[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
ここを愛読してくださっている皆さまと情報をシェアしたいと思います。今日は二人目のレポートのご紹介です。私自身も勉強しつつ、忙しいです(笑)。
………………
皆さまへ 大沼淳一
福島原発の作業員の被ばく
東京電力と保安院の発表は混乱しています。2号機のタービン建屋の水たまりの表面線量は、毎時1000mSv(すなわち、1Sv)以上だったが、測定機の針が振り切れて、そのまま逃げかえったと報道されています。
この水の分析データに、I-131とともに半減期の短いI-134が大量に含まれていたと発表し、その後に、分析値が変だから測り直していると訂正発表をしました。
このあたりは、この水がどこから来たのかを推定する上で重要なところなので、間違えて発表するべきところではありません。
ところで、みなさんはジャネット・ランキンという女性を知っていますか? アメリカの下院議員で、太平洋戦争にただ一人反対した勇気ある人です。
彼女は、下院の演説で、「それでもどうしても戦争を始めるというなら、まずは年寄りから戦争に行かせるべきだ。将来を担う若者を戦場に送るべきではない」と述べました。
これとはレベルが違うのですが、名古屋市消防局で福島原発への応援隊員を募る時に、未婚者やまだ子供がいない既婚者を募集対象から外したそうです。
ところが3号基で被曝した3人の作業員は、20代~30代の若い人でした。テレビでウソを垂れ流している老人たちにこそ、現場作業をしてもらうべきです。
また、東京都知事の石原慎太郎が水道水を飲んで見せるパフォーマンスをしたそうですが、80歳に近い老人が少々の被曝をしても、晩発性障害が来る前に寿命が尽きるから、リスクは低いのです。
彼が本当に安全だと思っているなら、彼の孫に飲ませて見せるべきでしょう。きっと、その孫はミネラルウォーターを飲んでいるのではないでしょうか。もしかしたらフランス製の・・・
圧力容器に真水の冷却水注入
これまで破れかぶれの応急処置で海水を注入していた圧力容器(=燃料棒が入っている反応容器)に真水を入れ始めたとの報道がありました。
ちょっと待ってください!
これまで入っていた海水をどこへ持っていったのでしょうか?
海水中には、食塩(NaCl)をはじめとする様々な塩類が大量に溶けています。この塩類に中性子が当たると、大量の放射性物質が出来てしまいます。
例えば、Na原子に中性子が当たると、安定核種であるNa-23がNa-24に変わります。これは半減期15時間でベータ線を出す放射性核種です。
(なお、炉心に注水した海水成分の放射化については、臨界を超えていないのだから中性子は出ていないのではないかとのご指摘を受けました。
確かに、臨界を超えてフル稼働中の炉心と比べたら、中性子の密度ははるかに低いはずです。しかし、中性子が全くないわけではなく、制御棒を抜けばすぐ再臨界に達するわけですから、中性子は存在します。この密度の薄い中性子線でどの程度の放射化が起きるのかは小生も分かりません。 )
塩素Cl-35は半減期30万年のベータ線核種であるCl-36になってしまいます。だから、通常運転時の圧力容器には高純度の蒸留水しか入れてはいけないのです。
タービン建屋の方の高濃度汚染水は、復水器に戻そうと考えていると報道されています。しかし、これも怪しいものです。
復水器というのは、圧力容器で発生した高温高圧の水蒸気がタービンを回した後、海水で冷却して再び炉心へもどしてやる装置です。
ここで汚染水を戻すというのは、炉心へ向かう回路に戻すということでしょうか? 冷却用海水の回路につなごうとしているのだとすれば、そのまま海に出てしまいま
す。
これらの水を本当のところはどうしているのか、一刻も早く知りたいところです。
こういう情報も、常にあいまいのままにされています。新聞やTVの記者は、記者会見の時にこのあたりをきちんと確かめる質問をするべきです。
これまで、勉強せずに、いつも大本営発表をうのみにしてきたマスコミの堕落が、こういう時に効いてきているように思われます。
10 | 2024/11 | 12 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |