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そこに、いつごろ創建されたのかわからない古い塔が、一面に生い茂った葦原に囲まれて立ち尽くしている。風が吹くと葦原がざわざわに唸りだす。なぜか、懐かしさに一杯になる、あの塔…。ずっと探し続けている。塔の秘密を解き明かすのは誰? 
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 前回に載せた文、「紀元前3世紀くらいの頃に最も勢力のある豪族だったのが神武天皇と呼ばれる人で…」と書いてます。そこを訂正させてください。

なぜなら、「豪族」なるものが登場するとしたら、弥生時代の後期になるだろうと考えられます。貧富の差が大きくなって大規模な集落で暮らす…、

例としては「吉野ケ里遺跡」に見られるような大規模の集落を形成していなければ、豪族など登場しないだろうと思うのです


って、弥生時代の後期の1~3世紀くらいに登場した人物(ヤマト王)だと見たほうが的確です。
そして、物部氏なるものが登場したのは、神武天皇が登場する前だと「日本書紀」に載っています。

そうであれば、紀元1世紀頃に物部氏がヤマトに居たか、何処からかやって来たのかはわかりませんが、天皇になるほどの人物が登場したのは、2~3世紀頃と予想したほうが正しいように思うのです。

なお、初代の神武天皇は実在性に乏しく、神話に過ぎないと見られています。そして、神武天皇は第十代の崇神天皇とは同一人物だという、一般によく知られている説があります。

つまり、天皇家の歴史を古く見せかけるために、神武天皇という王の物語を作ったのだと。

「トロイの木馬」というギリシャ神話が、史実だと判明したように、「日本書紀」に書かれている中にも、史実はあると私は思うのです。

そういうことを考えたり、その手の本を読んでいる時が最も私らしく思え気持ちも落ち着けます。で、図書館で借りた本は、谷川健一著『白鳥伝説』です。

かなり以前からこの本のことは知っていたのですが、やっと読む気になりました。物部氏に関することが書かれているのですが、久野氏のルーツ探しには役立たないかも…。

で、今日は、この本の終章に載っていたことを少し転載しようと思います。

「日本の歴史には、その裏側におそろしい真実が伏せられている! 

その真実とは、縄文時代から弥生時代へ、弥生時代から古墳時代へと連綿とたどることができる歴史であり、天皇家の存在よりも古くから、この島国の中央の部分を支配していた物部氏と蝦夷の歴史である。

敗者としての彼らの歴史は抹殺され、ばらばらに解体された。だが、事実の破片を拾い集め、伝承の裏側に流れる意識と照らし合わせることで、もとの形に復元することがまったく不可能なわけではない…」

ここを読んで、なんだか明治維新頃から現在までの歴史も同じだなと見たのですが、あなたはどう思われますか?   つづく

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