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羞恥心シリーズ・その5
迷いましたができるだけ公開するというスタンスで行こうと決めています。それゆえ、ちょっと下品な話になりますがご容赦ください。偶然のことですが、さるところで8人の知り合いの女性たちと、なんとオナラの話になりました。夫の前では一度もしたことがないとある女性が語り出したのがきっかけです。そこで「信じられない!」と驚く女性もいましたが、「私も、ないわよ」とさり気なく語る女性もいました。
ところで、「一度もしたことがない」という女性たちの夫が、その場ではみなエニアグラムのタイプ7に当たりました。そこで、単なる偶然なのか、何か意味があるのか知りたくて、講座でも尋ねてみることにしました。
するとやはりタイプ7の夫を持つ妻たちがしません。確率的には7~9割です。タイプ7の夫を持つ妻たちが全てしないというのではないようです。
この世紀の大発見!?(笑い) を前にして、どうしてなのだろうと考え込んでしまいました。しかし、すぐに謎は解けました。ちなみに、タイプ7の夫とはいっても、ほとんどウイング6の夫たちです。
当会の理論には「家族名という呼称」があります。タイプ1とか2というような番号ではなく、こちらの呼称のほうが各タイプの気質が理解しやすいもので、最近は、ほとんどこちらを使って説明することが多くなりました。なお、この理論は下をクリックされたら出ます。
http://www.mirai.ne.jp/~ryutou-m/eneagram/static/theory7.htm
タイプ7の男性は、いわば「永遠の思春期」にいるような人たちです。彼らが実際には何歳であろうとも、思春期にいるような振る舞い方をする人間だと思えば、その言動を総合的にみた場合によく理解できます。詳しく説明するならば、7w6は「思春期前期」に当たりますが、7w8は「思春期後期」に当たります。
さて、思春期頃ならば、多くの人にとって異性の存在はまぶしいものです。異性の前でつい油断してオナラなんぞをしたら、二度と顔を合わせられなくなります。まして好きな人の前であれば大変なことになります。それほど恥ずかしいものではないでしょうか。
とくに思春期前期の頃です。年頃としては中学生から高校生くらいに当たるでしょうか。後期くらいになると、少しずつ開き直れることがあるようです。つまり、7w6の男性は思春期前期に当たるような精神年齢ですから、永遠に異性の前とか好きな人を前にしては、これらの行為はかなり恥ずかしいことになります。
7w6の夫を持つ妻たちは、夫の中にあるそれらの傾向を察知してしまうのです。妻は自分のちょっとした恥ずかしい行為に対して、夫からは信じられないほどの破廉恥な行為だと受け取られているのを知ります。それゆえ、「これは二度としてはいけないことだ」と学習してしまうのではないでしょうか。
なお、7w6の妻たちにも、これらの傾向はないわけではありませんが、比較的、男性に対しては厚かましくなれる気質です。夫の前で、ついしてしまう妻がいるようです。まさに、「各タイプには精神年齢がある」と証明できるようなエピソードではないでしょうか。
ちなみに、「後期高齢者」などという用語がよく記事になっていますが、エニアタイプならば、後期高齢者はタイプ9に当たり、前期高齢者はタイプ5になります。どちらも永遠の高齢者であり、生まれながらに高齢者なのですから、オナラを恥じる年代ではありません。そして、タイプ4という末っ子気質の夫を持つ妻たちも、さほどに遠慮しないでやっております。夫は思春期以前の年代なのですから‥‥。
「9つのタイプは年齢差がある」ことが、いろいろな面白いエピソードから発見できるようになっています。それにつけても驚くことばかりです。
日本赤十字社が出しているものに、「日本における輸血後肝炎発症率」というものがあります。次のようなことが書かれています。
「60年代半ばまで、発症率が5割を超えていた時代があった。60年代後半に献血・抗体検査が確立され、16・2%に。70年代にB型肝炎ウイルス検査が導入され、14・3%。89~92年にかけてHCV抗体検査の精度が上がるにつれ、2・1%から0・48%と激減」
現在では検査の精度が高まっているので、輸血時の安全性は格段によくなっているみたいです。しかし、それでもウイルスの完全排除はできないとあります。治療行為というものには、常にリスク(Risk)が伴うものだということを再確認させられることです。
