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これまでたくさんのご相談を受け付けてきましたが、その中でよくあるのが、「自分の悩みは、人とのコミュニケーションのとり方が下手なことです」というものです。
無口な人が、自分は会話が下手だと思っていることが多そうです。でも、おしゃべりで、みんなとうまくコミュニケーションが取れているように見える人でも、自分は下手だと言うことがあります。
つまり、主観的な判断をしているのです。多くのことが、自分だけの思い込みに過ぎないことが少なくありません。客観的に見ていないのです。
無口であっても周囲の人から信頼されている方もいます。逆に、話題豊富で話上手で、自分はコミュニケーションうまいと思い込んでいる人がいますが、周囲から信頼されていないことがあります。
会話の中心にいてリードしているつもりでも、周囲の人から疎まれていると気付かない人がいるのです。人は、そういうところで評価はしないものです。
ですから、周囲の人々から信頼されていないのであれば、話し上手でも会話上手であっても、何の価値もありません。
次に、学校や職場などであれば長いつきあいになりますから、何事にも真剣になり、誠実に積極的にトライし続ければ、いつかは信頼を受けるようになると考えられます。
しかし、一面識だけなのに人柄まで判断されることがあります。なにか嫌なことを言われてしまうのです。このようなときに「自分のことを何も知らないのに…」と思うのではないでしょうか。
今回は、長くつきあう可能性がないときの接し方を考えてみようと思います。なお、怖がりで緊張しやすい人が、顔がこわばり、口から言葉が出ないことが少なくありません。
そんな様子を見て、緊張しているからだとは思われず、不愛想な奴だとか、気取っている、えらそうにしている、などと受け取られることがあります。
それゆえ、主に怖がりで緊張しやすい人たちへのアドバイスになると思います。
さて、初対面の人と出会い挨拶せねばならない時は、「ちょっと微笑んで会釈」してください。これだけは鏡を見て、自然な顔つきになるまで訓練してください。
「はじめまして」とか「どうも」くらいは言えると思いますが、「微笑んで会釈」という挨拶がとても重要です。最大ポイントです。続きがありますが、今日はこれにて。
そのお陰でたくさんの情報が寄せられるようになり、少しずつでも公表できるものは公表していきたいと考えています。こちらは先が短い(?長かったらどうしよう?)ので出し惜しみはしません。
さて、今回は「タイプ7と靴」というタイトルです。タイプ7と靴はどうみても因縁深いものがあるからです。
たとえば、タレントの岡本夏生さんは、靴マニアだとテレビ番組の中で述べていたようです。タイプ7w6と判定しています。相当な数の靴を持っているようです。
ある7w8の男性は、靴へのこだわりが強く、服にはあまり金をかけないが、靴には惜しみなく金をかけていると言います。
ある7w6の中学生(女子)は、靴を買うときは必ず2足買って欲しいと母親に求めるそうです。しかも、ある日、靴を買ってあげなかったら泣いて怒ったという。服のときは泣いて怒ったりしなかった、と母親が語ってくれました。
ある7w8の男性は、靴だけは念入りに磨くそうです。掃除とか整理とかはまるでしないのに、なぜか自分の机の上と靴だけは自分できれいに磨くので、家族が不思議に感じていたという。
ある7w6の40代男性は、いつも同じ靴を履いています。大のお気に入りの靴で、値段は2万円近くしています。幾度も修理に出しています。しかも、修理代も2万円はするという。
当会は、「性格とは自己生存防衛戦略である」という考え方があります。タイプ7は「逃げる」という基本戦略を生まれ持つタイプです。これに関しては以下に掲載しています。よかったら一度お読みください。
http://www.mirai.ne.jp/~ryutou-m/eneagram/static/theory3.htm
その他、靴マニアというか、靴フェチみたいだと思われる人もいますが、むろん靴にこだわらないとか、無関心なタイプ7も少なくありません。
