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この本には障害について調べるための「症状チェックリスト」が載っています。その項目を全部見ていくと、主にタイプ7w8の子どもが追い詰められて、精神状態が悪くなったものとよく似ています。そのなかに、「しばしばウソをつく」というものがあります。
「若年発症の双極性障害に特徴的に現れる症状と行動特性」というものにも載っています。この中にも「虚言」が入っています。しかしながら、このようなところに、「ウソをよくつく」などと書かれていると、どうも釈然としません。
なぜなら、何らかの精神的な障害を持つと、家族との関係が良好になるなどあまり考えられません。人間関係が悪ければ、誰しも正直な対応ができにくくなります。「正直に言いなさい!」と言われても、意地になってしまうのです。
これは、障害を持つ子どもではなくとも、よくあることです。親が厳しい躾をする人であればあるほど、また親の不安感が強くなるほどに、子どもに対して過剰な反応になります。そうなれば、子どもも自衛のためにウソをつくようになるだろうと考えられます。また、親の精神状態が悪ければ、当然に、子どもへの対応の仕方がおかしくなるだろうと予想できます。
タイプ7の子どもが特別に虚言癖があるとは思えません。元々は真面目な気質であり、なんでも正直に語る子です。実際にも、タイプ7の子を持つ母親で、やさしく理解力のある方から、「うちの子はウソをついたことがない」と告げられたことがあります。
タイプ7の子どもは、母親からきつい接し方をされれば、確実にウソをつくようになってしまいます。なぜならば、「母親を強く意識するタイプ(8・3・4・7)」は、母親から愛されたい子どもです。何か叱られるようなことを起こせば、母親から嫌われてしまう、拒絶される、見捨てられるかもしれないと、否定的なことばかり頭に浮かびます。
そうであれば、たとえば、何かを壊したなら叱られるので、「僕は知らない」と言うしかありません。叱られることを怖がっているのです。次に、ウソがバレルなどすればさらに最悪事態に陥ります。絶対に避けねばならないことで、ウソにウソを重ねるしかない、という状態まで追い詰められるのです。根は正直で真面目な気質の子どもです。そうなった原因は、母親の対応の仕方にもあると考えられます。
さて、「卵が先が鶏が先か」みたいなことなのかもしれません。ある母親にとって異常だと感じられる子がいたら、不安感から子どもに冷静な接し方ができなくなります。すると、その母親の叱責で、子どものほうではウソをつくしか、そこから逃れられる方法がないためにやむを得ずウソをつきます。
そうなると、さらに母親は冷静さを失い、この子はおかしい子に違いないというように、悪循環に陥ってしまうのです。その多くは、母親と子どもの気質(性格タイプ)が違う場合で、気質が違うと、とある行動は「異常」なことになってしまうのです。そういうことは非常にしばしば起きています。
従って、ある意味では母と子の相互作用によって、「障害児」になってしまうとも言えるのではないでしょうか。さきに「障害児」がいたのではなく、ちょっとした些細なことから、いつしか子どもが追い詰められて精神状態がおかしくなり、追い詰めた母親のほうも、そこから追い詰められるのです。そして、終いには「受診しなければ!」と、母親のほうが病院に駆け込む、ということはおおいに考えられることです。
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