ここで思い起こしたのが、「エホバの証人」という宗教団体のことです。20年くらい前のことでうろ覚えですが、確か信者である夫妻が、自分の息子が交通事故で瀕死の重傷をおったが、輸血を拒否したというものです。 男児は出血多量で死亡してしまいました。
当時は、愚かな親だなと思い、あまり深く考えていませんでしたが、肝炎に罹る可能性があったのですから、愚かだ! と言い切れるものではないようです。一方で、どれほどにリスクが高くとも輸血を望む親もいるのではないでしょうか。しかしながら、どちらを選ぶにしても、リスクがない治療行為はそれほどは無いのですから‥。
そんななか、「集団予防接種での注射器の使い回しが原因で、B型肝炎ウイルスに感染したとして患者らが30日、国に損害賠償を求める訴えを東京地裁に起こした」というニュースが入りました。
「訴えを起こしたのは、首都圏のB型肝炎の患者や遺族計11人。訴えによると、集団予防接種での注射器の使い回しによってB型肝炎ウイルスに感染する危険性があったのに国が対策を取らなかったとして、国に対し、計3億8000万円の損害賠償を求めている」
さて、肝炎検査のために保健所に行きましたが、5名くらいの人が待合室にいたくらいです。長蛇の列が並んでいるかもと予想していたので肩透かしを受けたような感じです。受付用紙に記入するのですが、なんと名前や住所を書く欄がありません。HIVや性病などの検査があり、匿名にされているからです。
再度、検査結果を尋ねに市役所の感染症予防課を訪れました。B型C型肝炎はどちらも陰性でした。「感染していない可能性が極めて高い」と書かれています。ホッとしました。ブログは続けられそうです。しかし、ホッとしたのも束の間、心はなぜか乱れます。
註・済みません。文字の大きさが調整できません。
何気なく相手のためと思って注意したつもりでも、相手のほうでは「暴言を吐かれた」とか「人格を全否定された」と感じる場合があります。7/29に刺傷事件を起こした少年も、そう感じたのでしょうか?
「7/29愛知県知立市の市立知立中学校で教諭刺傷事件が起きた。殺人未遂容疑で現行犯逮捕された18歳の同校の卒業生の少年は教諭への“恨み”を口にしている。逮捕された少年と中学1年時に同じクラスだった知立市の男性会社員(19)によると、少年は2年の時、担任から提出物を出すように言われて、曖昧な返事をしたら、担任に叱られた。さらに“字が汚い”と言われて殴りかかったという」
「あいまいな返事をして叱られた」とか「字が汚いと言われた」というくらいで、なぜ殴りかかったのでしょうか。これが原因だったのか真相はまだわかりません。しかし、これくらいでも十分に深く傷つけられたと感じ、仕返ししようと考える人たちはいるだろうと予想します。
担任の先生との間で、それまでに何かあって関係が悪くなっていたとも考えられます。そこに、さらに何か不快な言い方をされたので、暴言と感じたのではないかと予想するのです。
「言い方」というものがあります。その言い方によって、ある人はキレテしまうのです。つまり、少年からは、教師が生徒を思いやって優しく注意しているように見えない、穏やかに叱っているようには見えていないのです。実際、よくあることです。それどころか、みくびり軽んじている、疎んじているみたいな態度で、生徒に接する先生はどこにもいます。
奇しくも、7/21のブログで取り上げています。「どんな人でも、相手をみくびり軽んじていると、遠慮がなくなります。軽んじられたほうにとっては、嫌な奴です。そんな相手に非難や嫌味など言われ、暴言を吐かれたら忘れられませんし、いつか仕返しするやもしれません」
これを書いてから8日後に事件は起きてしまいました。ずっと辛い事件が続いています。今夜も寝苦しくなりそうです。
羞恥心シリーズ・その5
「まあ、シャンプー剤が残ってる、しっかりと洗い流してないわ!」 と、エニアグラムの受講生Aが美容師から大きな声で指摘されたようです。
受講生A:あんなに大きな声で言うなんて‥、店の中にいた人たちにまる聞こえよ。もう二度と、この美容院には来てあげないっ!と思ったわ。
受講生B:あら、それくらいなら大したことはないわ。私なら、“そう”って言うだけよ。
受講生A:さほど恥ずかしいことじゃないかもしれないけど、でも、客に対して失礼だと思わない?
受講生B:そうかしら、正直に言っただけじゃない?
受講生C:(おもむろに)私なら、その場からすぐに立ち上がって店を出てしまう‥‥。
受講生A:ええっ! 何か言い残すんでしょ ?
受講生C:なにも言わない。次にその店に行くことはないと思う。
受講生B:なにも言わずに美容院を出たら、あなたのほうがおかしな人間に見られてしまうんじゃない! それでいいの?
