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今日19日の朝刊の一面です。「鳩山内閣の支持率は25%に急落。不支持率は61%」 スゴォ~イ低落ぶりです。
支持政党なしとか、政治に期待していない人たちがかなり増加しているんですね。私などは30年前からずっと政治に期待していないので、失望することもないのですが…。
昨日18日は、「民主党の小沢一郎幹事長が、地元の岩手で、父佐重喜(さえき)氏、母みち氏の「偲(しの)ぶ会」を開いて2500人を体育館に集めた」という報道もありました。
年忌法要でもない時期なのに大法要を催すなど、やっぱり権勢誇示的な行動ではないかと思われます。
また、「小沢氏は68年に死去した佐重喜氏について、親しみというか、父子の情愛というか、そういう情緒的な思いは、あまり持っていなかったと語っている」(80年出版の『人間小沢佐重喜』)。また、「何か決める時、小沢さんは誰にも相談しない」(側近議員)。
小沢一郎さんをタイプ8w7と判定していますが、当会には「母親を強く意識するタイプ」と言う理論があります。このタイプにとって母親の存在は大きいが、父親の存在は小さく軽いというような理論です。講座などで面白い表現をする時は、「父親はカボチャみたいなもの」などと。
タイプ8の人たちが親しみとか情緒的な思いを持つのは母親のほうで、その他は妻や娘です。ですから、小沢さんは正直に語っていると考えられます。また、1ヶ月くらい前の朝日新聞には、「母はライバル」だと小沢さんが言っていると書かれていました。
ところで、12日に、タイプ2の男性は本性がお母さん気質ゆえ、母親との関係は同僚またはライバルだと述べています。
ですが、タイプ2であれば母親という存在は小さく、カボチャみたいなものなので、実質的にはライバルでも、意識上ではライバルになっていないみたいです。
一方、小沢さんが「母はライバル」と言っていたとしても、情緒的な反応が大きくなってしまう相手です。また、母親から愛されたい、世話されたいと思っているのですから、実質的にはライバルにはなりえないでしょう。
なぜなら、ライバルには、愛されたいとか世話されたいなどという期待はしないものですからね。タイプ8にとっては父親こそが真のライバルではないかと考えられます。
しかし、タイプ2にとっては父親は乗り越えたい相手でもありますが、リードしてもらいたい相手です。「ライバルにリードしてもらいたい」など考えられないものです。となれば、父親はライバルになり得ないと考えられます。
小沢さんをよく取り上げていますが、タイプ8と判定できる人はめったに無く、私にとっては貴重な情報を提供してくれる人です。彼の言動にはいつも注視しています。
20代後半頃に、キューブラー・ロスの「死ぬ瞬間」を読んで、死とか輪廻転生などに興味を持ったことがあります。また、神秘学にも興味を持ちましたが、丁度その頃に手塚治虫の「火の鳥」とも出会い、さまざまな宗教書から、いつしか「輪廻転生」はある、と思うようになりました。
一時は、死ぬのが楽しみ! というような気分になったこともあります。死を怖がらないのですから、怖いものは一つもない、という気分でしたから、結構、充実できた時期でした。
ところが、エニアグラムと出会ってから、それらが瞬く間に私の中から忽然と消え失せてしまいました。エニアグラムが目覚めさせてくれたと言えるかもしれません。
今では、死ぬのが怖くなり、生きることの怖さも感じています。でも、どこか憑き物が降りたようなイメージで、気持ち的には当時より安定しているつもりなんですが…。
3年くらい前に、私と同じタイプでウイングも同じと判明した男性と知り合いましたが、輪廻転生を信じているようで、「死ぬのが楽しみだ」と言うではありませんか。全く違和を感じなかった男性でした。その後、彼と会ったことはないので、今でもそう信じこんでいるのか知りません。
ところで、中東地域での自爆事件が後を絶ちません。つい最近はロシアでの女性二人の自爆事件で、一人は17歳という。本人の意志でしたことなのか、洗脳されていたのではと、不審に感じています。
