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さくらさんのエッセイ「ひとりずもう」(小学館)でも、「男性を強く意識するタイプ=. 男性コンプレックスに陥りやすい261)」だとわかる文章が見つかっています。
「ほとんどの女の子は、かなり小さい頃から男子の事を軽べつしている。男子はホントにバカだ、くだらない、だらしない、関わるとろくな事がない、と思っていたが、その辺に男子がウロウロしていると、ついついからかいたくなってしまい、結局私は小学校の頃からけっこうよく男子と遊んでいた。弱目な男子をからかいすぎて泣かせてしまい、面倒くせえなと思いながら、ごめんごめんと100回くらいあやまったり‥、それでも面白かった」
男子をバカにしたり軽べつしながら、なぜ遊べるんでしょうか。関わるとろくな事がないと思うなら、関わらないようにすればいいのに‥、それだけでなく、ついからかいたくなると言うのです。
面倒くさがっているのなら、ごめんって1回言えば済みます。それなのにどうして100回も謝るのか? それでも面白がっているのですから、驚きです。
これぞ! 複雑な心理状態と言わずして、他になんと言えるのでしょうか。ちなみに、コンプレックスは意のままの「複雑な」を意味します。
ところで、「ほとんどの女の子が小さいころから男子を軽蔑している」のでしょうか。有り得ないでしょう。男子の後ばかり追いかけている女子もいます。
タイプ2w1の女性の中には、男子は頭がいい思っている方がいます。上記のように追いかけてばかりの子もいます。タイプ1とタイプ6の女子ならば、男子を怖いと思いつつも、憧れることもあるほどです。
バカ呼ばわりするなど、ちょっと過激で、きつい気質と思わざるを得ません。攻撃的な気質が出ています。弱目とはいえ、男子をからかいすぎて泣かしてしまうのですから。
次のようなことも書いています。「女子校に入り、休み時間はワイ談で盛り上り、あんみつ屋に寄り道して、店内でワイ談で盛りあがった」 これでは羞恥心の少ないタイプと言わざるを得ません。
タイプ1と6の女子は、自宅にいてもワイ談で盛り上がるなど考えられないくらいですから、まして人目のある店内で話せるようなことではありません。いやはや驚きました。まる子ちゃんのイメージと違うよーーっ!
アニメの「ちびまる子ちゃん」を見ていると、とにかく男たちがたくさん登場します。すぐさまズバリと、「男性を強く意識いるタイプ(2・6・1)」と絞れるくらいです。
原作マンガの1巻に登場人物紹介がありますが、そこからして13名中、男性は8名、女性は5名です。
現在、以下にある公式ホームページのキャラクター紹介のところでも、まる子ちゃんのクラス3年4組は、男子17名で女子9名です。http://chibimaru.tv/
こんなにはっきりした傾向が見えるならば、261という3つのタイプから探します。次は、3つの中のどのタイプを消すことができるのか、ですね。
原作の1巻では祖父を「ともぞう」と呼び、父を「ヒロシ」と呼び捨てです。祖母は普通に「おばあちゃん」で、母も「おかあさん」と、平凡です。
これを知れば、男性を怖いと感じやすい1と6の可能性は低くなります。これに関しての考え方は、以下に掲載しています。
http://www.mirai.ne.jp/~ryutou-m/eneagram/active/page15/15-401~/15-407.htm
前回その1で取上げていますが、「1ヶ月しか経ってないのに、私は幼稚園にあきていた」とあります。しかも4歳になったはがりの頃なんですから、「あきた」とは凄いものです。
タイプ6ならば、3ヶ月経っても6ヶ月経っても、幼稚園に慣れないまま、「ママのところに帰りたぁい」と言って泣いている可能性があるほどです。
でも、いつも一緒に遊んでいる子と同じ幼稚園に入ったとか、または担任の先生が以前からの親しかった、というようなことがあれば、3ヶ月以内に慣れることもあるかもしれませんが。それでも緊張は続くので、「あきる」ようになるとは考えにくい。