受講生C: ‥‥、(無言)
さて、受講生AとBのエニアタイプはタイプ2で、受講生Cはタイプ4と判定できる人です。受講生ABは同じタイプですが、反応の仕方に違いがあります。しかし、受講生CはあきらかにABとの違いがくっきりと出ています。ですから、羞恥心の強さがかなり違うのです。
ちなみに、この美容師さんもタイプ2らしい人だったそうです。9つのタイプが「9人家族」というのであれば、タイプ2は「お母さん気質」の人です。美容師という職業は、その気質からは適性と考えられるので可能性は高いのですが。
(ちなみにこれに関するエニア理論は以下にあります。クリックすれば行けます)
http://www.mirai.ne.jp/~ryutou-m/eneagram/static/theory7.htm
タイプ2という判定が当たっていたら、本人にとってあまり恥ずかしくないことなので、つい口にしてしまったのだと考えられます。悪気はないのでしょう。しかし、他のタイプにとってはそうではありません。深く傷つく可能性があります。何か言い残すこともできないくらい、恥ずかしいことになる人たちがいます。
この美容師さんは、それが原因となり客を一人失っているのですが気づかないのです。たぶん、このようなことが日常的にそこかしこで起きています。
読者からの便りがあり、ブログの字が小さくて読みにくいようです。それで今回より少し大きめにしています。
さて、タイトルに関してですがよく報道されます。かなりしばしばです。今日も見つかりました。
「秋葉原の無差別殺傷事件は8日、発生から1カ月を迎える。加藤智大(ともひろ)容疑者(25)は、最近になってようやく、捜査本部の調べに、後悔していると話し始めたが、被害者への明確な謝罪はいまだにない」
この言い方にとても違和を感じるのですが、それは私だけなのでしょうか? 私は少数派になるのでしょうか。自分の過失で軽い交通事故を起こしてしまったら、すぐに素直に謝罪できると思います。たとえば、脇見運転をして相手の車体をへこませ、運転者にも軽い打撲を負わせたというくらいなら、ほとんどの人たちが素直に謝れるのではないでしょうか。
自分の過失だと自覚していても謝れない不届き者もいるかもしれませんが、それは論外です。そんな人間と、幾人もの人間を殺傷した者とを同列に扱うことはできません。
それと同じで、上記のような過失と重罪を、同列に扱っていることにならないでしょうか。どうも奇異に感じるものです。秋葉原の無差別殺傷事件のようなものは、一口に「罪」とはいっても「重罪」で、すぐに謝罪できるとしたら、かえって疑ってしまいます。
私からは、すぐに謝罪する人がいたら、罪の意識が低すぎるように感じます。なぜか、多くの人たちが、「謝罪」というものをすぐに求めます。とりあえず、まずは「謝れ!」で、その後でなら、「話し合ってもいいぞ!」という感じです。
それが日本的な文化というならば、私みたいなことを言い出すと、お笑い芸人みたいに「お前は欧米か!」(笑い)と言われてしまうのでしょうか。親たちも、子どもが悪戯したりウソをつくと、すぐに謝らせようとします。しかし、謝ったほうが早く解放されると、子どもたちも分かっているのではないでしょうか。
重大犯罪は、軽い交通事故とか子どもの悪戯ではないのですから、謝罪云々と取り上げるのはおかしいと思ってしまうのです。犯人自身も、事の重大さにを前にして、謝罪するなどということが全く頭に浮かんでこないのだろうと予想するのです。そのほうが自然だと思うほどです。
しかし、一般では、悪評になるようです。とにかく謝罪を口にすれば、罪が軽減されそうに見えます。裁判官の心証もよいものになりそうです。そうなると、来年からの陪審員制では、裁判員(陪審員)から、「心証よい」と思われるような立ち居振る舞いをしたほうが、お得ということになってしまいます。
要領のいい人のほうが罪が軽くなる、というおかしなことにならないでしょうか。実際、心証云々と判決文に書いていた裁判官がいました。
実におかしな慣習だと思うのです。しかし、奥ゆかしい礼儀、または慣習だと思っている人たちがたくさんいるので、このような報道記事が載るのでしょうか。う~ん少数派は浮き上がる!