しかしながら、自動車、バイク、自転車などにこだわり、電車大好きという人ならばしばしばみかけます。いずれも逃げる時の必需品です。
ウソみたいなホントの話です。気質(=性格タイプ)というものは、物の見方とか考え方というよりは、行動パターンのほうに、よりクッキリと出ていると考えられます。
今日は、話題の動画を、3つご紹介したいと思います。なお、ここに載せているのは一つだけですが残りはそれぞれのアドレスをクリックして見て下さいね。
(なお、この動画は字幕が付いていません。でも、以下のアドレスをコピーして飛んでください。日本語の字幕が付いています→http://labaq.com/archives/51455244.html
ここの英訳が一番ベスト。面倒ですみません。字幕つきの動画を載せられないみたいです)
上記の動画は、ニック・ブーイッチさんです。オーストラリア在住で現在25歳です。ニックさんは生まれつき四肢がありません。
ニックさんの公式ページhttp://www.lifewithoutlimbs.org/
『五体不満足』という本を出している乙武洋匡さんと少し似ています。でも、ニックさんのほうは左の足に当たるところに2本の指があります。
女性に向かって、「君たちはそのままでゴージャスだ」と語りかけます。グッと来るところかもしれません。
2人目は、スティーブ・ジョブスさんです。「伝説の卒業式」と言われています。12 3という3つの動画に別れていますので、転載していません。
http://video.google.com/videoplay?docid=9132783120748987670
今年5月にiPadを発売するプレゼンでの彼の姿は記憶に新しい。しばしば新製品の発売で姿を現していますが、いつも黒のトレーナーとジィーンズです。
アップル社が赤字続きだった時、給与は毎年1ドルしか受け取っていないことは有名。むろん成功報酬などはもらっていた。が、2004年はストックオプションのほかの成功報酬はなく、本当に1ドルだけ受け取っているらしい。波乱万丈で破天荒な生き方には驚かされます。
スティーブ・ジョブズさんが語ったことで、私にとって印象的だったことは、「死は生命の最大の発明なんだよ」です。それと「Stay hungry Stay foolish」
3人目は、ランディ・パウシュの「最後の授業」と言われているものです。ガンに侵されて余命はあと数ヶ月の時に、大学でなされた授業です。既に亡くなられている方です。妻と3人の幼い息子を残して…。
公式ページ→http://www.tkd-randomhouse.co.jp/last_lecture/index.php
こちらの動画はYouTubeにもあります。でも1~9までと長いのでちよっと時間がかかるかもしれません。でも、ムダな時間にはならないでしょう。
3人の境遇の違いは大きいのですが、学べることはとても多い。全てのことは自分自身が招くことだと。自分が変われば世界は変わる、すべてのことはみな自分自身の物事の捉え方いかんなのだと語っているように思います。
マンガ「ベルセルク」についてQ&Aで質問されており、回答しています。そこで、三浦健太郎さんのタイプを「タイプ4w5らしくみえます」と回答しています。
33・274「ベルセルク」の作者や登場人物についての質問と回答
http://www.mirai.ne.jp/~ryutou-m/eneagram/q&a/past/15.htm(アドレスをクリッリすれば飛べます)
今日は、三浦健太郎さんがインタビューに答えているものを転載(藤本由香里著の「少女マンガ魂」より)しています。
実は僕はマンガばかり机に向かって描きまくっていて、実体験が少ないことにコンプレックスがあったんですよ。せめて人がすすめるものはドンドン吸収していかないと、やばいんじゃないかって思っちゃって…中略…
自分が感受性的には、子どものまんま一番遅れているってことだけが、リアルにそういう場でわかったから、とにかく、おっつかないと、この人たちと一生なにかを共有できないっていう焦りがありまして…中略…北風と太陽じゃないけど、僕はぽかぽかしたことが意外と苦手なんですよ。
タイプ4は末っ子気質ですから、永遠の少年期タイプです。これに関する理論を知りたい方は、以下のところへどうぞ!