タイプ1ならば、1年くらい経たないと幼稚園に慣れないことがあります。防御タイプ(7・1・4)は、これくらいの時間を要します。
むろん、意外と早く慣れる子もいますから、誤解しないでください。また、それでも緊張しっぱなしになるので、「あきる」ことなど考えにくいのです。
場慣れの早いのは、タイプ2が断トツですから、ここでタイプ2と絞れるくらいです。とても簡単です。
それなのになぜ以前はタイプ誤認したのでしょうか。です。そういうところを衝かれると急に筆の運びが鈍ります。が、なるべく近いうちに取上げてみます。
タイプ誤認していた有名人を調べなおす作業をコツコツとしています。とくに漫画家のタイプの再調査に力を入れています。
そこで、最近になって調べてみた「ちびまる子ちゃん」の作者にはたいへんに驚かされました。さくらももこさんです。
かつては「タイプ6でウイングは未明」と公表しておりました。テレビアニメを見て判定していたものです。現在ではアニメで判定はしないようにしています。
なぜなら、アニメにかかる費用は莫大でたくさんのスタッフが協力して作っているものです。タイプが違うスタッフがいる可能性が高く、また、原作者が一人で作り出せるものでもありません。また、力関係からも作者の思うままにはできません。
現在では、できるだけデビュー作品を読むようにしています。そのほうが作者が一人で描いた可能性が高いからです。デビュー作品であっても、編集者の介入というべきか出版社の意向から変更を余儀なくされる、それが当たり前みたいになっている業界です。
「ちびまる子ちゃん」は長編ものですが、最初の頃と少しずつ違ってきています。それで、最初の1~10巻ほうを重点的に見るようにしました。また、エッセイを書かれていたので、そちらも読みました。
その他、インタビューされたものがあれば、できるだけ探して、正しいタイプ判定ができるべく努めています。
さて、その結果、さくらももこさんを現在では「タイプ2w1」と判定しています。このタイプはあまりにも多く、どうか他のタイプであって欲しい!などと、妙なことを祈りつつ調べましたが、祈りは通じませんでした‥。
彼女のデビュー作はなんと「教えてやるんだありがたく思え!」です。教師をテーマにしたものです。言葉遣いからして少し横柄ですが、人に教えることが好きなタイプ2の人たちが好むテーマです。
ところで、エッセイ「おんぶにだっこ」(新潮社)では驚くべきことを発見しています。さくらさんが幼稚園に入園してすぐの4歳になったばかりの頃のことを書いています。
「1ヶ月しか経ってないのに、私は幼稚園にあきていた。おゆうぎなんてバカバカしくてやってられないと思い、参親会の時に逃げ出したこともあった。なんで親の前であんな踊りを踊らなきゃならないのか。いつもと違う様子の不自然な自分の姿をほほえんで見ている親の姿にも、いたたまれず逃げ出した」
これを見つけて本当に「エエーーッ!!」となりました。つい最近とり上げたばかりです。8/16マンガ家の松本次郎(2w1)さんも、「おゆうぎなんてやってられない」と言っているのですから。
二人のセリフも、読み比べてみてもらえばわかると思いますが、とても似ています。男女の違いがあるにも関わらず、です。
エニアグラム講座では、よくこのようなことが起きます。「ブルータスお前もか!」という感じです(ありきたりで古すぎるなあ‥)。
不思議に同じタイプが同じセリフを使っていたり、同じエピソードを残しているのです。本当は不思議でもなんでもないことなのですが、そういうところが面白く、エニアを楽しめているところかもしれません。
講座で、8・3・7という3つのタイプを取上げていた時のことです。理論にある「女性を強く意識しているタイプ」(以下クリック)について説明していると‥、
http://www.mirai.ne.jp/~ryutou-m/eneagram/static/theory5.htm
受講生A:強く意識するってよくわからないけど、タイプ7の男性は母親と妻と、どちらを大切にしているんですか?