「輸血を経験された方は、まず検査を受けてほしいですね」と、高松市の県立中央病院の喜田恵治内科部長さんがインタビューに応えているサイトがみつかりました。
また、次のように重大なことを述べています。 「(今回の納入先医療機関の公表で)フィブリノゲン製剤の投与の有無ばかりが問題視されているようですが、輸血による感染リスクの方がはるかに高い。それも過去にさかのぼれば、さかのぼるほど…」
‥‥さかのぼれば、さかのぼるほどだなんて!! さあ、これは大変なことです! そんな現実は初めて知ることです。さかのぼるほうに、タップリ入ってしまいます。集団予防接種を幾度も受けています。その時代は注射器の使い回しなど当たり前に行っていましたから、感染する機会は幾度もあったはず‥。
「日本では100万~200万人がC型肝炎(HCV)の持続感染者と推定され、第2の国民病と言われている。厄介なことに自覚症状のないまま、20年から30年をかけて肝硬変、さらには肝がんへと進行。現在、肝がんの約8割はHCVによるものとされている」
‥‥むろん、私には自覚症状はない。しかし、4年前の人間ドッグでは肝機能がレベルC。要注意で再検が要るというレベルである。それに、義兄が肝硬変と他の合併症で8年前に亡くなっています。大酒飲みだったからではないかと安易に思っていましたが、そのせいではないかもしれません。
「B型肝炎ウイルスの持続感染者(キャリア)とあわせると、300万人以上にのぼると推計されています。そして、HCV感染者数は、世界では1億7千万(世界人口の3%近く)がキャリアであると見られています」
‥‥なんということでしょう。世界の人口の3%がキャリア! これまで、まるで関心を持ってこなかったのが悔やまれます。残酷な事態が潜行していたことを、知らずにいたのでしたから‥。
「かつて輸血や手術を経験した際、その後、かなりの高率で肝炎を患う時代があった。それもそのはず。HCVは存在自体は知られていたものの原因までは特定できていなかった。1988年になってようやく発見。翌年、検査方法が確立された比較的新しいウイルスで、それまで抗体検査をくぐり抜け、血液や血液製剤を介して感染してきた」
‥‥他人事だった肝炎。「これではいかんぞう!!」と、ダジャレなど言っている場合ではありません。仕方なく肝炎ウイルス検査に先週でかけました。結果は2週間後だと言われました。この続きは、陽性だったら書かないかもしれません。ブログも書けなくなってしまうかもしれません。
肝炎ウイルス検査、あなたも受けたほうがよいかもしれませんよ。ピアスしてませんか? 刺青をしていませんか?
「親がブッ殺す!と言っても、それは単なる脅しだよ!」と、当時の奈良の少年に語りかけられる立場にいたら、ぜひ訴えたいところです。しかし、たとえ懸命に訴えたとしても、少年はそれを受け入れなかったかもしれません。
なぜなら、現実世界では、親が子どもを殺し、子どもも親を殺しているのですから、説得力がありません。昨日7/19の川口市において午前3時頃にも起きました。少女は、本気で父親を殺す気持ちであったのか、それとも‥、
脅しなのか本気で相手の死を望んでいるか、それを識別できる人がどれほどいるのでしょうか。仲のよい親子関係を保っているのならば一笑に付すようなことです。しかし、険悪な関係であれば、親の真意を正しく推し量れるような子どもは、ほとんどいないのではないかと思います。その逆も然りであり、また成人しても同じことです。
また、「殺意」というものも一瞬というのであれば、意外にもたくさんの人たちに身に覚えがあるのではないでしょうか。他人だけでなく、家族にも殺意を抱いたことがある人がいたら、それは割合として何%になるのか、ぜひとも知りたいものです。
さて、親たちがある限度を超えた言動を取れば、子どものほうでも憎しみから殺意を抱きます。子どものほうも、わがままが過ぎて無理無体なことを言い、あるいは暴力的になれば、親も子に殺意を持ちます。それは人間として当たり前の心の働き方です。
親しい間柄だからこそ、わがままになってしまい、遠慮がなくなることがあります。「何でも話し合えて、気を遣わなくてもいいのが友だちだ」と言った人がいます。また、よく聞くセリフです。しかし、この考え方は間違っています。
大切な友だちであれば、より気を遣うべきではないでしょうか。そこからみると、家族に対しての気遣いが足りないと感じるエピソードをよく聞きます。諺にあるように、「親しき仲にも礼儀あり」、「親しき仲に垣をせよ」です。
また、何でも話し合えるというものではありませんし、言葉というものは万能ではありません。誤解が生じるだけということもあります。実際、話し合うのは徒労だと思うことがしばしばあります。また、自分の気持ちをうまく言葉にできない人たちがたくさんいます。言葉巧みで、すばやく語れる、そして押せ押せできる人には有利なことですが、そういうことが下手な人間は逃げ腰になってしまうでしょう。
