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そこに、いつごろ創建されたのかわからない古い塔が、一面に生い茂った葦原に囲まれて立ち尽くしている。風が吹くと葦原がざわざわに唸りだす。なぜか、懐かしさに一杯になる、あの塔…。ずっと探し続けている。塔の秘密を解き明かすのは誰? 
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 「あんたのほうが、家を出たら!」と、中学3年生の娘さんが、母親に向かって大声を張り上げました。この母親のほうから事の顛末を聞いていますが、些細なことから母と娘の口ゲンカになったようです。売り言葉に買い言葉で、母親が「なんてこと言うの!出て行きなさい!」 それで「あんたのほうが‥‥」となったみたいです。

 母親はタイプ9w8、娘を2w1と判定しています。なお、この母親は、中学生の娘からそんなことを言われるなど予想しなかったので、ピックリしたというお話です。親に対して、出ていけ!とは、聞いたときは唖然としました。しかし、2w1の娘さんでも、なかなかここまで言えるのは珍しいのかもしれません。

 かなり以前のことですが、ある母と娘が議論している折に、娘さんが、「私を誰だと思っているの?」と、母親に向かって言ったという。「あんたは私のお腹に宿り、私が産んだ子だよ、何言ってるの?」 この母親は大笑いしたと言います。

 娘さんは2w1で、母親は4w5です。娘さんが3人いますが、「命がけで子育てした」と、この母親が言っております。何事にも真剣になりやすく、命がけになりやすい気質の人ですから、その言い方はわからぬものではありません。


 とはいえ、タイプ2は自分をオオモノだと思っているらしいと、いろいろなところで書いていますが、この2人の娘さんのセリフは、まさに「オオモノ意識」がクッキリと出ているのではないでしょうか。

 そして、この仕事をしていると、子育ての悩みを聞かされることが多いのですが、「親はあっても子は育つ」のではないかとよく思います。これは、著者はどなたか忘れしまったのですが本の中に載っていた言葉ですが、「親はなくとも子は育つ」という言い方よりも、適切ではないかと思っています。

 きつい気質に生まれついたら、親がいてもいなくとも、きつい気質です。神経質な気質に生まれたら、穏やかでやさしい親であっても、そうでなくとも、ずっと神経質な気質です。そして、きつい気質であることで困ったことが巻き起こるように、神経質な気質ゆえに巻き起こしてしまう出来事があると言えるでしょう。それだけの違いです。

 ただ、「
オオモノ意識のある人」が、自分にそんな傾向があると気づいていない場合と、気づいている場合との「違い」というものはあるように思うのですが‥。

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「息子が、電話で彼女と話しているところを聞いてしまったが、なんか偉そうな口ぶりというか、かったるい口のききかたをしている。男友だちと話しているとウキウキしているのに、あれじゃ結婚できないわよねえ‥」 と友人は言う。30代後半の息子の行く末を心配しているのです

 友人はエニアグラムに興味が無いので語り合ったことがありませんが、息子さんのことはずっと以前から知っており、タイプ2w1と判定しています。その話を聞いて、エニアグラム性格学の理論通りなので、「やはりな‥」と思うだけなのですが‥。

 受講生の娘さんも1歳半でタイプ1ですが、明らかに男性のほうばかり意識していると報告されています。あるタイプ6の19歳の娘さんは、「女友だちができず、すぐにつきあう男だけは見つけてくる」と話してくれた母親もいます。そういうことを取り上げたら紙面が幾つあっても足りません。

 ところが、上記の男性に、「男性のほうばかり意識しているね」と告げることができたとしても、本人が、「別に、その男性とは気が合うからだよっ!」とかわされる可能性があります。

 1歳半くらいの子どもでも、「男女どちらかに向いているか、どちらにも向いていない」という3つの傾向はクッキリと出ます。そんな年齢なので親の養育のせいでそうなるものではないとわかるのですが。

 (ちなみに、エニアグラム性格学理論では、「性格(気質)
=本能的」ですから、強く意識する対象がうまれながら定まっているのですが‥。以下に掲載していますから、お読み願えたならばと思います)

 http://www.mirai.ne.jp/~ryutou-m/eneagram/static/theory5.htm  
 

 しかし、ここでも、難関が待っています。1歳半くらいの子は、たまたま祖父から可愛がられたから、それで男性が好きになったのだろう、と取られることです。また、ここ数年のことだけでなく、何十年もそんな傾向があると認められない限り、その理論は受け入れられない、と考えられてしまうことです。

