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地震災害が気になり、ふとテレビをつけると、女川原発の職員が記者会見していました。
「女川原子力発電所では、通報義務のある基準値の約4倍に達する放射線量(1時間当たり21マイクロシーベルト)を検出したが、それは女川が出したものではない」
「福島第1原発1号機で12日に発生した爆発事故で漏れた放射性物質が、南風で約100キロ離れた女川原発周辺に運ばれた可能性が高いと推測している」
また、他のニュースでは、放射性物質の影響が広範囲に広がっている点について、「(福島第1、第2原発周辺で)避難区域の指示は出ており、拡大などは検討していない、現時点では住民の避難対象地域を広げる考えはないことを示した」というものがありました。
でも、素人考えかも知れませんが、100キロ先から出た放射能ならば、排出源はかなりの放射性物質が出ているはず。遠くに行くほどにだんだん薄くなっていくとしか考えられないのです。
それで原発の専門家&コンメンテイターたちがどう言っているのか他局も見ました。が、すらりと通り越して、危険だと言っている人は一人もいないんです。どうしてなの? なんかおかしい? と思っていたら、河田昌東さんからのメールの続き(3/12にもある)が届きました。
皆さま
昨日爆発したF1-1に続き、F1-3号が危機に瀕しています。F1-3は今朝5時10分に注水機能喪失を確認。燃料棒上部露出したので、圧力容器上部安全弁を開き,蒸気を放出。
これは、高度に汚染した蒸気放出を意味する。続いて、真水を注入し、9時25分ホウ酸を注入。9時20分には格納容器圧力を減圧するために格納容器の弁(ベント)を開放し、蒸気を格納建屋内に放出。
これ以降、放射能が排気筒から大気中に出始めた。9:30には70.3μSv 更に放出が継続し、11:00には 1204μSv に達した。これは昨日の F1-1よりも更に高レベル(通常の約17000倍)。
その後2時間たっても情況の改善は見られず。燃料棒被覆菅(ジルカロイ製)が溶融した可能性が高い(2000度C以上になったことを示す)。これにより、水素が発生している(格納建屋内にF1-1と同様)。
炉心が2800度Cに達すれば、燃料ペレットが壊れはじめ、大量の放射能が放出される。今後どうするか、大変な判断が求められている。
と、すればこれは大変なことを意味する。女川と福島は約100km離れているので、数千倍以上の希釈があるはずで、福島の北側地域は大変な汚染大気を吸ったことになる。
また、本日16:00ころ、f1-2も初めて、外部に放射能を含んだ蒸気を外部に放出した。これにより、福島第一、第二を含めて、6基全てで、冷却困難の事態になっている。但し、F2系統の4基は現在のところ、炉心露出の状態になく、冷却はある程度維持出来ている模様。
詳しく知りたい方は、日本ビジュアル・ジャーナリスト協会(JVJA)Twitterを覗いてみてください。広河・豊田・綿井氏などが現場(福島)に接近してツイッターを発信しています。https://twitter.com/JVJA_member
ちなみに、1000マイクロシーベルトとは一般人が1年間にあびる放射線の限度。福島の病院(福島原発から20k圏外)で計測した値とは1時間あたり1000マイクロシーベルトです。
(ここで、20k圏外と書いたのはこちらのミスです。訂正とお詫びは15日のブログにて)
そこに1時間いるだけで、1年間の許容限度となってしまうということです。そして、数時間前のテレビ報道でも、微量の放射性物質が放出している、と述べています。
が、それはずっと放出され続けているってことなんですよね。今も、私たちが寝てしまっても…明日もずっと…、
また、微量であってもプルトニウムが放出されているなら大問題です。小さじ1杯程度で、100万人も死に至らしめることができる最悪最強の物質ですから。
今日のテレビは、事実に基づかない「ブラックプロパガンダテレビ」なのでしょうか。それとも、それらのことは、大パニックを起させないために良かれと思っての判断なのでしょうか。
どちらにしても、なにが事実なのか選択するのはあなた自身です。他人の言葉をそのまま信じないこと。誰にも頼れないこと。自分を守るのは自分だけである、という現実に向き合うことが肝要です。
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