「このボタン(爆弾装置)を押すと私は天国に行く」と微笑みを浮かべて語る男性の動画があります。「最も大切なことは爆薬が神の祝福を受けていることだ」と言い、死を怖れていないだけでなく、天国に行けると確信している様子なのです。
これは、YouTubeの「あるテロリストの軌跡自爆テロの一部始終ビデオ」にあり、イスラム過激派の男の自爆寸前の様子が見られます。爆弾が神の祝福? 悪魔の呪いではないのでしょうか。また、死を怖がらないなど、本当に恐ろしいことです。
少しズレるかもしれませんが、以下の報道(4/9AFP)を知り、少しホッとしています。
「臨死体験は血中の二酸化炭素(CO2)濃度が高いと起こりやすくなる可能性があるという論文が8日、スロベニアの医学専門誌「Critical Care(救命救急治療)に発表」とありました。
なんだ超常現象じゃなかったんだあ、やっぱりなあ、という感じです…。
鶴見俊輔の名を知ったのは20代後半でしたが、著書を手にしたものの難解そうなので結局読み流しただけで何一つ覚えていません。
改めて読んだのは、「ひとが生まれる五人の日本人の肖像」を読んでからで、本格的に彼に関心を持つようになりましたが、あまりにも多作です。なかなか読みきれるものではありません。
その本は、「ちくま少年図書館」というジュニア向けで、筑摩書房から出ています。どの本も読みやすく、かなり熱中して読みました。子どもや少年向けの本は、たいてい真摯に誠実に向き合ってかかれたものが多いように感じます。
さて、姉の鶴見和子の著作は読みやすくてお薦めですが、どの本がよいと選べません。それでもと言えば、「殺されたもののゆくえわたしの民俗学ノート』(はる書房)です。
また、従兄弟にあたる鶴見良行の著作「バナナと日本人」(岩波新書)は、アジア問題に関心を持った頃で、友人たちと回し読みしたという珍しい体験をしています。そんな流れから、とうとうフィリピンへの旅も挙行してしまいました。
この鶴見一族の3人のエニアタイプはみな同じタイプ2w1と判定しています。一週間前に、たまたまウィキペディアを覗いたら、なんと! 判定結果を補強してくれるような情報が見つかりました。
弟の俊輔が姉に関して、「和子はおやじを非常に愛していた。率直に言って、生涯で一番愛した男なんだ…、と述べている」という記事です。
タイプ2は「父親を強く意識するタイプ261」で、父親大好きにもなるが大嫌いにもなる可能性がある、いわばファザコン型タイプです。上記のことを知ると、鶴見和子さんは尊敬できる父親を持たれたようで幸せな娘だったと言えるのではないでしょうか。3年ほど前に逝去されています。
しかし、鶴見良行さんのほうは、「(自分の)父親の日記に、“結局、良行は、和子、俊輔に及ばず”と書かれていたので、“自分の方が問題にならないほど高い業績を挙げているのを親父はわかっていなかった”と激怒したといわれる」と掲載されている。
どのタイプでも、親から他の子たちと比較されるなど我慢できないことです。しかし、とりわけタイプ2は、父親にとっての第一の存在になりたがります。父親から褒められたい、「よくやったと言われたい」という欲求の強い気質ですから、彼の怒りは強かっただろうと予想できます。
ところで、「ちくま少年図書館」は、今思い出しても懐かしく、狭い世界から私を引っ張り出してくれた本と言えます。たぶん、図書館や学校図書などに、現在でも残っていると思われます。ぜひにと若い方にお勧めしたいものばかりです。
なお、「ゲゲゲの女房」という連ドラが放映されているみたいですが、水木しげるの、「のんのんばあとオレ」は、抱腹絶倒ものでした。これもこのシリーズにあります。また、鶴見良行さんの本もあり、以前にご紹介している日高敏隆さんの著書もあります。
鶴見俊輔さんの生育歴を知って驚かない人はいないでしょう。母親は、明治28年(1895)生まれの下級武士の出で、質素で自分に厳しい生き方を当然のように息子に押し付ける人であったと言う。
「母親はくつろぐことのできない人で、そばにいるだけでピリピリして来た。いつ雷がおちるかと思って用意している、というふうだった(記憶している限りの幼い頃から)」