 いろいろなところから批判しようと思えば幾らでもでもできるもの、それが「性格心理学」です。現在のところ、心理学というものは、科学的に立証できるようなものではないので、それは必然的なことなのです。が、いずれ、人の心理や気質もなぜそうなるのか科学的に立証されるときが来るのではないでしょうか。

 さて、私のほうでは、かの男性をタイプ2と判定した後で、友人から上記のことを聞きました。そこでやっぱり「男性に向く」のだとなど確認しただけのことなのです。さらに、羞恥心のない言動があったと後から聞いています。上司とやりあって職場を辞めたということも、その後に知ったことで、攻撃的な気質だと証明できるのですが‥。

 つまり、判定してから、いろいろな行状を聞いて、より一層、そのタイプだと明らかになるだけのことなんです。それはいつもそうなんです。タイプを正しく判定できていれば、確実に各タイプはいつも理論通りの行動パターンをしていると確認できるに過ぎません

 しかしながら、それらのことに耳を貸してくれることなど、あまり期待できないのが現状です。いろいろな難関が立ちふさがっています。それでも、エニアグラム性格学理論は、ただ事実としてあることをうまく理論化しただけで、「事実そのもの」なんですから。

 大げさではないと思うのですが、「それでも地球はまわっている」と言ったコペルニクスのような気分によくなります。 

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 この本には障害について調べるための「症状チェックリスト」が載っています。その項目を全部見ていくと、主にタイプ7w8の子どもが追い詰められて、精神状態が悪くなったものとよく似ています。そのなかに、「しばしばウソをつく」というものがあります。

 「若年発症の双極性障害に特徴的に現れる症状と行動特性」というものにも載っています。この中にも「虚言」が入っています。しかしながら、このようなところに、「ウソをよくつく」などと書かれていると、どうも釈然としません。

 なぜなら、何らかの精神的な障害を持つと、家族との関係が良好になるなどあまり考えられません。人間関係が悪ければ、誰しも正直な対応ができにくくなります。「正直に言いなさい!」と言われても、意地になってしまうのです。

 これは、障害を持つ子どもではなくとも、よくあることです。親が厳しい躾をする人であればあるほど、また親の不安感が強くなるほどに、子どもに対して過剰な反応になります。そうなれば、子どもも自衛のためにウソをつくようになるだろうと考えられます。また、親の精神状態が悪ければ、当然に、子どもへの対応の仕方がおかしくなるだろうと予想できます。

 タイプ7の子どもが特別に虚言癖があるとは思えません。元々は真面目な気質であり、なんでも正直に語る子です。実際にも、タイプ7の子を持つ母親で、やさしく理解力のある方から、「うちの子はウソをついたことがない」と告げられたことがあります。

 タイプ7の子どもは、母親からきつい接し方をされれば、確実にウソをつくようになってしまいます。なぜならば、「
母親を強く意識するタイプ(8・3・4・7)」母親から愛されたい子どもです。何か叱られるようなことを起こせば、母親から嫌われてしまう、拒絶される、見捨てられるかもしれないと、否定的なことばかり頭に浮かびます。

 そうであれば、たとえば、
何かを壊したなら叱られるので、「僕は知らない」と言うしかありません。叱られることを怖がっているのです。次に、ウソがバレルなどすればさらに最悪事態に陥ります。絶対に避けねばならないことで、ウソにウソを重ねるしかない、という状態まで追い詰められるのです。根は正直で真面目な気質の子どもです。そうなった原因は、母親の対応の仕方にもあると考えられます。

 さて、「卵が先が鶏が先か」みたいなことなのかもしれません。ある母親にとって異常だと感じられる子がいたら、不安感から子どもに冷静な接し方ができなくなります。すると、その母親の叱責で、子どものほうではウソをつくしか、そこから逃れられる方法がないためにやむを得ずウソをつきます。