http://www.mirai.ne.jp/~ryutou-m/eneagram/static/theory7.htm
タイプ4は、おとなになるほど周囲との違いを意識し出すようになり、取り残されるという感覚が出てきます。そして、元々に懸命になるというか、余裕をなくしやすいというか、必死になりやすい気質です。
となれば、ぽかぽかした気分になりにくく、苦手意識を持つ人もいるだろうと予想できます。しかし逆に、のんびりできにくいために、のんびりぽかぽかに憧れるという人たちもいます。
三浦さんも必死にマンガを描いていたようです。一つのことに集中しやすい気質は、それで成功を収める可能性もあり、その場合は長所だと言えます。
しかし、それ以外のことに関心を向けない、ムダを嫌うという真面目さが、知識や視野を狭めることもあります。作家であれば、アイデアや想像力が先細る怖れもあります。
一つのことに集中するそんな自分のやり方を変えないで、もしも成功できなかったら絶望に陥るでしょう。その場合、結果として短所だということになります。
物事に集中できにくい人間にとって羨ましい気質です。しかし、どんなに素晴らしい長所でも、優秀な能力を持っていても、それが悪く作用することがあることを知ってほしいですね。
タイプ4に生まれたら、永遠に子どもらしい瑞々しさを持ち続けられる、と考えたほうがよいのではないでしょうか。
1ヶ月ぶりに田んぼの草刈をしました。写真にあるように無事に実っています。えらいもんですね。ちゃんと実が生っているんですから(当たり前か…)!
ところで、1週間前にイノシシが田んぼに侵入し、稲を5.6株倒されていました。でも、近くの田んぼは侵入していないのです。この地区でイノシシ避けの柵などがある所は一つも見当たりませんからね。
どうやら、無農薬の田んぼゆえ、イノシシの餌であるミミズなどが我が田んぼには一杯にあるからではないかと。
なお、田んぼには「メダカ」と「イチョウ浮き苔(写真左)」が見つかりました。どちらも絶滅危惧種です。
メダカのほうはあまりにも小さく、また、すばやく動くので、写真に撮れなかった。残念! (ちなみに、写真をクリックすれば拡大される)
昨年の12月から水を入れて田んぼ作りを始めたばかりなのに、これまでやってきたのは、ニホンアカガエルとコオイムシ、そして、今回のメダカと浮き苔です。早くもこれだけの絶滅危惧種と出会えるんですから…。
農薬さえ使わなければ、すぐに以前のような豊かな生態系が復活するのではないかと、そんな楽観的なことさえ思い浮かびます。
ところで、メダカは海外でも"medaka"という語が使われるほど生物学界ではよく知られています。日本に棲息する最も小さな淡水魚です。
イチョウ浮苔(ウキゴケ)は、イチョウのような形の葉をしています。胞子で増えるので、農薬の影響を受けやすいものです。日本で唯一つの水面に浮遊するコケの仲間です。
写真の隣にある黄色い稲は、他の方の田んぼです。当方よりも、1ヶ月くらい前に苗を植え付けています。早くも9月半ばには稲刈りをするそうです。
一方、まだ青い穂が見えるのが、私たち(3人でやっている)の田んぼです。
こちらは一株に1つの苗を植えつけただけです。お隣りの田んぼは一株に5つくらいの苗を植えつけています。
でも、一見だけなのですが、どちらも同量くらいの実が実っているように見えます。でも、当方のほうが茎が太いんです。台風などに遭っても、太い茎が支えてくれそうで頼もしく見えます。
ところで、収穫量が同じだとしたら、苗の費用に関しては、こちらは五分の一で済んでいることになります。農協などでは一株5つかそれ以上は植えるように指導されているのだろうか??
農協に出向いたことはないので知りませんが、知り合いの自然農法の田んぼは、一株2つの苗を植えていました。
また、他の方の田んぼの中は、雑草が物凄いほど繁殖するので、ラジコンで除草剤をまいています。危うく我が田んぼまで、一緒くたに薬を撒かれてしまうところでした。
危機一髪で回避できたようですが、それは土地のオーナーが注意を払っていてくれたお陰です。
また、近くの農家の人たちから、“雑草も生えない田んぼ”とからかわれていたようです。肥料もわずかしか入れてないので雑草の繁殖も少なかったので、草刈もあまりせずに済みました。
でも、それでは米の実りも少ないと予想されるのは当然のことです。でも、見た限りでは、堂々と引けを取らないくらいに実っています。えっへんです。
タイプ4のあることに関して取り上げて欲しいとリクエストがありましたので、早速に少し取り上げたいと思います。
竹中直人さん(タイプ4w3)が、きのう29日の朝日新聞の「十代、こんな本に出あった」欄で語っています。
谷崎潤一郎(タイプ2w1)の『痴人の愛』を紹介していて、主人公があまりにも哀れと言い、自身と重ねあうところがあったと述べています。でも、彼とはタイプが違いますから、自己流の解釈をしているのではと思います。
また、「独りぼっちになる取り残され感のようなものが、子どもの頃から僕にはあったような気がします」とも述べています。