小学校に入る前に、朝早く起きて菓子を食べていると、「こういう恐ろしい子ができたのは自分(母)の責任だから、さしちがえて死ぬ」と。これを何度きいたかわからない、とある。
こんな母親への反発からなのか、「小学校にはいってから、近所の子と組んで本を万引きして、本屋に売って小遣いを稼いだ。家出、女性関係(10歳少しで歓楽街の女性と関係をもち)、自殺未遂、学校は三度ほうり出されて、中学2年でやめている。成績も平常点はビリに近いところにいつもいた」
そんな息子に悩み、天理教からキリスト教に宗旨替えした母親は、息子にも入信を迫るが、彼は従わない。
母親はおもいあまって精神病院に入れるが、母親がベッドのそばにつきっきりゆえ、彼の状態はよけいに悪くなり、入院は自殺未遂(見せかけの自殺でないことを証明するほどの量の睡眠薬を飲んで道路に倒れている)の処理を含めて3回にもおよぶ。
いやはや、息子の不良ぶりも破天荒ですが、母親のほうも大胆なことをしています。過激な気質だと考えざるを得ません。
「自分を独占されることが愛されることだとしたら、愛されることだけはこりごりだと、今はおぼえていない小さな時から確信もっていた。それは窒息しそうな体験だった」
ところで、鶴見俊輔も母親も同じ「タイプ2w1」と判定しています。タイプ2は「お母さん気質」で、しかも「男を強く意識するタイプ261」です。行動的で短気でもあり、ともにウイング1は重そうで、ピリピリタイプと考えられます。
タイプ2の母親は息子に思い入れが強くなる傾向があり、立派な人間に育てねばならないと、必死に躾けようとする傾向があります。
一方、息子も「お母さん気質」ですから、同僚にもなりますがライバル同士にもなります。幼くとも母親に素直に従うような息子ではありません。
ですから、母親が悲壮になるほど、息子のほうも引き下がらないので、深刻な戦いになってしまうのです。しかし、ここまで壮絶な母と息子の関係は見かけたことはありません。
なお、2w1同士であれば、顔をあわせばいつもと言うべきか、激しい応戦合戦を繰り広げている家庭ならば、しばしば見かけます。どちらもなかなか懲りず、どちらも引き下がらず、どちらもへたばらないのですから…。
鶴見さんは、「自分は悪人として生きるほかない、という気力によってかろうじて生き続けた」とまで言うのですが、そんな間柄なのに、「どんなに悩んでいた時でも、母が自分を愛していることに確信を持っていた」と言います。 (以上、みな鶴見俊輔集より抜粋)
息子が他のタイプならば、厳しく躾けようとする母親から「愛された確信する」ことはないと思われます。とくに、8374という母親の存在が大きいタイプにとっては、悪魔のような母親に見えるようなことかもしれません。
ところで、鶴見俊輔さんについて知りたい方は、以下に詳しく紹介されています。エピソードなどがお薦めです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%B6%B4%E8%A6%8B%E4%BF%8A%E8%BC%94
受講生A:うちの長女は入社して1ヶ月も経っているんですが、毎日、きつい顔をして帰ってきます。何かで気に入らないことがあると、すぐに怒り出します。どうしてなんでしょうか?
講師のR:それで、帰宅後はどのように過ごしているんですか?
受講生A:たいてい大急ぎで風呂に入って、髪にドライヤーをかけて、バタバタと明日の支度なんかしているようです。“服にアイロンをチャンかけてね”と、きつい口調で私に注文つけるんですよ。
講師のR:たしか娘さんはタイプ7w8でしたよね。
受講生A:ええ、家では女王さまをしてます。私なんか家政婦さん扱いですから…。
講師のR:たぶん職場で大変に神経を使って、ミスしないよう、聞き漏らさないようにと緊張続きなのではないでしょうか。それで気が立っているので、怒りっぽくなっているのではと思います。わがままになるのはそのせいなので、仕事に慣れるまでは優しく接してあげてください。