 そうなると
さらに母親は冷静さを失い、この子はおかしい子に違いないというように、悪循環に陥ってしまうのです。
その多くは、母親と子どもの気質(性格タイプ)が違う場合で、気質が違うと、とある行動は「異常」なことになってしまうのです。そういうことは非常にしばしば起きています。

 従って、ある意味では母と子の相互作用によって、「障害児」になってしまうとも言えるのではないでしょうか。さきに「障害児」がいたのではなく、ちょっとした些細なことから、いつしか子どもが追い詰められて精神状態がおかしくなり、追い詰めた母親のほうも、そこから追い詰められるのです。そして、終いには「受診しなければ!」と、母親のほうが病院に駆け込む、ということはおおいに考えられることです




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 07/02の新聞紙上にて、驚くような記事が載りました。肝炎ウイルス検査の受診をすすめるもので、次4つに該当する人だという。

 ①妊娠中又は出産時に大量の出血があった。②大量に出血するような手術を受けた。③食道静脈瘤の破裂、消化器系疾患、外傷などにより大量の出血があった。④がん、白血病、肝疾患などの病気で「血が止まりにくい」と指摘を受けた。‥‥
私のほうは、これの②に該当します‥。


 また、「血液凝固因子製剤を血友病以外に投与した可能性のある医療機関」として名前が公表されています。1972年から2007年まで止血剤として使った可能性がある病院名が載っています。な、なんと! 77年に入院して手術を受けた病院の名前が出ているではありませんか‥。

 事態がよく飲み込めないので、インターネットで調べてみると、以下のような記事が見つかりました。
のような方で過去に検査を受けたことのない方は、検査を受けられることをおすすめしています」とある。

 
平成
4以前に輸血を受けた方・②大きな手術を受けた方③長期に血液透析を受けている方・④臓器移植を受けた方・⑤薬物濫用者、入れ墨をしている方・⑥ボディピアスを施している方。

 いやはや、①と②が該当してしまいます。③は、知人や親戚などに該当する人が結構います。⑥に該当する友人が結構います。そして、①などは、年長者のほとんどが該当してしまうのではないでしょうか。刺青も流行っていますから、若い人たちの中にも該当者がいるかもしれません。ここには載っていませんが、針灸に使う針も、以前は使いまわしていました。

 さて、新聞に載っている問い合わせ先に、早速に電話しましたが、なかなか通じません。たくさんの人が不安になって電話しているのでしょうか。

 もう少しインターネットで情報収集してみることにします。次回は何かご報告できるかもしれません。来週くらいは保健所にも出掛けなくてはいけないと思うのですが。長蛇の列だったらどうしましょう(-”-;) それとも、一人だけだとしたら、それも怖いものがありますね。
 ところで、あなたのほうは該当から外れましたか? 当たるのは宝くじだけにして欲しいですね。


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 「KY」という言葉がありますが、インターネットや携帯電話の普及と関係があるようです。一ヶ月くらい前なんですが、「KYといい、場の空気が読めない人がよくいるが、どのタイプなのか知りたい」という質問メールが届いています。遅くなりましたがとりあげてみました。

 さて、KYにはなりにくい人がいるとしたら、それは調和タイプ(3・6・9)と考えられます。この3つのタイプは、「世界とともに在ると自己認識しているタイプ」です。「ともに在る」とは、周囲の人たちの動向をいつも意識して、疎外されないように場に合った言動をとって自分の身の安全を図れる気質だということです。

 防御タイプ(7・1・4)が物音に敏感だとすると、調和タイプは人の話し声に敏感に反応する人たちです。他人がいる場では自分だけの世界にこもりにくい気質です。マイペースにはなりにくいのです。また場の空気をすばやく見抜ける気質でなくては、協調的な行動は取れません。「調和」とは、協調性があり、衆にまぎれて自分を守るという自己防衛戦略を持っていることです。

 従って、マイペースな人は、KYになりやすいとも言えます。ですから、調和タイプのウイングを持たない人たちが、マイペースになりやすく、それは、1w2・2w1・4w5・5w4・7w8・8w7の6つのタイプです。

 「マイペース」という言い方は、悪いイメージではありませんが、否定的に見るならば、わがままとか自分勝手に見られることかもしれません。しかし、他人とは違う独自の世界を作り出して、そのユニークな考え方や活動が評価される可能性もあります。むろん、能力が備わっていなければダメなんでしょうが。

