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父親のことを尋ねてもあまり思い出せないと語る受講生がいます。父親とぶつかりあったこともなく、とくに不満があるわけでもないとまで言うのです。父親にはあまり関心がないみたいな様子で語ります。
この受講生をいろいろなエピソードから「タイプ2w1」と判定しています。しかし、タイプ2であるならば、当然に理論にある「父親を強く意識するタイプ(2・6・1)」なのですから、父に無関心そうにみえることが不思議でした。
ある日、話の流れからなのか普段は無口な彼ですが、やにわにトツトツと語りだします。「中学2年生の時、クラスの仲間とちょっとした悪さをしてしまった」 その件で学校側に知られてしまい、両親とともに学校に呼び出されたようです。
彼は、「父親だけには来てもらいたくなかった」と言い、続けて、「母親には悪いと思ったので謝ったが、父親には謝りたくなかった!」のだそうです。父親との関係が悪いのであれば理解できることです。しかし、関係が悪いとは言えない! う~ん? それでは不自然です。何か不快な体験を過去に持っていれば別ですが。
それで父親との間で不快な忘れられない出来事でもあったのかと、さらに尋ねました。彼は何か考えているふうでしたが、「思い出せない、何にも無いよ‥」とポツリ。さて、不自然でわかりにくいものならば、それは気質から来ているものです。
また、それでは「複雑なところがある」となってしまいます。つまりは、「父親を強く意識する気質≒ファザー・コンプレックス(複雑な)」です。このように、思いがけないところから、彼は自分の中にある「父親を強く意識する気質」を発見することができました。
ちなみに、タイプ2は、父親に「努力をほめられたい」という欲求の強い人たちですから、父親に迷惑をかけたとか、謝らねばならないことを仕出かしても、「父親にだけは謝りたくない」、という気持ちになってしまうと考えられます。素直になれないのですから‥、複雑ですね。
この理論、知ってしまえば簡単なことなのですが、そうとは知らない場合、自分の中にある隠されたいろいろな傾向を発見することは難しい。自分を色眼鏡をかけずに客観的に知ることは容易ではないようです。
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