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そこに、いつごろ創建されたのかわからない古い塔が、一面に生い茂った葦原に囲まれて立ち尽くしている。風が吹くと葦原がざわざわに唸りだす。なぜか、懐かしさに一杯になる、あの塔…。ずっと探し続けている。塔の秘密を解き明かすのは誰? 
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 オーストリアのとある大学に在籍する2人の博士の双極性障害患者の聞き取り調査から、興味深い結果が報告されていると、この本に掲載されています。

 脳の機能をMRIで測ることができ、左右の半球で非対称が起こっていることが明らかになってきたようで、たとえば、うつの時は右前頭部の活動が活発になり、躁では左半球が活発になる傾向があると書かれています。

 これはちょっと面白い情報というか、私からはそうあって然るべきものですが‥。それというのも、タイプ7をエニアグラム性格学理論では、「左脳優位タイプ」と分析しているからです。タイプ7は辛い時ほど楽しみを追いかけますが、それは辛さを忘れるためでもあります。楽しい目標があるとガンバレるタイプです。
  
 それゆえ、カウンセリングでは、勉学や仕事などがはかどらない時、うつ的な状態が続く時などは、週末に楽しい計画を立てる、本人の好む遊びを家族がともにする、などと提案することがあります。

 たとえばタイプ7の子どもの夏休みの過ごし方としては、7月はどこかへ一泊旅行をすると計画したり8月はデイズニーなどに行く予定をして、遊ぶ日と学ぶ日を交互に配置してみてはどうかと提案します。また、週ごとの計画を立て一日単位ならば2時間勉強したらその後はプールで遊んでアイスを食べよう、などと、当日に決めるのではなく、あらかじめ本人に伝えたほうがよいとアドバイスします。

 (ちなみに、タイプ7は水族館などは好みの場所になるようです。ここを愛読されている方でタイプ7のお子さんがいるのならば、この夏休み、うつうつとしており聞き分けがない日が続いたら、水族館に連れ出すとよいかもしれません。あるいは金魚とか熱帯魚を買うなどでもいいかもしれません。尤も、タイプ間違いをしていなければいいのですが‥)


 また、彼らにとっは学校の始まる8月末は最悪な時期です8月の最終日と9月の第一週目の休日は必ず本人が喜ぶ計画を配置すれば、スムーズに落ち付いて勉学に集中できるようになりますと説明します。むろん、軽度のうつならば著しい効果を発揮しています。子どもだけでなく大人でも同様です。

 タイプ7の「自我の座」は左脳にあり、たぶん快楽を追う時は左脳が活発に動いているときではないかと予想します。(この理論は以下にあり、クリックしてお読み願えたらと思います)
http://www.mirai.ne.jp/~ryutou-m/eneagram/static/theory6.htm 

 なお、この本にある上記のものは、エニアグラム性格学理論が立証されているのでは、と思われるような記述です。
 

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竜頭 万里子 (りゅうとう まりこ)
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