 これらマイペースに生きている人たちを見て、調和タイプの人たちの中で羨ましがっている人たちがいます。個性を活かすことを求められる時代で、平凡だとか常識的であることが、どこか否定的に捉えられていることは否めません。それゆえなのか、マイペースな人たちに憧れているのです。

 一方、調和タイプを羨ましい人たちだと、歓心したり評価している人もいます。空気が読めずに疎外されてしまった、仲間外れにされてショックを受けたという人にとっては、確かに羨ましい気質になるのでしょう。

 ところで、タイプ2W1は多数派ですから、気の合う人たちと出会う確率が高いので、自分は協調性があると思い込んでいることがよくあります。ですから、自分はKYではないことになっているのです。一方、タイプ3はかなり少数派ですから、自分とよく似た人間とはめったに出会えないようです。周囲とは違う異質な自分を感じてしまい、自分はKYなんじゃないかと思ってしまうみたいです。

 タイプ6も同様です。ある職場では2W1の人たちが三分の一くらい占めているとわかったようです。このタイプ6は、自分のほうが協調性はあると思うのに、2W1の人たちから「協調性がない」とか「空気読めない」と見られているようです。ですから、それぞれの場で2W1の人が多数を占めていたら、他のタイプの人は、「KYな人」だと思われてしまうのではないでしょうか。

 しかしながら、2W1の中でも、KYな人と、そうではない人がいます。タイプ3やタイプ6の中にも、わがままで自分勝手と言われるような言動をする人たちが、実際にはいます。

 ちなみに、KYであっても、そうでなくとも、エニアグラムの9つの気質を知れば、大した違いではないと思うのです。なぜならば、他のタイプの考え方や感じ方を知ると、あまりにも落差があります。自分の想像だにしないことを、自分と違うタイプの人たちは考えているらしい、と分かって来るのです。となれば、全ての人たちが「KY」に該当してしまうと考えられます。

 以下は、ここと関連したことを公表しています。 お読み願えたならと思います。 
 
http://www.mirai.ne.jp/~ryutou-m/eneagram/active/page15/15-201~/15-225.htm

 



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 「生まれたときから睡眠は夜4~6時間眠るだけで、昼寝はしない」と、双極性障害の子を持つ母親からの報告が、この本には載っています。また、「ひどく落ち着きがなく、夜中の3時になっても寝付かない日もあり、朝起きるとすぐに外出したがるんです」 看護師さんからは、「24時間泣きっぱなしで、どうやっても泣き止まない」などという報告も載っています。

 この障害を持つ子どもは、「睡眠覚醒周期障害がある」と書かれています。つまり、寝付きにくい、しばしば目覚める熟睡できない、夢遊病のようになる、ねぼける、怖い夢を見て突然に泣き叫び走り出す、おねしょする等々です

 実は、これは、タイプ7の子どもたちによく見かけるもので、母親たちから悩みとして訴えられているものです。通信レポートにもよくあります。睡眠時間の短い人が、全タイプで最も多いのがタイプ7ではないかと、ずっと気にかけておりました。

 ですから、この記事を読んで本当に驚きました。ただし、その傾向があるというだけで、全てのタイプ7の人たちの睡眠時間が短い、などと言っているのではありません。誤解なきようにお願い致します。

 なお、睡眠は少ないが、その反動で延々と眠り続けるという子どももいます。毎日一定の8時間型ではなく、
安定した睡眠をとっていないことがあるように見えます。
そして、タイプ7は神経質で怖がりな気質ゆえ、怖い夢を見るのは必然的です。この本にも、恐怖心が強いらしいことは報告されています

 そうであれば当然に、夕方頃から機嫌が悪くなり、夜を怖がって寝付けない子も出てくるでしょう。7w8の息子を持つ母親がプログのなかで、「夕方から、あまりにも機嫌が悪くなるので受診させた」というものがあります。


 また、あるブログでも、タイプ7らしい大学生が、夜更けに小さな物音に気づいて、その後は寝付けず、近所を徘徊したというものもあります。他家を覗いたりと夜は忙しいみたいなことを書いてあるブログも発見しています。

