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そこに、いつごろ創建されたのかわからない古い塔が、一面に生い茂った葦原に囲まれて立ち尽くしている。風が吹くと葦原がざわざわに唸りだす。なぜか、懐かしさに一杯になる、あの塔…。ずっと探し続けている。塔の秘密を解き明かすのは誰? 
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なぜか九州大分県の国東半島に惹かれていて、友人たちを誘って旅することになり、少し前に帰宅したところです。

でも、惹かれていた割には国東半島の歴史を知らないのでは、マズイ!と、慌てて幾つかの本を読みました。

九州は、古来から渡来人が多数移住してきたところだと一般によく知られています。尤も畿内も多いようですが。


で、驚いたことに大分県には「新羅」からの渡来人が多く、村落によっては70~80%も占めていたと書かれていた本と出会いました。

新羅と言えば、私の連れ合いの祖先は新羅系らしく、「信露貴彦神社(シラギヒコ)」の神職を昔から担っていたようです。

ところが、「龍頭」と言う名は愛知県内ではほとんど聞いたことがない姓名です。しかし、九州ではよく聴く名だと、土産店で店員さんから聞かされました。

なお、数か月前にネットにある「名字由来net→ここ」で検索したら、龍頭氏は「福岡県、佐賀県、長崎県」に多いと書かれていたので、さほど驚かなかったのですが。

とはいえ、学校で学んだ時は「渡来人」では無く、たしか「帰化人」だったのではと…。何時から代わったのか?

ところで、主に5~7世紀末までという長期間に渡って、たくさんの朝鮮半島の人たちが日本列島に移住していたこともよく知られています。

ということは、21世紀に生きる私たちは、多かれ少なかれ渡来人の血を受け継いでいることになる。

となれば、渡来人は私たち日本人の祖先でもあると言えます。…という事実を知ることで、私から見える世界はさらに広がっていく…。

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竜頭 万里子 (りゅうとう まりこ)
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