受講生B:うちの娘も入社して二ヶ月くらい経っています。1ヶ月くらいのときは、毎日テレビの前でゴロゴロしてばかりで、何んにもしませんでしたよ。この頃は、寝坊して遅刻したみたいです。
講師のR:あなたの娘さんはタイプ2w1ですから、職場にすぐに慣れてしまう気質ですからね。二ヶ月もすれば緊張感もぐんと薄れて、寝坊くらいするようになるのではないかと…、
さて、入社したばかりの若者たちは、疲れ切って帰宅している頃だと思います。タイプに関わらず、誰もが緊張する時期です。
しかし、緊張感というものは、その強弱がタイプによってかなり違うものと言えるでしょう。緊張しやすいのは防御タイプ(7・1・4)で、またの名は優等生気質の人です。
この3つのタイプは、職場や学校では緊張が緩むことなどほとんど考えられません。ずっと張り詰めたままでしょう。帰宅しても、明日のことを考えるので、緊張を解かないままでいるのです。
また、わがままになるのは家族に対してのみで、職場では用心深く、優等生的な振舞い方をしていますから疲れます。
ところが、攻撃タイプ(825)の中で最も場慣れと人慣れの早くて容易に打ち解けるのは、タイプ2です。緊張感も、防御タイプよりはずっと緩いのです。こちらも疲れているのですが、自宅ではすでに緊張を解いでゴロゴロしています。
タイプ2であれば、二ヶ月も経てばソコツな気質が出てしまう時期なので、遅刻したり忘れ物や、仕事でミスしたりなども考えられます。こちらのタイプは、緊張していたほうがミスしないので、緊張を緩めないほうがよいのではないでしょうか。
ただし、日頃から変化と刺激の多い生活をしていると、環境が激変してもあまり緊張しなくなります。そんな714であれば、上記のようになるとは限りません。間違えないでくださいね。
ある日、「何か人づきあいにおいて、理解できないことがあったら質問してください」と受講生を前にして語りかけました。すると…、
受講生A:先週のことですが、会社で送別会があって、夜も更けて、一人ふたりと帰り出して、席が空いたので、「おいで、おいで」と、同じ課の女性を手招きしましたが、この人、私たちの席のほうに来ないんです。なんか不機嫌そうで、とうとう来なかったんですが、どうしてなのかわからないんです。
講師のR:その人は、あなたの同僚なんですか?
受講生A:いえ、2年先輩ですが…、なにか?
講師のR:先輩に対して、おいでおいでと手招きしたんですか?
受講生A:えっ、いけなかったんですか?
講師のR:そのジェスチャーは、相手が子どもでないと……、
受講生B:法事が終わって、好意のつもりで姑に対して「(姑の自宅まで)送りましょうか」と言ったのに、姑から断られました。なんとなく不機嫌そうにしていたように見えるんですが、それはどうしてなんでしょうか?
講師のR:あなたの姑さんはたしかタイプ7と判定していたと思うのですが?
受講生B:ええ、その通りです。
講師のR:タイプ7は年上や目上の女性には礼儀正しい言葉使いをするほうですからね。自分の姑に対してならば、「お送りしましょうか」と、「お」くらいは付ける人なのではないかと思います。
受講生B:えっ、「お」をつけなくちゃいけなかったんですか?
講師のR:他に原因があるのかもしれませんが、その可能性もあると思います。
上記の受講生はたまたま2w1の人でしたが、タイプ2だけでなく、タイプ5やタイプ8の人たちも、自分の立場を失念して、不躾な言動をしている自分に、気づいていない場合があります。
攻撃タイプ(8・2・5)は敬語を使えないとか、礼儀正しい言葉使いができない人を結構みかけます。第三者から教えられて、初めて自分の行為が「不躾」だと知るのです。
相手が目上だとか年上だということに、意識を向けていないのです。むろん全ての人たちがそうなのではありませんが。
なお、「こましゃくれた子ども」をよく見かけますが、そのほとんどは2w1と判定できるだろうとみています。タイプ2はお母さん気質です。
ですから、子どもなのに、本人は無自覚で、「みんなのおかあさんのつもりでいる」ので、大人と対等のような口調になり、なんだか、こましゃくれて見えるのです。
アメリカはルーツ探しが盛んな国です。オバマ大統領が、ブラッド・ピットやチェイニー前副大統領と遠い親戚に当たるという報道がありました。