講師:大切にしているかどうか、それは個々に違いがありますからね。母親に腹を立ていたら大切にしたい気持ちがあっても、実際には大切にできないでしょう。
受講生A:じゅあ、妻と娘ならば、どちらを強く意識してるんですか?
講師:タイプ7にとっては、まずは母親で、次は妻という存在が大きいと言えるので、娘は、その次になるかもしれませんね。大きな存在のほうに向きますから‥。
受講生B:それ!わかります。昨夜、私と息子が口ゲンカしていると、夫(7w8)が、「オレの女に手を出すな!」って、息子にスゴンだんですよ!
エエーッと一同大爆笑です。タイプ7は、息子に対して親として接するのではなく、「妻の配偶者」という接し方をしています。そこが理論にある「女を強く意識している」でもあります。
また、8のウイングがあると、タイプ8のように妻を守る意識が強く、ウイング6が、このようなセリフを言う可能性は低いと見ています。
そして、タイプ7は「長男気質」ゆえ、子どもタイプです。親になっても、実際には親的な立場になりにくい気質です。娘はかわいがるので親らしい振る舞い方をしているように見えます。が、意識としては親らしい接し方ではありません。また、息子に対しては父親というより、兄弟のようなライバル関係に立ちやすい人です。
そして、娘はかわいがるほうですが、娘によっては生意気にみえる人がいます。そんな娘ならば、かわいがる対象にならないのは言うまでもありません。母親も憎らしい人に見えたら、また、妻も夫を愛さないのであれば、憎しみの対象にもなりえます。
というよりも、すぐに「愛」が「憎」に変りやすいのです。「強く意識する対象」とは、対象の言動に過剰反応するのですから、安定した穏やかな関係になりにくいと考えられます。
ここが、どうも分からないみたいです。タイプ7の娘ならみな一律にかわいがれるというものではありません。息子でも、その父親(タイプ7)にとって従順で愛らしく見えている、かつ自慢の息子であれば、可愛がります。
なお、少年少女期は母親の存在が大きく、青年~中年期以降は、恋人や妻の存在のほうが、じょじょに、母親より大きくなります。ライフサイクルを常に考慮しなくては、性格分析はできません。
映画「君のためなら千回でも」は、アフガニスタンでは上映されていないようです。なぜならば、差別問題があるためと書かれていたサイトがあります。
召使の息子ハッサンは「ハザラ人」といい、アフガニスタンでは約1割という少数民族で被差別民族です。13世紀にチンギス・ハーンに率いられてアフガニスタンにやってきたモンゴル人の末裔だと言われています。
主人公のアミールとハッサンに暴行した3人の若者は「パシュトゥーン人」といい、9割を占めています。また、アフガニスタンという国の名が、そもそも「パシュトゥーン人の国」という意味です。
タリバンが完璧に爆破してしまったバーミヤンの石仏は、なんとハザラ人の元々の居住地域なんだそうです。しかも、不毛のやせた土地です。
ただし、ハザラ人はイスラムのシーア派で、パシュトゥーン人はスンナ派です。どちらも偶像崇拝を禁じている宗派ですから、仏教の石仏を破壊する行為は分からないではありません。が、自分の信仰を大切にし尊重しているならば、他の宗派の信仰も大切にして尊重すべきではないかと思うのです。
なお、ハザラ人は細い目に平たい鼻、張りだした頬骨というアジア人らしい顔だちです。パシュトゥーン人から、けだものとか異端者扱いをされてきたという歴史があります。1890年代に、ハザラ人の数千人が虐殺され奴隷にされています。
このように、ハッサンが暴行を受ける根深い原因として民族差別があるのですが、前のところではそれを外して紹介しています。ですから、もう少し問題は複雑です。
なお、アミールの父親は、召使の女性との間でハッサンという男子を得ているにも関わらず認知していません。アミールが、母違いの弟だと知ったのは、追い出した20年後のことです。そして、父親は実の息子をかばうのではなく、結果として追い出すことに同意してしまうのですから。
