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そこに、いつごろ創建されたのかわからない古い塔が、一面に生い茂った葦原に囲まれて立ち尽くしている。風が吹くと葦原がざわざわに唸りだす。なぜか、懐かしさに一杯になる、あの塔…。ずっと探し続けている。塔の秘密を解き明かすのは誰? 
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 昨夜(5/9)のニュースは、「名ばかり管理職」だった方が地裁に訴えたというもの。「コンビニエンスストア・SHOP99の元店長、清水文美さん(28)が、店の経営者に残業代など約450万円の支払いを求め、東京地裁八王子支部に提訴した」 以下をクリックして読んでみてください。
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20080510k0000m040078000c.html

 テレビ画面に出ましたが、朝8時から翌朝の8時まで24時間連続働いて、その15分後からまた働いており
4日間で80時間働いたこともあったようです。それでは寝ていない!? 風呂に入っていない? 食事は摂ったのか? と尋ねてみたいような働き方です。彼は就職氷河期にいた人で、やっと正社員になれたのだからと、苦しくても頑張って働こうとしたようです。

ところで、過労死する人たちの気質を考えてみるに防御タイプ(7・1・4)が多いのではないかと予想しています。清水さんも話し方やら顔相からみると、タイプ4らしく感じられます。なお、判定したのではありませんから誤解しないでください。毎度、こういうことを書く必要があるようです。忠告のメールを頂いています。

 この3つのタイプは、超真面目で完ぺき主義的になってしまう傾向があります。一つのミスもしないように気を張り詰めており、手抜きなどとてもできないほうです。命じられたそのまま忠実に仕事を遂行する気質で、自己流に変えたり、適当にやりすごすことはありません。
また、気分転換ができにくい人たちです。帰宅しても明日の仕事のことばかり考えて寝つけず、勤務時間内も気を休めにくいのではないでしょうか。

 雇用者は、自分が見ていなかったら適当に手抜きしたり、さぼっているだろうと予想しているのかもしれません。その通りの人もいます。しかし、考えられないほどの真面目な人たちがいることを知っているのでしょうか。知っていて、それをうまく利用したということはないのでしょうか。

 知り合いのタイプ1は学校の教師ですが、いつも遅くまで学校で仕事をして、学期末近くになると、コタツでうたた寝しただけで翌朝いつものように働きます。知り合いのタイプ7はもっと過酷な生活ぶりです。さるところの支店長をしておりましたが、1年近くも一日3時間くらいの就寝時間しか取れず休日も仕事に出かけて、家族は父親と顔を合わすことがめったになかったと聞いています。結局、この彼は体を壊して、その職場を辞めてしまいました。

 4/29づけで取り上げているレストランの店長さん(タイプ4)も、帰宅しないままに店で仮眠をとることがしばしばあるようです。朝は誰よりも早く仕事にとりかかり、食事も外で取れないので、店の冷蔵庫内にすぐに食べられるものを入れていたみたいです。そして、部下たちが帰宅しても、明日の準備に手抜かりないようにしていたという。

 こういう仕事ぶりを、トップの人たちは
見て見ぬ振りをしていたのか、そこはわかりません。しかしあまりにもむごいことです。命を削って働いている人たちがいます‥‥。

 

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 前々回の「その7」において、「ツンデレ」なる振る舞い方をする可能性がある男性は、8w7と7w8であると述べています。女性では2w1のみをあげています。この3つのタイプは攻撃性の強い気質です。ツンケンするとしたら、それは攻撃性の強い気質でなければできにくい振舞い方ではないかと考えられるからです

 1w2の女性は、男性の前では極度に緊張しやすく、まして気に入った男性ならば、ツンケンすることはほとんど考えられません。口も利けず遠巻きにしているのではと予想します。

 さて、8w7の男性はめったにいないタイプらしく、直にまみえることがなかなかできません。そこで彼らの創作品を探してみましたが、このタイプと判定している梶原一騎さんのマンガ「愛と誠」に、ツンデレに該当しそうなものが見つかりました。

