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そこに、いつごろ創建されたのかわからない古い塔が、一面に生い茂った葦原に囲まれて立ち尽くしている。風が吹くと葦原がざわざわに唸りだす。なぜか、懐かしさに一杯になる、あの塔…。ずっと探し続けている。塔の秘密を解き明かすのは誰? 
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 遠縁の親子のことです。父親と息子の仲がよいとは言えず、両者ともに顔を合わせるたびに苛立つようなことが巻き起こるみたいです。それであまり会わないようにしていると聞いています。父親を2w1、息子を6w7と判定しています。

 息子の言い分からは、父親の自分への介入、口出しの多さやきつい口調に対して不満があるようでした。父親からは、息子は一度もなにかでガンバッタことがないらしく、骨がなく、甘ったれ、というような不満があるみたいです。

 この親子の場合、父親の2w1は息子のことばかり意識しています。強く逞しい自立した大人の男性にしたいという思いがあると考えられます。息子のことが片時も頭から離れないというタイプです。(タイプ2は息子の存在が大きいタイプで、タイプ6は父親の存在が大きいタイプ。これに関しては次のアドレスをクリックしてお読みください)

http://www.mirai.ne.jp/~ryutou-m/eneagram/static/theory5.htm

 一方、息子のほうも、父親を強く意識しており、父親の言動に振り回されやすいタイプです。どちらも相手に期待しており、理想の息子、理想の父親を求めていると言えるので、どちらも相手に不満を持ちやすくなると考えられます。むろん、このタイプの親子がみなそうなるのではありません。


 「息子の就職活動に関して、きわどいところまで行った!」と、この家の主婦、つまり両者の妻であり、かつ母親である女性が話してくれました。ところが、この母親は6w7です。

 ある晩、父と息子が激しく対立したことがあり、それを見て彼女は、「大変なことになる!」と感じたらしく、110番通報をしています。パトカーが自宅に到着したのは、「意外と早かった!」のだそうです。男性を怖がる気質ゆえか、図体の大きな二人の男性が激しく言い争っているのを見て、「非常事態発生!」と感じて、怖くなってしまったようです

 タイプ6を心配性みたいによく書いていますが、他のタイプと比べて特別に心配性だというのではありません。しかし、このように、すぐに行動として出てしまうので、周囲からそのように見られてしまうのです。パニックに陥り、過敏な反応をしてしまうことがあります。

 この母親とは昔からの幼馴染で、なんでも私に話してくれる間柄ですが、今回も、淡々と「以前だけど、こんなことがあったのよ!」という感じで話してくれました。現在、息子さんは無事就労されているので親子ゲンカになることはないようです。しかし、父親の息子への不満、息子の父親への不満というものは、なかなかに無くならないみたいです。

 さて、この二人、互いに理想の人物を求めていることを知らずにいるのではと予想します。また、自分の不満はごく当たり前の不満だと思っているのではないでしょうか。

 たとえば、息子のことが気にならないタイプ、
857・3・4の父親ならば、息子の欠点や能力については、そういうこともあるだろうくらいで、息子に何も期待していないのです。「理想的な息子」というものを想像さえしていないのではないでしょうまた、息子が
85であれば、父親の存在は気にならず、口出しされてもスルーして、あまり記憶にとどまらないと予想します。


 私たちは、他の親子関係を見て、はじめて自分の親子関係を客観視できるのではないでしょうか。なお、ブログに載せる了解は得ており、タイプ名はそのまま変えずに載せています。ただし、個人情報がわからないように一部変えているので、誤解なきようにお願いいたします。

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