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そこに、いつごろ創建されたのかわからない古い塔が、一面に生い茂った葦原に囲まれて立ち尽くしている。風が吹くと葦原がざわざわに唸りだす。なぜか、懐かしさに一杯になる、あの塔…。ずっと探し続けている。塔の秘密を解き明かすのは誰? 
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ところで、私の今の姓は「龍頭」で、夫の本家は代々神職です。本家の長男が神職を継がなかったので三男が継ぎ、その三男が私の舅ということになります。

たまたま世襲の宮司と出会っただけで、まさか神職とか宮司などの多く(多くは無いかも…)が、世襲になっているなど全く知りませんでした。

しかも千年以上も世襲されている家もあるとは、もう驚くしかありません。なにしろ神社に興味を持ったことは一度も無かったので…。


30代頃からは無神論者になっていたので、神社や寺であっても、拝礼することもお賽銭を入れることもありません。

なお、龍頭家が担った神社は、「信露貴彦神社」(シロキヒコ)と呼び、新羅(シラギ)の渡来系だと言われています→ここ

『今庄町誌』には、龍頭家は新羅の王族の末裔だなどと載っているみたいですが、ホントかなと疑っています。

また、『大日本篤農家名鑑』には、敦賀市にあった松原村の篤農家として、「龍頭嘉之助」の名が挙げられている→ここ

龍頭嘉之助さんは夫の祖父に当たり、小学校の校長をしていたそうです。篤農家なのかどうか、それは知らないと夫は言っております。

篤農家ってどういう人のことなのか分からず、調べたら「農業技術・農業経営を研究し、先進的農法の普及に貢献した農業経営者」などとあります。

なお、『大日本篤農家名鑑』は明治43年に出版されていますが、どうやら、当時の篤農家とは、税金をより多く納め、国家に多くの貢献した農業家ということらしい。

また、必ずしも地主とは限らず、農業関係の副業(特産物を加工し、都市部に売り捌いて儲け多くの税を納めた人も該当するとか。

明治政府はロシアと戦うために、ユダヤ人の銀行家シフから莫大な軍資金を借りていた。ロシアには勝ったが賠償金はもらえず、借りた軍資金とその利息の返済だけが国民に残された。

つまり、政府は財政難で税金を多く納められるよう農民たちに飴玉を与えたってことのようです。

ちなみに、国際銀行家のシフという人物は、ロシアの半ユダヤ主義に報復するために融資したみたいです→ここ

ロシアには「ポグロム」という、ホロコーストと同じ意味のユダヤ人の大量殺害が当時発生していたようです。1881年と1903年です。

ここで元に戻しますが、龍頭家が祀る「信露貴彦神社」は、村の氏神様というイメージで小さな神社です。

なお、敦賀市で特定の神社と言えば「気比神宮」です。
古代には角鹿氏(つぬがうじ)が担った(神職)といわれ、一説には角鹿国造の氏族と言う説もあるとか。

久野のルーツ探しをしていると、武家と神職がよく登場しますが、夫の生家も神職に関わっています。何かの因縁ですかねぇ…。

またも道草をしてしまいました。つづく

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