 まず、誠くんの性格は、作者梶原さん(8w7)の気質がそのまんま出ていると考えられます。一方、愛さんは、作者である8w7の男性たちにとっての理想の女性だと考えられます。賢くてスポーツ万能。かつ健気で美しく誇り高く、男性に従うこともできるが、力強さと深い愛情を注ぐこともできる女性のようです。

 (ちなみに、「朝日の恋人」という彼の作品に登場する主人公は、天地真理という女性の勇気と健気さと、慈悲に満ちた愛や優しさに惚れて、彼女にふさわしくありたい一心で男を磨いていく物語であると紹介されている)


 しかるに、誠くんは、そんな愛さんを冷たく突き放したり、無理難題を科して苛め抜いているように見えます。女の愛を信じられず、それが本物かどうか試しているのではないかと考えられます。

 また、永井豪(78)さんのマンガ作品は多数ありますが、女性を陵辱している場面がよく登場します。手元にあるのは「バイオレンスジャック」ですが、女性に対してサディスティックな場面がいくつもあります。女性に冷たくなる可能性が高いと予測できるものではないでしょうか。
 むろん、女性を守る強い男だという設定が主になっています。8のウイングの男性にとっての自己実現の一つです。


 しかしながら、同じ78でも、冷たくするのではなく、デレデレだけになる男性がいます。それは21女性のなかに、男に媚(こび)を売り愛想よくデレデレして男好きだとはっきり示す女性がいるのと同じです。

 たとえば、秋本治さん(78)のマンガ「こちら葛飾区亀有公園前派出所」の両津巡査長です。手持ちにある第1巻で紹介するならば、交通ルールを守らなかった美しい女性が、両津巡査に抱きついて泣き落としにかかります。すると両津さんは、「わかった、わかった(事故原因は)むこうのせいだポストの赤いのもあいつのせいだ。国鉄が赤字なのも‥」と女性を擁護します。あきれるほどに美しい女性に弱くデレデレです。

 女性からみれば、両津巡査のような男性はかわいげがあります一方、男にデレデレする女は、ツンデレをする2w1女性たちを不愉快にさせてしまうようです

 さすれば、女にデレデレとなり鼻の下を長くしている両津巡査は、
78・8w7男性からは不愉快な存在なのでしょうか? なんとなく2w1女性たちとは違い、さほど不愉快ではないだろうと予想するのですが‥。調べたいことがまだまだあります。


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 たとえば、「何をもって“気質”というのか?」と、それをはっきりさせないと理解しずらいので、「定義してもらえないか」と言われることがあります。

 しかし、当会では定義づけしないでいることが多く、留保したままというか、避けてきたとも言えます。
定義づけることで、かえって、人の心理を知る方法がせばまるように感じているためと言えるでしょう。また、「学問」と化して、目の前にいる人の気持ちが理解できにくくなってしまうように思うのです。

 実際、心理学界ではさまざまな専門用語が使われています。「心理学基本用語集」とか「頻出心理専用用語集」という本も出ているくらいです。なお、調べてみたら、「心理学専用用語検索」というサイトも以下のように見つかりました。どれほどに専門用語が多いのか、一度覗いてみませんか

http://www.nurs.or.jp/~suzukirt/cgi-bin/csv_db/csv_db.cgi?file=all
http://home.catv.ne.jp/hh/suzusens/story/psychology/psychology4_1.html

 これほど多くの専門用語がある世界は、他にあるのでしょうか? 専門用語を駆使するほどに専門家らしさがかもしだされるみたいです。言葉に重みが付くかのようです。しかしながら、専門用語はできるだけ少なくすべきで、平易な言葉で説明できるはずであるというのが私の考え方です。

 また、この十余年書き続けてきた結果として言えることは、さほど理解が進んでいない時ほど難解な文章を書いているということです。理解が進めば進むほど、平易な文章を使えるようになってきたように思われます。

 あまたある心理学本を読み長期間学んでさえも、家族の気持ちが理解できないのは周知のことではないでしょうか。身近にいる生徒や、同僚や上司の気持ちがまるで見えないのです。それは、人の心理をまだまだ理解できないためではないかと考えざるを得ません。