 ちなみに、最近はブログを読めば、本音が書いてあったり、悩み事もわかり、生活ぶりもわかります。たくさんの得がたい情報に接しられるので、重宝しています。どこの誰なのかわかりませんが、気質だけはくっきりと浮かび上がるのですから、私にとっては、かなりよい資料が手に入るような時代になりました。

 エニアグラム性格学理論から見ると、タイプ7は、「自分と世界は否定的に結びついている(8・3・7)」なのですから、この世界は戦場のように怖いところだという世界観を持っています。さらに、「自分は世界の淵にいると自己認識する(7・1・4)」のですから、いつも崖っぷちに立っているような危険な感覚にとらわれやすいでしょう。これに関する理論は以下をクリック。

 http://www.mirai.ne.jp/~ryutou-m/eneagram/static/theory1.htm


 そして、タイプ7を「外周りの人」と呼んでいるくらいですから、外出好きです。仕事や勉学に疲れたら、ちょっと外に出掛けて気分転換を測れば、回復するという感じです。また、「警鐘係り」「見張り番」という呼び名もつけています。つまり、見張り番ならば、あまり寝ないでいられる気質の人こそ、適任ではないでしょうか。

 エニアグラム性格学で正しく判定すれば、不思議に符丁が合うことが多いので、驚くことが多い、というのは本当のことです。
 

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「エニアグラムを学んで、何かに役立つことはあるのですか?」と、少し前の講演で、質疑応答の時間において尋ねられました。そういう質問はしばしばあります。なお、今夜のブログでは、「役立つとしたら、それは無尽蔵にあります」と答えたいと思います。たとえば、「商売には確実に使えます」と‥。

 ある会話から、どういうところで商売に使えるのか具体例をあげたいと思います。会話の内容は、百貨店などの服売り場での店員と客との応対の仕方について、2人の若い女性が話しているところです。

A
さん:私が見てまわっているのに、声もかけない無愛想な店員がいるんですよ。それに、自分に似合う服なのか相談したり、専門家らしいアドバイスをしてくれるといいんだけど、そういう店員はめったにいないわね。
B
さん:私は声をかけられないほうがいいわ。店員さんがあれこれ言う店などわずらわしくて‥アドバイスも要らない。ほっといて欲しいのに付いてまわってくる店員もいる。そんなお店は二度と行かないわ。
 
 なお、これ以外の接し方もありますが、ここでは二つのみ取り上げています。さて、店員さんの客への接し方について、好ましいと思うものが違いますが、それはタイプによって違うものです。(今回はどのタイプなのか省略します)

 客の好みに合った接客方法を採用しなければ、売り上げに響くと考えられます。ところで、Aさんが店員ならば、
Aさん自身が言っていたような接し方がよいと思ってしまうでしょう。しかし、客がBさんのような気質の人であれば、その接し方では二度と来店されない恐れがあります
 
 一方、Bさんが店員ならば、Bさん自身が言っていたように、客にはあまり声をかけないほうがよいと考えるでしょう。しかし、
客がAさんのような気質の人であれば、客に声をかけず、ほおっておくような店員のいる店は、心地良いとは感じないと考えられます。

 また、Aさんがワンマンな経営者であったら、当然に同じ問題が起きる恐れがあります。ちなみに、当会の講座では、一見しただけでタイプを見抜く方法を取り上げているために、接客業で使うことができます。むろん、全ての人たちをすぐに判定できるというものではありません。しかし、典型的でタイプのわかりやすい人たちは結構います。

 さて、役立たせようと学ぶ人と、他人の非難に使うとか自己弁護に使うだけの人がいます。その違いがあるだけではないでしょうか。エニアグラム自体は単なる理論であり、また、単に「事実」をご教授しているに過ぎません。

 目の前に宝の山があるのに気づかない人がいます。一方、ゴミくずの山から有用なものを見つけ出せる人もいると考えられます。つまり、どんなことも当人次第で、当人が決めていることではないでしょうか

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羞恥心シリーズ・その4

 深夜までパソコンの前に向かって執筆作業をしているためか、肩のこりと目の疲れが溜まりにたまります。肩は鉄板のようで、目はドライアイで、起床してもすぐに目が効きません。ですから、林や森を散策しないと疲れが取れず、リフレッシュできません。