一方、ハッサンは盗みの嫌疑をかけられても釈明せず黙ったまま家を出ます。誇り高い立派な振舞いをしています。潔白だという身の証を立てても無駄だということを知っているかのようです。
そういう差別を受けている人間たちの静かな怒りや、あきらめの境地というものを、少年とその父親がとてもうまく演じていました。それだけが、この映画の唯一つの良かったところだと私自身は観ています。
ところで、タリバンはイスラム原理主義者で、主にパシュトゥーン人が占めています。そのタリバンがますます過激になり、自爆テロも衰えることがありません。
9月29日AFPによると、「9日、南部のカンダハルで、走行中のバスが道路脇に仕掛けられた手製の爆弾に接触して爆発し、乗客ら30人が死亡。犯行声明は出ていないが、地元警察はタリバンの犯行だとみている」
10月7日、「パキスタンのイスラマバードにあるWFP(国連世界食糧計画)の事務所で、5人が死亡した5日の自爆テロについて、AP通信などはイスラム武装勢力「タリバン」が犯行を認めたと報じている。
この報道とともに伝えられたものですが、「タリバンのスポークスマンは今後さらに多くの自爆攻撃を行うと宣言」‥‥映画よりも現実のほうが圧倒的に恐ろしい!
メールで連絡を受けた方から、ご要望がありました。アミールがタイプ8だったら、どのように行動するのか、また、タイプ5だったらと仮定した場合を知りたいというものです。
タイプ8やタイプ5といっても個々にいろいろな違いがあるので、一概に言えるものではありません。が、まあ硬いことを言わず、厳密にみないで予想してみます。
タイプ8ならば、召使いの息子は確実に「家来」にしており、「大の仲良し」とはならないでしょう。自分の家来が理不尽な暴力を受けていると知ったら、その場ですぐに攻撃するのではないかと思います。
腕力があれば相手が3人でもひるむことはないと思いますが、腕力にいまいち自信がなければ、首謀者をそこらにある石で遠くから打ちつけて、深いダメージを与えてから乗り込むのかもしれません。
しかし、凧を探しに行かせるだけで、家来を探しに行くことがあるのかと思います。自分は帰宅してしまい、その後にハッサンも帰宅して傷を負っていると知ってから、腕力のあるタイプ8はすぐさま復讐に出かけ、自信のないほうは計画を立て準備を整えてから出かけるのではと予想します。
タイプ8は「強い人間であらねばならない」という「ネバ人間」です。自分の強さが発揮でき、それをみなに知らしめられるのです。好機到来になるかもしれず、勇んで復讐に出かける可能性があるとみます。
次に、タイプ5は、タイプ8とは違い「家来」が欲しいタイプではありません。が、「家来扱い」をしている可能性はあります。また、タイプ8も5も、男の友情を求めるほうではありませんから「大の仲良し」にはならないでしょう。
また、タイプ5は凧合戦に出るとも考えにくいタイプです。しかし、それで終わってしまっては話が進まず面白くないので、比較的、凧合戦をやりそうなタイプ5w4だと仮定して、予想してみます。
5w4も、ハッサンに凧を探しに行かせて自分は帰宅してしまうほうではと予想します。また、ハッサンが傷ついたことを知っても、そのまま放置することも考えられます。
しかし、なかには怒りを感じて復讐計画を立てる男子がいるかもしれません。その場合、8とよく似た行動を取るのではと予想します。
タイプ5は「賢い人間であらねばならない」という「ネバ人間」です。この場面は、賢さを発揮できるものではありません。また、暴力沙汰とか暴力事件に関与することは、できるだけ避ける気質です。
好戦的な気質ではなく、面倒なことには係わり合いにならないようにしているタイプです。それでも何かの流れから、ある人間を守らねばならないとなれば、頭を使って、相手に何かダメージを与えるかもしれません。
二度と暴力を受けないようにという配慮をしつつ、物事が大事にならないように考慮した行動を取ることも予想されます。
タイプ8は相手に深い傷を与えたり、その後に他の人も巻き添えにすることも考えられます。好戦的な気質ゆえ、次第に大事になる可能性も出てきます。とくにウイング7のほうです。
なお、攻撃タイプ(8・2・5)の中では、男同士の友情を求めるのはタイプ2だけです。タイプ2のアミールの振舞い方をみると感情的ですが、8と5は冷静です。ハッサンに対してひどい仕打ちをする可能性は低いのです。
とまあ、単なる予想ですからね。これが当っているのか、見当違いの予想だと思われるのか、それは読者のみなさまのほうが判断することで‥。夜も更けました。おやすみなさい。
前回10/2のこちらからの問いかけにメールで答えてくれた人は6名です。二日前のことなので、意外?に多かったのではと思います。早速のご連絡ありがとうございます。
さて、アミールのハッサンに対する仕打ちを理解できる人は3名で、理解できない人も3名です。タイプの判定済みの方が2名で、他の方はわかりません。
ところで、この映画の原作者はタイプ2w1と考えられます。その根拠は、仲良しだったハッサンへの酷い仕打ちにあります。(となれば、理解できると答えた方は2w1の可能性が高いと考えられます)
ハッサンを助けなかったので自分は善い人間ではないことになってしまう。つまり、「善い人間であらねばならない」という囚われの強い気質ゆえに、そうではなかった自分を受け入れることができないのです。
また、負けず嫌いな気質(ウイング1の気質)ゆえに、自分の弱さを受け入れられず、ハッサンにそんな自分の本性を見抜かれていることが耐え難いのです。それで、どうしてもハッサンを追い出さねばならなくなったと考えられます。
他のタイプでも善いことをしたいという気持ちは十分にありますが、最も強いのがタイプ2の人たちです。しかし、実際には、このタイプでも悪い事をしたり酷い行為をします。
他の会派で学んだ方から、「(タイプ2は)人のためになりたいとか、親身になって人助けをする人だと思っていた」と聴きました。エニア研究者のドン・リチャード・リソは、タイプ2を「良きサマリア人」などと形容しています。「ユダヤ人の母(のような)」と著書に書いています。
確かに、そういう人もタイプ2の中にいます。他人に親切に手を差し伸べて積極的な行動をする人がいます。その逆で、悪い事、ひどい事をする人もいます。しかし、何もしない人もいます。怠惰で自分のことしか考えていないのです。
「自分を善い人間に思いたがる」人たちが、なぜ、悪い事に手を染めたり、酷い事をしてしまうのでしょうか。それをできるだけ明確に説明したいと思います。
前回9/30に、目立つことと目立たないことは表裏一体だとご紹介していますが、善と悪も表裏一体なのです。善い人間にならねばと必死になっている人ほど、悪の道に嵌りやすいと考えられます。無理をしているからです。
無理をしていないタイプ2は、たとえば、ハッサンを助けられなかった自分を認め受け入れられます。自分の弱さを直視して、次は頑張ろう強くなろうと決意するのではないでしょうか。そうして、ハッサンに告白して謝ることもできます。
自分に正直で自分の欠点を受け入れられる人ほど、素直で誠実な行動が取れると考えられます。(なお、これは全タイプに言えるもの)
しかし、自分は正しく善良で強い人間だと固執して、現実の自分を受け入れられない人間ほど、意地っ張りになり、意固地になって、自分の過ちや弱さ欠点を隠そうとします。
アミールがそうです。ハッサンに自分の本性を知られているために、嫌な自分を認めたくないために、ハッサンの顔を見たくないのです。はかりごとを巡らして追い出してしまったのです。
アフガニスタンが舞台の映画・The Kite Runner(英タイトル)は無名の新人作家カーレド・ホッセイニのデビュー作です。全米300万部突破の大ベストセラーとなった小説を映画化している。
公式ペーシ→http://eiga.com/official/kimisen/
感動の映画だと絶賛されているのですが、私自身は感動もせず、評価もしていません。ただ、気になるシーンがあったのです。
そこに原作者の気質が出ていて、他のタイプとの違いがうまく伝えられるかもしれないと思い立ったというわけです。以下はそのシーンです。
平和だった1970年代のアフガニスタン。裕福な家の一人息子アミール(主人公)は、召使いの息子ハッサンと大の仲良し。凧合戦で二人の腕がよかったのか勝利します。
ハッサンが凧を探していると、3人の不良っぽい若者が来て、からまれ暴行をうけます。ハッサンを探していたアミールはその様子を隠れ見ていただけで、助けようとせず帰宅してしまう。
その時からアミールはハッサンを避けるようになり、父親から仲良くするようにと注意されるが、ハッサンに泥棒の濡れ衣を着せて、家から追い出すことに成功する。
仲良しが暴行を受けているのに助けようともしなかったアミールは、ハッサンに悪いなと思うのではなく、嫌い避けるようになりました。
アミールは自分の弱さを悔いているのか、恥ずかしいと思っているのかわかりません。が、自分の時計をハッサンの部屋に隠して、彼に盗まれたように見せかけて、まんまと計画通りにハッサンを家から追い出します。
この展開は不思議です。たとえば、ハッサンに加勢しても3対2では勝ち目がないので、その場はあきらめる、が、次はハッサンとともに必勝の作戦を立てて仕返しようと考えてもよかったのではないかと。
または、自分が助けに出なかったこと、勇気がなくて行けなかったとハッサンに詫びてもよいはずです。
しかし、アミールはハッサンを嫌い避けるだけでなく、汚い方法で彼を追い出してしまうのです。父子ともどもに職を失うような酷いことをしてしまうのです。そりゃあんまりだ! と、思わざるを得ません。
後にアミールは、孤児になったハッサンの息子を引き取るのですが。当時のアミールのハッサンに対する仕打ちを理解できる人と、理解できない人と分かれるはずです。あなたは、どちらですか? よかったらお知らせください。続きは次回にしたいと思います。
3つのタイプ(8・3・7)は目立ちたがるタイプです。でも、目立つことは目立たないことで、目立たないことは目立つことなんです。以下を見てください。
Aは、白地では目立っていますが、黒地の所では目立ちません。
Bは、白地内では目立ちませんが、黒地の所では目立ちます。
それを例えるらば、市井の中では目立っていた人が、芸能界では全く目立たなくなる、というようなものです。
もう少し説明を加えるならば、タイプ7はみんなからアッと注目されるような何かをしたいと探しています。しかし、何かをヤバイと感じると、目立たないように行動します。
これに関して当会の理論にあります(以下にあり)。生物界に普遍的にあるように、擬態(ぎたい)、または、カムフラージュとも言われるものです。
http://www.mirai.ne.jp/~ryutou-m/eneagram/active/page15/15-201~/15-218.htm
下の写真は、オオカマキリで緑色をしていますが、周囲も緑なので、うまく身を隠すことができます。でも、道路に出てくると目立つので、すぐに人間の子どもたちに見つかってしまいます。
生物は、色や形や行動などによって、周囲の環境と見分けがつかないようにして、危険を回避したり、隠れて捕食などして生存率を高めています。それがヒトにもあり、そのような行動の取り方によって生存率を高めています。
他の会派でも、タイプ3とタイプ7を、目立ちたがるタイプなどと紹介されていますが、ではなぜ目立ちたがる人がいるのか、という点では何も書かれていません。疑問にも感じていないようなのです。むろん、どの心理学本でも取上げられていません。
目立ちたいとか、仲間が欲しいとか、美しくなりたいなどという欲求と同じで、あまりにも根源的なことゆえ、疑問を抱くことがなかったのではないでしょうか。
生物学は単に興味があったので読みふけっていただけのものですが、読書好きであったことが役立つ時が来ました‥。ある時、目立ちたい人がいたり、目立ちたがらない人がいることに、ハッ!と急に目の前が拓けて来たのです。
チョウにもいるではないかと。目立つチョウと目立たないチョウがいる。人間の場合は、肌の色や形ではないが、行動の中にその2つの傾向があることに気づきました。
そして、それが真実だと気づいた時に、エニアグラムという類型論は、まさしく「真実を現している」と確信しました。15年以上も前の或る夜更けです。
臼井さんのエニアタイプを7w8と判定しています。また、タイプ7に関しては、目立ちたがりとか、注目を浴びたがり、かまわれたがりなどと紹介しています。
ところで、タイプ7にとっては、目立つことは自己防衛戦略の一部です。有能でやり手な目立つ人間だと見られることで、他から攻撃されないように防御しているタイプです。
ですから、弱いところダメなところでは目立ちたがりません。たとえば、学校の成績が一位であるならば、どこかに大々的に発表されたいものです。しかし、徒競走でビリならば、その記録はどこにも公表されたくないものです。
まあ、全タイプの傾向ではあるのですが‥、より顕著なのが「8・3・7」の3つのタイプと言えます。「自分と世界は否定的に結びついているタイプ」です。警戒心が強くて自己顕示欲が強い気質であれば、必然的にこのようになります。
しかしながら、目立つことはある意味で危険なことです。それで、目立ちたいタイプ7なのに、ふだんでも目立たないように行動したり、よく雲隠れもします。
つまり、自作が急激な大ヒットをで飛ばしたら、大変にうれしいことではあるが、いきなり著名人になるのは「危険と背中合わせ」です。
熱心なファンは、ストーカーに変身する恐れもあります。ねたみ心から攻撃対象にされることも実際よくあることです。当然に、怖がりで臆病、神経質な気質であれば、警戒して顔を知られたくない、と思うのではないでしょうか。
一方、タイプ7とは逆の傾向があるタイプ4は、目立ちたくない思いが強く、つい気づくと身を隠してしまうのですが、実はかなりの目立ちたがりでもあるのです。
一見、矛盾したおかしな行動にみえるかもしれませんが、「隠れる・顕れる」は、表裏一体のものです。いつでもヒョンなことから、表が裏になり裏が表になってしまうのです。
この精神作用が理解できないと、臼井さんの行動が理解できず、タイプ誤認にも繋がります。
たとえば、タイプ7はプライバシーに強い関心を示します。普段から、自分のことはあまり語りません。秘密主義的とも言えます。他人のことは知りたがり、よく観察しており、よく情報収集する人でもあるのですが‥。
タイプ7はタイプ5とエニアグラム線上繋がっていて、このところがよく似ています。人づきあいもよいほうには入りません。ウイング8のほうは一人行動をするほうのタイプです。
また、女性に関しても、明るくオープンな気質の女性を好む場合もありますが、ペラペラと自分のことをあけすけに話す女性は好みません。その1にもあるように、「謎の女性がいい」というタイプ7の男性をしばしば見かけます。
あるタイプ7w8のブログを読むと、自分のことを語ってはいるが、肝心なところでは隠して正体を掴まれないようにしています。煙に巻いて話題を転換させるのです。謎の人物に見えます。
その場の空気が険悪になりそうとか、 なんとなくヤバイと感じると、「ちょっとトイレ‥」とか「たばこ買ってくる‥」などと言って、姿をくらますなど日常的によくあります。
なお、後から入ったニュースによると、「(臼井さんは)しんちゃんとは対照的に、もの静かな人柄だった」というものもありました。タイプ7は落ち着きのない騒がしい人もよくいますが、落ち着いて物静か、そして無口な人たちもたくさんいます。
そして、臼井さんのことが書かれているものを読むと、大変に評判がいいのですが、優等生気質(714)の人たちは、外ではよい子になるのですから、評判がよいのです。
しかし、いつもどこでも良い子などやっていられません。疲れます。雲隠れしたがるのも当然なのです。あなたのタイプ7に関する印象が、こうではなかったら、訂正されたほうがよいのではないでしょうか。
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