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そこに、いつごろ創建されたのかわからない古い塔が、一面に生い茂った葦原に囲まれて立ち尽くしている。風が吹くと葦原がざわざわに唸りだす。なぜか、懐かしさに一杯になる、あの塔…。ずっと探し続けている。塔の秘密を解き明かすのは誰? 
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私にとっての「終生忘れられない映画」をご紹介しようと思っているのですが、ここを読む皆さんがすぐに観られるものであればいいのにと、あちこち探していました。でも、なかなか見つからずにいました。ですが、やっと見つけました。アメリカ・ハリウッド映画『哀愁』です。

1940年の公開ですが、『哀愁』は恋愛映画のバイブルとも言われています。主演女優ヴィヴィアン・リーは、『風と共に去りぬ』では逞しい女性を演じていました。ですが、『哀愁』では、運命に翻弄されるか弱い女を演じていて、たぶん、ほとんどの女性たちは涙ぐむと思うのですが…。


でも1940年の作品ですから、今どきの若い女性たちに受け入れられるのか、と。違和感はないのかなと思うのですが…。以下の動画は2本に分けられているようです。日本語字幕です。

 



あらすじhttps://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%93%80%E6%84%81

監督 マーヴィン・ルロイ
出演 ヴィヴィアン・リー
        ロバート・テイラー

ちなみに、1953年制作の『君の名は』(主演・岸恵子と佐田啓二)は、この映画『哀愁』のウォータールー橋を数寄屋橋に置き換えた作品なのだそうです。でも、ストーリーは違います。こちらはすれ違いの悲恋で、「君の名は」の放送日には女風呂が空になったと言われていました。私の亡くなった母もよく見ていたようなのです。

 

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