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そこに、いつごろ創建されたのかわからない古い塔が、一面に生い茂った葦原に囲まれて立ち尽くしている。風が吹くと葦原がざわざわに唸りだす。なぜか、懐かしさに一杯になる、あの塔…。ずっと探し続けている。塔の秘密を解き明かすのは誰? 
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 さて、「双極性障害とは、「そううつ病」のことです。記載されている子どもたちの様子や行動をみると、丸々と「エニアグラム性格学」でいうところの「タイプ7」に該当します。攻撃的なところがよく紹介されているので、どちらかというと7w8に該当する子どもがよく登場します。

 どの箇所がタイプ7に該当するのか、ここではとても紹介しきれません。知りたい方はホームページにあるタイプ7の気質を記述しているところをお読みください。たくさんあります。また、著書「子どもの心エニアグラム」には、タイプ7の子どもに関しての記述が最も多量に載っています。

 なお、誤解されると困りますから、先に一言。タイプ7
というタイプの人たち全てがみな障害を持っているなど有り得ません。そんなことは述べていません。誰もがその体質や気質とか、その他の原因からなんらかの障害にかかる可能性があるように、タイプ7の子どもにもあるというに過ぎません。体質によって罹りやすい体の病気があるように、気質によって罹りやすい心の病気があると考えられます。
 
 以前から、そううつ病の病前性格を紹介している文献から、タイプ7ではないかと予想していました。一部の受講生たちには予想していると明かしています。しかし今回はあまりにもピタリと「タイプ7に該当する」ので驚いたというのが、正直な感想です。それは情報の蓄積によるものなのかわかりませんが、精度は良くなっているように感じられます。なお、この本には薬の投与で治癒する例も紹介されています。

 読み終えて思わず、「エニアグラムはすごい!」と感嘆しました。「真実を見つけ出している!」と。さらに確信を持ち、力を得たような思いです。タイプ7だとわかれば、タイプ7のおよその価値観や世界観や人生観がわかっています。陥りやすいコンプレックスなど基本的なところがわかっているのですから、対処法を提示することができます。この障害の子を持つ家族に、付き合い方の注意点などもアドバイスできますから、家族にとって朗報になるだろうと考えられます

 ところが、アメリカでは子どもの双極性障害を専門家から総合的に評価してもらうのにかかる費用が1000ドルほど要るという神経心理学的検査なら9時間ほどかかるので、2000~3000ドルかかるとあります。治療費やカウンセリングは別にかかるのですから貧しい人たちには無縁の世界です。

 なんとしても「エニアグラム性格学」を多くの人たちに伝えたいところです。これまでそうでしたが、得られた情報は惜しみなくドシドシ出して行こうと、改めて感じた次第です。
 
 そして、治療法についてまとめてある箇所に次のように載っています。「家族は労を惜しまず、子どもの行動を客観的かつ詳細に観察する必要があります」と。「シャーロックホームズのような親になる」とも書いてあり、正しい結論づけだと思います。それは基本中の基本です。そこから始めなければ何も始まらないというのは至極当然で、当講座でも執拗に語っていることです。

(注・ディミトリ・パポロスとジャニス・パポロス著。十一元三と岡田俊の監訳紅葉誠一の訳。東京書籍)

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