高校時代に、「ラブレターを書くのが好きで、女の子の下駄箱に入れていた。その当人に23年ぶりの同窓会で再会して見せてもらってビックリ。僕は無能だと書いている」
「石川啄木(タイプ4)の、友がみなわれよりえらく見ゆる日よ、ではないですが、自分をひどく無能だと感じていた。マンガ家のつげ義春さん(タイプ4)の作品に出てくる、どうしようもない人物がたまらなくいとおしいんです」
ここは、同じタイプゆえ、素直に共感できるところなのでしょう。なお、当フログの今年3/18に、竹中さんのことを少し取り上げています。
また、「芋ヅル式にわかるもの」というタイトルでも書いているところですが、当人が自分を「無能だ」と言っているだけで、当然ながら有能な人もいます。それはどのタイプでも言えることで、タイプの問題ではありません。
ちなみに、タイプ4は完全無欠な人間になりたがっているのか、ちょっとでも何か否定的なことが起きると落胆が大きく、大変なショックを受けるところがあります。
これはタイプ1とタイプ7にもある傾向で、優等生気質がそう言わしめていると考えられます。自分への期待値が高いというか、要求水準が高いからではないかと考えられます。
また、競争心も強いのが、この3つのタイプです。それで、友のほうがえらく見えたりもするのです。あなたのタイプ4へのイメージがこれと違っていたら修正してくださいね。
ところで、ラブレターに、自分を無能だなどと書くとはちょっとビックリですね。また、下駄箱に入っていたラブレターを23年も持っていた女性も、あきれるほど凄いです。「男性を強く意識するタイプ261」なのかもしれません。
ところで、渡辺えり子さんのエッセイ(青字)には、タイプ2の女性の男性に対する典型的な考え方の一つが出ています。「名作コミックを読む」(小学館)です。マンガ愛好家たちのエッセイが載っています。
私は『吉祥天女』の由似子のように、長い間、男性恐怖症だった。男性そのものに対する憧れは強いのに、男性の性的な部分には強い嫌悪感を覚えるという複雑なもので、そのきっかけとなったのは、中学生の頃、下校途中の墓場で変質者のマスターベーションを目撃するという災難に出会ったことが大きい。…中略…
中年の男が気味の悪い声をあげながら、ニヤリとこちらを向いた時、筆舌に尽くしがたい嫌悪と恐怖を覚え、一目散に駆け出したのだった。
男性社会の精神部分には憧れているのに、男性の性には恐怖と嫌悪を覚える。このアンバランスな感覚を補ってくれるのが、少女マンガの登場人部の言葉と姿態であった。
ところで、渡辺えり子さんのエニアタイプをタイプ2w1と判定しています。1のウイングは重いと考えられます。1のウイングが重い女性ほど、男性への恐怖心が強くなります。タイプ1の女性が最も男性を怖がりやすい気質だからです。
上記のような体験を中学生の頃にすると、ちょっと強烈でショックを受けるでしょう。それゆえ、当然に男性恐怖症になるだろう、と、誰もが思うのではないでしょうか。
しかし、これよりももっと過酷な体験をしているタイプ7の女性を知っていますが、男性恐怖症にはなっていません。該当する一人の男性だけを憎んでいるだけなのです。男性全体を怖がっているのではありません。
また、2・6・1という3つのタイプの女性は、「男性を強く意識するタイプ」で、ちょっとした悪戯をされただけでも、男性全体に対して嫌悪や恐怖心が生まれやすい気質です。
たとえば、父親に一度だけ頬を叩かれ、それ以降、男性が怖くなったという1w2と2w1の女性を知っています。結婚もなかなか決められないのを、父親のせいにしていました。
その2w1女性の母親が後から語ってくれたことなのですが、「父親はちょっとコッンとしただけです。私のほうがよっぽどきつく叩いているのに、私がしたことはあまり気にならないらしい…」
2・6・1という3つのタイプの女性は、母親から過激な暴力を受けても、女性恐怖症にはかからないのです。嫌悪するとしても、その人ひとりだけです。
しかしながら、8・3・7という3つのタイプの女性たちは、女性恐怖症にかかりやすくなります。「女性を強く意識タイプ(837)」だからです。
ちなみに、2・6・1の女性たちの中には、男性から何もされなくとも、傷つけられた体験がなくとも、男性を怖がっている人がいます。
このようなことは、前回(タイプ7w6の花沢健吾さんのように)、ご紹介しているものと同じ類のことです。837の男性の中には、女性から何もされなくとも恨んでいる人がいるのですから。これらは、単に性別が違うだけで、意味することは同じだと理解できるでしょう。
マンガ「ボーイズ・オン・ザ・ラン」と「ルサンチマン」は、結構、面白く読めたマンガでした。作者の花沢健吾さんのエニアタイプは、タイプ7w6の可能性が高いと思います。
女性への関心の高さがかなりなものと感じられたのでした。それで、インタビュー記事はないかと探すと、「2007度版・このマンガが凄い」にありました。転載してみますね。
インタビュアー(A)…普通に活発な子どもですか。
花沢健吾さん (花)…若干 暗めですけどね。思春期に入ったら、急激に女の子としゃべれなくなってしまったんです。
A…高校は共学ですか?