また、どんな人でも、相手をみくびり軽んじていると遠慮がなくなります。(ちなみに、これはどのタイプの人たちでもしていることで、最も遠慮の多い末っ子気質のタイプ4も例外ではありません) 軽んじられたほうにとっては、嫌な奴です。そんな相手に非難や嫌味など言われ、暴言を吐かれたら忘れられませんし、いつか仕返しするやもしれません。
「自分の子どもになぜ気を遣わなきゃならんのだ!」・「自分の妻になぜ‥!」・「自分の夫になぜ‥!」「自分の家なのに‥!」等々 みなよくこのように言います。それで何も起きなければいいのですが‥、
7/16、バスジャックをして逮捕された山口県宇部市の中学2年の少年(14)が、県警の調べに対して供述していると報道されています。
犯行の動機らしいものとして、「両親から“お前なんか死んでしまえ!”とののしられた。“児童相談所に行け!”と言われた」と書かれている。車内にいた乗客は、「少年は親から見捨てられたといい、親に恥をかかせたかったと言っていた」とある。
ところで、現在、2006/06に起きた奈良の少年の自宅放火事件を調べています。この少年の父親は、「ウソをついたら殺すとか、カンニングするんだったら死んでしまえというようなことを言いました」と、裁判官とのやりとりで述べています。そして、「ただ、本当に殺すという気は毛頭ないんですけれども、そういう言葉を発したことは事実です」
しかしながら、少年のほうはウソをついたので「殺される」と思い込み、その結果として放火事件をおかしたと考えられます。なお、「字義通り性 」という言葉がありますが、字の意味のごとく、そのまんま受け取るという意味です。奈良の少年は、父親から「殺す」と言われて、本当に殺されると思ってしまったのですから‥。
つまり、引き金みたいな役目をしたのが、「死んでしまえ」というセリフだと考えられなくもありません。それまでのいきさつから親子関係は悪かったと予想されますが、このセリフがなかったら、どうなっていたのかなと考え込んでいます。プチ家出だけで済んだという可能性はないのでしょうか?
父親の怒りは一時のことで腹立ち紛れに言ったものに過ぎない、本心は違うと思える人がいます。しかし、そうはとらない子どもたちが他にもいるかもしれないと、ここから学べるのではないでしょうか。私の性格分析では、怖がりな気質の子どもであれば、それは本気だと受け取るだろうと予想するものです。
バスジャックをしたほうの少年は、殺されるとは考えなかったようです。しかし、「親から見捨てられた」と思い込んだようではあります。親のほうでは頭に血が上って、つい言ってしまっただけで、見捨てる気持ちなど毛頭なかったのかもしれません。
「死んでしまえと(親が)言うなど、本気で言っているのではないだろう」と解釈する子どもであれば、悲劇は起きません。しかし、「親は自分に死んで欲しいと本気に思っている」と解釈する子どもたちがいることを、私たちはしっかりと聞き取るべきではないでしょうか。
そこまでは考えないが、「見捨てるつもりのようだ」と解釈する子どもが、攻撃性の強い気質の子どもであれば、事件を引き起す方向に進んでしまうのではないでしょうか。「覆水盆に帰らず」です。「死んでしまえ!」などという空恐ろしい言葉は、少なくとも家庭内では、たとえ冗談でも使うべきではないと考えます。
そろそろ、このシリーズも終わりにしたいと思います。長丁場になり、少しだらけてしまいました。それでも、この本を読んでエッと驚いたものはまだ幾つもあり、ご紹介しようと思います。
さて、双極性障害のある子どもには、「書字障害」というものがあると載っています。「書字障害(ディスグラフィアDysgraphia)」とは、鏡文字を書く・視写できない・聞き写しができない・作文が書けない等々とあります。
ところで、私の把握しているものとしては、タイプ7の人たちの中には悪筆が多く、字を書くのが下手と言うべきか、字のバランスが悪いという傾向が見られることです。むろん、単に傾向というだけのことです。達筆な人たちもたくさんいますから、誤解しないでください。
なお、落ち着きのない気質から来ているのか、まとまりがなく、のたくっているというイメージの字です。また、学校では、「黒板の字を書き写しなさい!」と、教師から指導されることがありますが、字を書くことを嫌い、叱られても写さない児童生徒がいるようです。
なぜか極端に書き取りをしたがらないので、なにか特別の理由があるかもしれないと予測するのですが‥。また、読書感想文を書くことを極端に嫌がる子どももしばしば見かけます。