 ところが、梅雨となり雨の日が続くと散歩ができません。仕方なく、スポーツクラブや体育館に出掛けることがあります。室内にはジョギングできるようなスペースが作られています。

 ある日のことですが、走り疲れてダラダラと歩いていると、後ろから声をかけられました。「ポチポチで、いいからね。ポチポチで‥‥」 見知らぬ三十代らしき男性です。軽快に走りぬけながら、そのように言いつつ、後ろをふり向きざま私の顔をみます。ちょっとばかり「ギクっ」という顔つきになり、すばやく走り去りました。

 たぶん、「歩かないで! ポチポチでいいからね。ペースが遅くとも走ったほうがいいよ」ということなのでしょう。顔つきから読み取れるとしたら、「うへっ! オバハンだあ、しまった!」なのではないでしょうか。

 知り合いでもなく、後姿を見たに過ぎず正面から相手を見ていないのに、世話焼きな声をかけるのですから、もうこれは羞恥心があるほうとは思えません。攻撃タイプ(8・2・5)と考えられます。そして、この中で世話焼きな気質というならば、タイプ2しかいません。

 ちなみに、こんな人たちとよく出会います。一方、羞恥心が強すぎるというべきか、それでいろいろな騒動を巻き起こしてしまう人たちもよくいます。それゆえ今回から、「羞恥心シリーズ」というシリーズものとして、ご紹介しようと思います。


 さて雨が降る日は気持ちが落ち着くので、好みの日です。小雨くらいなら出掛けてしまいます。自宅の近くには散歩に絶好な場所が幾つもあります。車で15分くらいのところならば、ちょっとした渓谷や滝などもあり、遊歩道の整った山道や、せせらぎを聞きながら川岸をゆったりと歩くこともできます。

 また、真昼なのに真っ暗で、ひと気のない木々がうっそうと茂った森や公園もあります。気温は低く涼しくて、紫外線対策もしなくて済みます。こういうところでは、誰からも声をかけられないので、気持ちよく過ごせます。 

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 遠縁の親子のことです。父親と息子の仲がよいとは言えず、両者ともに顔を合わせるたびに苛立つようなことが巻き起こるみたいです。それであまり会わないようにしていると聞いています。父親を2w1、息子を6w7と判定しています。

 息子の言い分からは、父親の自分への介入、口出しの多さやきつい口調に対して不満があるようでした。父親からは、息子は一度もなにかでガンバッタことがないらしく、骨がなく、甘ったれ、というような不満があるみたいです。

 この親子の場合、父親の2w1は息子のことばかり意識しています。強く逞しい自立した大人の男性にしたいという思いがあると考えられます。息子のことが片時も頭から離れないというタイプです。(タイプ2は息子の存在が大きいタイプで、タイプ6は父親の存在が大きいタイプ。これに関しては次のアドレスをクリックしてお読みください)

http://www.mirai.ne.jp/~ryutou-m/eneagram/static/theory5.htm

 一方、息子のほうも、父親を強く意識しており、父親の言動に振り回されやすいタイプです。どちらも相手に期待しており、理想の息子、理想の父親を求めていると言えるので、どちらも相手に不満を持ちやすくなると考えられます。むろん、このタイプの親子がみなそうなるのではありません。


 「息子の就職活動に関して、きわどいところまで行った!」と、この家の主婦、つまり両者の妻であり、かつ母親である女性が話してくれました。ところが、この母親は6w7です。

 ある晩、父と息子が激しく対立したことがあり、それを見て彼女は、「大変なことになる!」と感じたらしく、110番通報をしています。パトカーが自宅に到着したのは、「意外と早かった!」のだそうです。男性を怖がる気質ゆえか、図体の大きな二人の男性が激しく言い争っているのを見て、「非常事態発生!」と感じて、怖くなってしまったようです

 タイプ6を心配性みたいによく書いていますが、他のタイプと比べて特別に心配性だというのではありません。しかし、このように、すぐに行動として出てしまうので、周囲からそのように見られてしまうのです。パニックに陥り、過敏な反応をしてしまうことがあります。