ヒラリー・クリントンとアンジェリーナ・ジョリーも、第9親等の従兄妹にあたるというニュースもありました。歴史の浅い国ゆえ、自分たちのルーツを見つけ出したい、という気持ちになるのは理解できるところです。
ところで、「竜頭」は連れ合いの姓で、実家は福井県の敦賀市です。オバマ大統領のオッカケで有名な「小浜市(おばま)」の近くにあります。
敦賀市内にある「信露貴彦(しろきひこ)神社」の宮司を代々していて、以下のように紹介されているサイトを見つけています。
「この神社の宮司は新羅系の家系であることから、信露貴彦神社は新羅系の神社である証拠とされている。祭神は瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)と日本武尊(やまとたける)で、古代の新羅系渡来人との繋がりが深く、白城神社とも同系の氏族が祀ったものとされる」
http://susanowo.kyo2.jp/e3893.html
ところで、漢字の当て字は、時代を経ると変わるものだと知られています。神社の名は「シラギ→しろき」に変化したとか、「新羅→白城→白木」とか、「新羅来(しらき)→白木」とか、「新羅→白鬚神社」という変化もあるみたいです。
地名にも同様な変化があります。若狭(ワカサ)の語源も、朝鮮語のワカソ(往き来)から来ているとも言われています。
「敦賀」という名も、渡来人の都怒我阿羅斯等(つぬがあらしと)だという伝承もあります。(出羽弘明「新羅神社考―新羅神社への旅」)
ただし、古代朝鮮語の地名だけでなく、アイヌ語系の地名が九州などにもたくさんあるみたいです。地名とか古い神社の名前などを考えると、何かがあぶりだされてくるようで面白いですね。
ごく最近になって、父親から息子に受け継がれるY染色体のDNA分析に基づいて、同じ名字の男性は遺伝子的なつながりを持つ可能性が高いことが証明された、という報道もありました。
「竜頭」と名乗る人物が九州にいると聞いています。珍しい名前なので、たぶん遠い親戚に当たるのではないでしょうか。
また、日本人男性のY染色体は、4種類に大別され、うち2種類は縄文系、他の2種類は弥生系であることが判明したというものもあります。これをみると、縄文系がアイヌ語系で、弥生系が朝鮮語系みたいな感じがします。
いずれにしても、どちらも大陸からの移住組で、日本は多民族国家に違いないのです。
3月30日の夜は、「ブルームーン」を見られましたか? 月の満ち欠けは29.5日の周期なので、1ヶ月に二度、満月の夜が来ることがあります。(写真をクリックすれば拡大されます)
1946年に「Sky & Telescope」誌の誤解から、月のうち2度目の満月を「ブルームーン」と呼ぶようになったみたいです。どういう誤解があって、そうなったのかわかりませんが…。でも、この月を見ると幸せになると言います。でも、すぐにブルーに変ってしまうことはないのかな?!
ところで、下の写真は近くの少年院の庭に咲く桜です。以前は、旧海軍名古屋航空隊があったところです。その近くにある道路はもと滑走路だったので、道はまっすぐです。
約300本の桜ですが、うち100本は大きくて市の名木に指定されています。開放されるのは年に一度だけで、土曜日の午後の3時間だけです。写真には青色の金網塀が写っています。
収容されている少年たちは、その時間は室外に出ることができません。また、少年院の桜ゆえか、漫画の「巨人の星」を連想する人がいるみたいです。
ところで、愛知県内は軍需産業が多かったので、かつての軍事施設もかなり多い。軍隊と桜は、どうも付き物みたいですね。桜はパッと散るので、お国のために桜のように潔く散りなさい、ということらしいのです。
ちなみに、一昨年の春、韓国の慶州に行っています。新羅(しらぎ)の都だったところです。「竜頭」という名は出自が新羅なのではと調べた郷土史家がいたからです。
(新羅は紀元356~935年頃に朝鮮半島にあった国です。「竜頭」は、この新羅からの渡来人で、王族の末裔なのかと地方新聞に載ったことがあります。ホントか??)