花…共学です。でも、恋愛みたいなのはないんですね。好きな女の子はいましたけど、じっとり見ているだけ。とにかく、女の子に慣れていないので、会話ができない。
A…「ボーイズ」でも、「ルサンチマン」でも、男好きですけど同性からは嫌われるタイプのヒロインがこっぴどい目にあいますね。
花…ええ、とりあえず女をやっつけたいっていうのがありまして。せっかくマンガで外部へ向けて発言できるチャンスなので、そこで恨みをはらしたいなと。
A…恨みって、何かされたわけじゃないですよね?
花…ないんですよ! なにもされなかったことが憎いんです!
A…次作の構想は練っていますか?
花…やっぱり骨格にあるのは女性に対しての愛憎なんで、いちど徹底的に描いてみたいなっていうのがあります。
「何もされていないのに憎い」っていうのは、なかなかに興味深い心理ですね。根源的なところから来ているものと考えられます。「女性を強く意識するタイプ(8・3・7)」だと絞れるものです。
そうではなく、女性に酷いことを言われて傷ついた、あれがトラウマになって女に恨みを持つようになった、などと述べる人たちのほうが一般的です。大抵の人たちは、そうなった理由づけをしたり、根拠を探すからです。
正当な理由があるように見えても、根拠を指し示しても、なにもなくても、どちらであっても同じに扱います。つまり、「女性を強く意識するタイプ(8・3・7)」と絞ります。ただ、この場合は、判定の根拠が薄いとか、絞れないはずだ、と言われてしまうでしょうね。
でも、よくよく考えてもらえればわかると思いますが、何も無くても恨みを持ちやすいのですから。それならば、ちょっとしたことでも大きく傷ついてしまう、ということです。
女性に過剰反応をするのが、この3つのタイプです。本当は理由など要らないのです。そのようになった根拠も要らないのです。気質なのですから、生まれついての傾向なのですから…。
アレルギーになりやすい体質に生まれると、ちょっとしたきっかけで発現しやすい、というものと同じです。
そして、上記にもあるように、この3つのタイプは、女性たちと関わりたいのです。基本的に女好きなんです。それなのに、その女たちから相手にもされないとしたら、期待は裏切られ失望が大きくなり、ついには憎らしい、とまで発展してしまう、そんな傾向をうちに秘めているのです。
なお、女好きならば軟派するだろうと思っている方が多いのかもしれませんが、女性を意識し過ぎると気楽に声かけなどできないものです。
従って、「じっとりと見ているだけ」になりそうです。むろん、全ての837がそうなるのではありませんが。でも、この表現がとてもグッドで思わずニャッとしてしまいました。
アメリカは、1930年頃から世界大恐慌がはじまり、経済的な理由から双子が別々に育てられることがよくあったようです。それゆえか、一卵性双生児研究の結果がしばしば報告されています。
(ちなみに、日本もアメリカと同じ時期に恐慌があり、また戦争などから、一卵性双生児たちがよく別々に育てられていたみたいです)
興味深いので、『遺伝子は私たちをどこまで支配しているか』(新曜社)に載っているある事例をご紹介します。
「一卵性双生児が別々の家庭にひきとられた。どちらも中流家庭ではあるが、偶然なのかどちらもジェイムズと言う名前がつけられた。40年後に再会して、互いを知るうちに、あまりにも多くの類似点があるのを知って驚いてしまった。
些細な一致だが、あまり起こりえない一致もあった。どちらもラリーという義兄弟がいて、トーイという名の犬を飼っていた。二人とも、ビールはミラーライトを好み、タバコはセイラムを好んだ。
どちらもリンダという名の女性と結婚して離婚し、ベティという名の女性と再婚していた。一方は、長男をアランと名づけ、もう一方はアレンと名づけていた。どちらも改造カーレースに凝って、野球は嫌いだった。