 この母親とは昔からの幼馴染で、なんでも私に話してくれる間柄ですが、今回も、淡々と「以前だけど、こんなことがあったのよ!」という感じで話してくれました。現在、息子さんは無事就労されているので親子ゲンカになることはないようです。しかし、父親の息子への不満、息子の父親への不満というものは、なかなかに無くならないみたいです。

 さて、この二人、互いに理想の人物を求めていることを知らずにいるのではと予想します。また、自分の不満はごく当たり前の不満だと思っているのではないでしょうか。

 たとえば、息子のことが気にならないタイプ、
857・3・4の父親ならば、息子の欠点や能力については、そういうこともあるだろうくらいで、息子に何も期待していないのです。「理想的な息子」というものを想像さえしていないのではないでしょうまた、息子が
85であれば、父親の存在は気にならず、口出しされてもスルーして、あまり記憶にとどまらないと予想します。


 私たちは、他の親子関係を見て、はじめて自分の親子関係を客観視できるのではないでしょうか。なお、ブログに載せる了解は得ており、タイプ名はそのまま変えずに載せています。ただし、個人情報がわからないように一部変えているので、誤解なきようにお願いいたします。

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 先日、ある妻から、夫がお菓子ばかり食べて困るというお話を聴いています。タイプ4と判定している30代後半の男性です。一ヶ月前にも、会計事務所を経営する知り合いから、「うちに最近入った男性が、仕事がひまになると菓子をボリボリ食べているので、ビックリしたよ!」と言っておりました。その男性のことをいろいろに話してもらうと、またもタイプ4です。
 
 あるタイプ4の男性は、「自分は子どもの嫌う野菜ものが嫌い」と語ってくれました。ピーマンや人参の類です。タイプ4は「末っ子気質」で、一番の年少タイプです。子どもが好むものを好むのは必然的なことなのですが、「子どもが嫌うものを嫌う」という言い方もあるのだなと知りました。

 また、まんじゅう
や煮物が嫌いで、ケーキやポテトチップの類が好きだという60代のタイプ4の
女性もいます。年寄りだから煮物が好きだと思ってしまうと、そうはならないんですね。「永遠の子ども」は、永遠に子どもらしいものを好むようです。

 なお、エニアグラムの研究を始めた頃のことですが、頂き物の沢庵漬けがたくさんあったので、おすそ分けに、タイプ4の男性に手渡したことがあります。後日、一番嫌いなものだった、と告げられてしまいました。沢庵漬けは、子どもが好むようなものではないのでしょう。

 この時から、少しずつ発見していったものですが、タイプが判明したら相手の好むものを贈ることができ、嫌いなものをあげる、という困った事態は避けられることを知りました。

 小食で、小鳥の餌くらいしか食べられないと語ってくれたタイプ4の男性もいます。偏食が最も多いのも、このタイプ です。むろん、「何でも食べられる、嫌いなものはない」というタイプ4もいます。誤解しないでください。「多い」とか「傾向」に過ぎません。


 そして、タイプ9w1の男性が山菜を好むとわかっていましたが、最近、我が家を訪ねてくれた昔からの友人9w8にも尋ねてみました。昼食をご一緒する予定でしたので、「山菜はお好きですか?」と言うと、「好きですよ。セリとか、こしあぶら、ぜんまい、ふきのとうがとくに好きです!」

 ある30歳の男性9w8は結婚したばかりですが、梅干作りに挑戦したようです。それを知った同じ年頃の4w5の男性が、驚いてひいていました。梅干作りなど考えられない! という感じでした。

 
タイプ9はおばあさん気質ゆえ、年寄りタイプらしく「山菜」を好むだろうと予想していたのですが、実際にも、そんな傾向を見い出すのですから、ビックリさせられることが多い。そして、おばあさんと「梅干」は、切っても切れない関係がありそうで、これほどおばあさんに似合っている食べ物はありません。

 このような有益な!! 情報を得ることは本当に多く、面白いほどに出会えます。ほとんどは雑談から、このような傾向を摑んでいます。単なる「研究者」
でいては、掴み取れなかったものではなかったかと思います。

 その他のタイプも、「食」に関してある程度の傾向を掴んでいます。それを著書、「夫の性格・妻の性格」の中のコラム欄に書き出しています。機会があったら確かめてもらえたならと思います。

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竜頭 万里子 (りゅうとう まりこ)
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