その慶州の近くに鎮海市(チネ)があります。1980年代に鎮海を世界一の桜の都市に育てようという国策により、桜の本数はなんと34万本もあると聞いています。
その折に、韓国人の桜に対する考え方を知りました。朝鮮半島にはもともと桜はあまりなかったみたいで、日本の植民地時代に日本人が桜の木を植えたことから、植民地支配の象徴みたいに思われていたと言うのです。
それで桜の伐採運動が起こり、桜の木が軒並み切られてしまったという。しかし、その後、ソメイヨシノの原産地が済州島の漢拏山(ハルラサン)であるという噂が韓国内で広まり、伐採は止まったと聞きました。
でも、桜をこよなく愛する人たちばかりなのか、今日はどこに行っても、桜を仰ぎみて、そぞろ歩く人たちで一杯でした。こんなに美しいのですから、平和の象徴にしたいものですね。
(井上公園の桜 )
鶴見俊輔さんは、いわゆるインテリの中のインテリとも言えるような方ですが、漫画をこよなく愛しているみたいです。つげ義春さんの作品を詳しく取り上げています。以下に一部を転載。
「沼」という作品について「この少年の場合は、性の欲望がきっかけとなったのだが、自分の底の自分の知りえないものの自覚という主題は、くりかえし、つげの作品に表れる」
「李さん一家」という作品は「語り手と居候とのどちらが主人公なのかわからなくなっている。いわば、主人公自身の中に、自分よりもはっきりと居候が住みついてしまっている」
「ゲンセンカン主人」という作品は、「自己とは何かということを主題とした物語である。
「やなぎ屋主人」という作品は「自己というものの存在の希薄さを主題としている。自分が交換可能な部品にすぎないことを思い知らされる」
鶴見さんのエニアタイプについては、2w1と判定していますから、つげさんとは違うタイプです。他のタイプのことを理解することは容易なことではないと思うのですが、彼は違っていたようです。
タイプ4は「自分」というものに強いこだわりがあること。自分という存在が風前のともし火みたいなもので、自己同一性障害があるかのようにみえたりします。いつも自分・自分・自分で、自分のことしか関心がないかのように、他人からは見えたりします。
江戸川乱歩の「わが夢と真実」(創元社)の中には、「よく考えてみると、一番怖いのは自分である。だから、私は鏡が怖い。なぜ怖いか。自分というものが得たいが知れないからである」
乱歩のエニアタイプを4w5と判定しています。面白いことに乱歩は、自分に関する文献の蒐集癖を持っています。
「あらゆる方面にわたって、いやしくも自分に関するものなら何でも保存しておく。友人からの手紙は40年来保存している。免状、感謝状、どこかに勤めた時の辞令にいたるまで、もらさない」
芋ヅル式に見つけ出せるものだということがわかって頂けるでしょう。
つげ義春全集を図書館で見つけて借りています。図書館にあるマンガはたぶん選び抜かれているものです。それは以前にも書いてますが、つげの漫画が、インテリたちからは芸術的とか哲学的だと見られているせいだろうと思うのです。
手元にあるのは全集8で、主人公の中年男性は多摩川で石を拾って売るのですが、なんと顔や体つきが太宰治に似ています。チョビ髭がついていますが。太宰治はむろんタイプ4と、エニアを知った当初の頃に判定しています。
「しかし、自分の全てを捨てて蒸発するってのはなんだろう。自分を“あってない”と観想するための具体的な方法でしょう」と、つげは漫画の主人公に言わしめています。この言い方が芸術的というか哲学的だと見られるところなのかもしれません。
話し相手が答えます。「自分を役立たず、無用の者として、社会から捨てる、蒸発しているようなものじゃありませんか」
ところが、他のタイプからは、つげ(またタイプ4)は不可解な人と思われやすいので、エエッ! と驚くような見方をされてしまうのです。
たとえば、漫画評論家としても活躍している、いしかわじゅん(タイプ2w1と判定済み)は、「漫画ノート」の中で、つげを取り上げています。
「つげはかつていつも旅をしていた。つげは旅の人なのだ。定住することへの不安、日常でないものへの憧憬、そういったものを常に抱えて日常を送っているのだ。漂泊を渇望する心と、それとうらはらに知ってしまった不安定、その二つが常に戦っているのだ」
タイプ4にとっては、「定住することの不安」ではなく、居場所がない不安だと言ったほうがより正確なのではないかと。末っ子という気質から、現実的でないもの非日常的なものに関心が向いてしまうのであり、憧憬しているのではないと思われるのに。
役立たずの無用のものなので蒸発してしまう、逃げ出しているだけで、漂泊を渇望しているのではないのに…と、思われるのです。
実際、つげはガロのインタビューで語っています。
「ぼく宗教や世の中の改革を説いているんではないですよ。世の中に合わせるのが苦しい。外れていても不安にならずにいられるにはどうしたらよいか、ということを考えているだけです」
外れていても、漂泊していれば、他の人たちから非難されません。一箇所に居つかないほうが、無能でダメな自分を知られてしまうという怖れもおきません。人と深い関係にもならずに済みます。それで旅にチョクチョク出てしまうのではないか、と考えたほうがスッキリと理解できます。
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