「学校の授業中、落ち着きなく教室を歩き回る」というものがありますが、これも、タイプ7の子どもたちによく見かけるものです。ここと関連したことを、学校の先生をしている受講生がレポートしています。このレポートは8年ほど前に公表されたものですが、ここで取りあげた子どもたちが、そのまんま出ていると言えます。以下です。
http://www.mirai.ne.jp/~ryutou-m/eneagram/active/page15/15-101~/15-103.htm
また、この本のなかに「子どもの双極性障害の鑑別診断上の留意点」とあり、「早い時期から強い性的関心や性的行動を示す」というものも載っています。これも、私が把握しているものと一致しています。
たとえば、タイプ7の5歳の男児が、女風呂に入るのを異様に恥じらうことがありました。5歳で恥らうなど、ちょっと不思議です。座布団に一物をこすりつけて、「気持ちいい」と母親に話してしまった幼稚園男児もいます。小学2年生なのに、将来女の人と結婚できるのかと、本気になって心配していた男児もいます。
エニアグラム性格学では、「タイプ7は、生まれついての思春期で、永遠の思春期にいる人たち」という分析をしています。思春期というのであれば、性的関心が高くなるのは必然的です。生まれついての「長男」で、精神年齢が常に思春期に該当するという見方です。関連したことを以下に載せていますから、お読み願えたならと思います。
http://www.mirai.ne.jp/~ryutou-m/eneagram/active/page15/15-1~/15-38.htm
受講生が通信レポートで取り上げた男性も、40~50歳だと思っていたようですが、実際には68歳だったということがあります。年寄りになっても、心は思春期なのですから、いつまでも若々しく見られたがり、また、本当に若々しく見えることが多いのです。
こんなところまで一致していることが不思議ですが、エニアグラムというものに触れた時から、ずっと不思議続きでしたから、もはや、さほどに驚いているのではありません。なお、本当のこと、事実なので、いずれどこかの研究調査結果との一致をみるのは当然のことだと思っております。
さて、このような言われ方は一般化していると思っていたのですが、そうでもないかもしれません。深く考えないままに使ってしまいました。確かに地動説を唱えたコペルニクスのほうは裁判にかけられていませんし、社会的な迫害も受けていません。ちなみに、コペルニクスが「天球の回転について」という本を出版したのは、彼の死の数週間前だと言われています。
一方、ガリレオのほうは「裁判で地動説を捨てることを宣誓させられたが、宣誓の言葉に続いて小声で(あるいは大声で)「それでも地球は動く(回っている)!」と叫んだという逸話がある」と、フリー百科事典(Wikipedia)に載っています。ただし、これもガリレオが本当に言ったのか、真偽のほどはわかっていません。
とりあえず、あの箇所は「ガリレオのような気分」と書いたほうが正しいと思います。しかしながら、私も本などを出版していますが、裁判にかけられる不安があるのではなく、社会的な迫害されたこともありません。それゆえ、私自身の心境としてならば、コペルニクスのほうに近いのではないでしょうか。
ところで、コペルニクスは地球が完全な球体(地球は自転の関係でわずかにゆがんでいる)であると最後まで信じていたようです。ガリレオも、「すべての天体は完全な円を描いて運動する」と主張し続けたようです。しかも、「ケプラーの法則」と知られるケプラーの考え方「楕円軌道に基づいて惑星の位置予報がされる」という時代になっても、これを撤回しなかったのは有名みたいです。
「天文学の父」とか「科学の父」と言われているガリレオでさえ、こんな頑迷なところがあります。そして、ケプラーも何かおかしな方面に逸脱したことがあるようですし、ニュートンやアインシュタインも誤りをおかしたことがあるみたいです。
ちなみに、3年前くらいの韓国の大学教授の捏造事件(ES細胞に関する研究成果の捏造)には、驚きの声をあげた人たちは多いのではないでしょうか。あまり知られていないが、その他も幾つも悪質なものがありますが、論外なので取り上げる気にもなれません。
なお、自分が誤ちの多い人間なので、天才と言われた人たちや、その道の実力者で著名人な人たちでも間違いをおかしていた、ということを知ると正直少しホッとします。
しかしながら、科学の歴史を知ると、誤ちや逸脱の連続ではないかと考えられます。それでも真実が見出されて、現在では正論として認められるようになっています。過失や逸脱、失敗があったればこそ、そこから学べるというのは本当のことだったようです。
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