どちらも10歳ごろに鼻かぜを引くと頭痛がして、そのうち偏頭痛に悩まされた。医師の症状所見もほとんど同じ。二人ともに数学の成績がよく、国語が苦手だった。
どちらも大工仕事が好きで、爪を嚙む癖も共通していた。しぐさや言い方が似ている。スラングの使い方も似ていた。ほぼ同じ時期に急に体重が5キロ増えた。
二人が再会する前は、二人ともにさまざまなストレスに悩まされ、胸痛と高血圧が持病だった。どちらも不眠症で、神経質で、精神安定剤を服用していた。二人は事務職に就いていた。それぞれ警察の仕事に魅力を感じ、ボランティアで町の保安官のアシスタントを務めていたことがある」
なお、あまりにも不自然なので疑われると思ったのでしょう。次ぎのような断り書きさえ載っています。
「この事例は本当にあったことで逸話ではない。十分に調査され、裏づけられている何百という事例の一つである」
最後に、同じく偶然の成せる技というか、取り上げたいことがあります。なぜなら、エニアグラムタイプが同じだと、名前が同じ、という事例が多くはないが有るからです。上記のような事例にもありますが、名前は親がつけているんですから、どう考えたって不思議ですよね。
一つ例を挙げます。たとえば、「かずき」という名前は、タイプ4の男性によく見かけます。ただ、漢字はそれぞれに違います。それで、姓だけでなく、フルネイムを教えて欲しいと言うことがよくあります。
IQテストの成績の個人差が遺伝しうるという証拠も増えているようです。
『遺伝子は私たちをどこまで支配しているか』(新曜社)によると、「IQテストの成績への遺伝的影響が年齢とともに大きくなる。子ども時代の共有環境の影響が、IQテストの成績の個人差をほんの部分的にしか説明しない」とあります。
つまり、「氏より育ち」ではなく、「育ちより氏だ」ったわけです。また、「コロラド養子研究」によると、一卵性双生児などを長期にわたって追跡調査してみてわかったのは、子どもが低年齢の場合のみ、家庭や学校などが同じであれば、そこからの影響がわずかながら見られた。しかし、10代になってしまうと、影響はほとんどなくなる」
前回、「性格」に関してご紹介したものも、これと同じでした。「それどころか、性格よりも、IQテストのほうが遺伝的影響のほうが強い」とあります。
一般に、「性格」よりも、「知能」のほうが、養育環境の影響が強いと思われています。それなのに、その逆だったわけです。(ちなみに、私自身の持論では、そのどちらも、養育環境からの影響は少ないと考えています)
ただ、養育環境によっては、「知的発達を妨げることはできる」というのです。たとえば、何年間も部屋にひとりで閉じ込もるなどであれば、当然に知的発達は妨げられるのは予想できます。
さらに、「うまれ持った知的能力を引き出すことはできるが、それらの能力を根本から変えることはできない」と、キッパリ。
これはよく理解できるものですよね。生まれ持った知能を引き出すためには、家庭環境や学校の環境や、その他の文化環境に恵まれていることが大切だろうと思います。
でも、どんなに良い環境に恵まれていても、本人の意志如何です。学ぶ気持ちが強いとか、より成長したいという意志がなければ、どうにもなりません。また、学ぶ人は勝手に学びますから。
先月、亡くなられた森毅さんは、「エリートは育てるもんやない、勝手に育つもんや」という教育持論を持っていたみたいです。でも、私は、「面白くなくては、学ばない」というのが持論です。
幸いにして、当会のエニアグラム講座は、面白い! と、受講生たちから支持を受けています。でも、面白くとも、「学べば学ぶほど難しくなる」と、よく言われています。
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