれて立ち尽くしている。風が吹くと葦原がざわざわに唸りだす。なぜか、懐かしさに一杯になる、あの塔…。ずっと探し続けている。塔の秘密を解き明かすのは誰?
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前回のその3で、横山やすしさんはタイプ7ではと絞っていましたが、まだ確
定できるところにはいません。そして、今回もやすしさん著の『親に一言、
子に一言、世間に一言申します』の中に書かれている気質が出ている情
報(青字)を取り上げて、一つのタイプに絞れるか探します。
・心地よく疲れているときは、なぜかいつも自然と女のことを考えている。
・オレが文章を書くと、どうも主語のほとんどが「オレ」と「女」になってしま
うな。世の中、オレと女だけやと思ってんのかもしれへんな。ハハハ。
やすしさんは漫才で一躍人気者になったのですから、女のことではなく、
仕事である漫才のことを考えてもよさそうなのに、「女」のことばかり考え
ているらしい。ここは、率直に素直な気持ちを表しているようなので、「
女性を強く意識するタイプ(837)」と絞れます。
・オレは所有欲ちゅうんかいな、オレのもんにしたいちゅう欲望がほんま
ないんやね。女は別でっせ。女だけは。そやさかい家が欲しいと思わん。
嫁や子どもがおるから一応あるけどな。
上記の3つのタイプ(837)の特長の一つは、所有欲が比較的に少ない
傾向があります。所有欲ではなく、体験欲が強いのではないかと考え
られます。買い物好きではあっても、大方は消費財で、かつ子どもに
財産を残したいという考え方はあまりなさそうです。
この世が脅威と暗闇の迫る世界であれば、未来や将来はないのであ
り、「生きている今、何をするか」ということになるでしょうか。タイプ7であ
れば、できるだけ楽しいこと、刺激的で、おもろいことをして暮らしたい。
気に入った女性を追いかけまわしたがります。
タイプ8であれば、平穏な暮らしを厭い、挑戦的なことにトライして、そ
の闘い勝ってボスになりたがります。妖艶な女をも手に入れたいところで
す。タイプ3であれば、有名人か人気者になって、女性からチヤホヤさ
れたり、もてたいと考えているのではないかと。
故に、やすしさんは攻撃性が強いが、楽しみたがると言う傾向が顕著
ですから、タイプ7w8の可能性が高いと絞れます。
今 はじめて気ィついたこっちゃけど、オレは「最後」ちゅう言葉にごっつう
緊張する。なんでやろう。…略…この一冊の本の中でも、オレは何回
女のこと書いたやろか。オレにとって女ちゅうのは、ホンマに大事なもんや。
最後ちゅう言葉は、女との別れをオレに連想させる。ゾッとするな。
やすしさんにとっては人生を終えることと、女との別れが、どうやら一番
に怖ろしいことらしいのですが、以前に取り上げた岡本夏生さん(7w8)
のブログにも、よく似たことが書かれています。
岡本夏生オフィシャルサイト
https://www.okamotonatsuki.com/archives/24269
このサイトのタイトルが、なんと、「言わずに死ねるか?」になっています。
ですが、以前ここで取り上げた「その3」には、
・「略…ばぁさん(ご自身のこと)、ヘトヘトだっちゅーの。また、自ら
喜んで命を削ってしまった。ぬっはっ…。
・なんども同じこと言ってますが、みんな、いつまでも、生きてな
いんだよ。100年後はおそらく全員死んでるんだよ。だから今と
言う瞬間より大事な瞬間なんてないんだよ。
「その4」には、・このブログこそ、人間、岡本夏生の遺言、遺書
になっていくのでは…と思っております。もし私が突然交通事故
で何かあってもこうして私が感じた毎日を…
「その5」にも、最後の晩餐のつもりで、頂きマンモス…。
やすしさんと夏生さんは同じ7w8で、人生の最後を強く意識して
いるかに見えます。そして、以前にここで取れ上げた吹石一恵さ
ん(7w6)とはウイングが違いますが、彼女のブログには、生きてい
る時間を精一杯に楽しもう、体験しようとしている様子が覗われ
ます。
略…こうして書いているだけでも、なんだか盛りだくさんな1日で
すね。もっと優雅に過ごしてもいいのですが、限られた自由時間、
なんだか勿体ないような気がして。
さて、当会の理論には、タイプ7に関して以下のようにまとめてい
ます。
★タイプ7にとって、自分は世界の境界にいて、世界は否定的な
ので恐ろしい暗闇の中では、世界から自分を切り離して、自分
の世界だけは明るく楽しいもので一杯にして、それに満たされなく
てはなりません。
http://www.mirai.ne.jp/~ryutou-m/eneagram/static/theory1.htm
幼児のタイプ7であれば、公園で遊んでいたところ母親から夕方
暗くなったので公園から連れ出そうとすると、まだまだ帰りたくない
と泣き喚くところです。疲れてしまうくらいに充分に遊んでいなかっ
たら、決して帰宅しようなんて気持ちになれないのです。
母親から「明日もまたここに来ようね」と言われても、本人にとって
は「今日と言う日は二度と無い」のです。そういう切羽詰まった感
覚があって、タイプ7の心は落ち着かず時間に追われていて、少し
の時間も惜しむので、勿体ないという感覚が働くのではないでしょ
うか。
ところで、「やすきよ漫才」を聴いていると、なぜだか動き方が美し
くみえたりします。気敏で回転が速くて、笑わせるためになんでも
トライするって感じがして十二分に楽しめます。
漫才が終わるとホッとして、落ち着きを取り戻すことができて、か
つ気が晴れるって感じがします。あなたはどうでしたか?
また、7w8というタイプであること納得できたでしょうか? (おわり)
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