 理解が困難であるがゆえに、定義づけしたり、難解な言語を駆使したり、目新しい用語を作るのではないかと考えられるのです。
当会が採用している数少ない用語である「コンプレックス」も、ときに伝える場合に困難を要します。定義づけても、定義づけなくとも、ときに説明するに困難を要することが依然としてあります。
 それだからこそ、できるだけ日常的な用語を使い、わかりやすく説明できるように努めていきたいと考えています。



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 二人の知り合いが会話をしているのを、そばで聞いていましたが、ちょっとしたことでも気質は出ているものです二人とも女性で、一人は「タイプ1で、もう一人をタイプ4」と判定していますタイプ1のほうが、もっぱらしゃべっていました。

タイプ1:孫が3人になったのよ。娘のところに2人で、息子の嫁がこの春に女の子を産んだので、3人の孫を持つようなったの。
タイプ4私のところの娘も、一昨年に引き続いて2人目の子を産みました
タイプ1:うちは3人とも女の子なのよ。ところで、どちらなの? 
タイプ4:えっ? なにが! 
タイプ1:性別よ。
タイプ4ああ、2人とも男の子です。
タイプ1うちは3人とも女なの(トーンが下がる)

 タイプ1は、「男性を強く意識するタイプ(2・6・1)」で、男性好みがクッキリとわかる人たちです理論通りなので少しニヤリと聞いていました。一方、タイプ4にとっては、性別などあまり意識するようなことではありません。「どちらなの?」と尋ねられても、すぐにはわからなかったみたいです。理論を知りたい方は以下をクリックしてください。 

 http://www.mirai.ne.jp/~ryutou-m/eneagram/static/theory5.htm

 後日、その女性(タイプ1w9)が書きはじめたというブログのアドレスを教えてくれたので覗いてみました。日記を中心にしたもので毎日の生活ぶりがよくわかるものです本などもよく読んでいて読書家ですが毎日こまめに動きまわっており、本当に働きものだなあと感心してしまいます。

 ある日の日記に、「今日は珍しく電話が5本もあった。問い合わせみたいなものもあったけれど、全部男性からだったとあります。電話の相手の性別をキチンと把握しているところが驚いてしまうところです。
 ところで、電話の相手が女性ばかりだとしたら、
わざわざ日記に「全部女性からだった」と書くのだろうか?書かないのだろうか? と、そんな想像をしてしまいます。


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 「人の未来を映す」という「ミライスコープ」というものを知りました。エゴグラムでの性格診断らしく、236タイプに分類するというのです。以下のところにあり、ちょっとトライしてみました。
 http://www.asovision.com/mirai/

 その結果です。
 「あなたはメリハリのないタイプ」と出ました。そして、「世間の片隅でひっそり暮らしたい・あまり目立たない・他人に害をあたえない・怠け者だ・活発に活動することを好まない」とあります。

 質問に対してはできる限り正直に答えたつもりです。しかし、どちらなのか答えられない質問も多くて困りました。ついでに、他のエゴグラムの性格診断サイトが見つかり、こちらもトライしてみました。

 http://www.egogram-f.jp/seikaku/index.htm

 その結果としては、「あなたは粘着質タイプです」となりました。「粘着質性格のうち、堅い・几帳面・秩序を好む・精神的テンポが遅い・迂遠冗長でまわりくどい・人に対しては馬鹿丁寧で慇懃(いんぎん)」と出ました。

 どちらの診断結果を見ても、私からは当たっているところはあるが、当たらないと思われるところも多しと思うのです。ただ、いろいろな側面があるので、「全てが該当しない」とは言えません。ですから、他の人たちがトライしても、「ここは当たっているなあ、でも、ここは違うなあ」などと思うではないでしょうか。

 これらのものは、単に話題の一つにして面白おかしくおしゃべりするものに過ぎないと思います。まして、「自分を知る」ためのツールには成り得ないということは歴然としています。
 また、トライしてみて、当会の性格診断との違いを多くの人たちに知らせることは困難だと、つくづくと感じさせられ、なんだか気力が萎えてしまいました。他とは内容的に全く違うものですが、違いがわかる人が果たしてどれほどいるのでしょうか‥。

 さて、ここを読んでおられる方は、私の気質をどのように想像しているのか。想像と違っていたのでしょうか? 今回のエゴグラム診断結果を読んでも、私が何者なのかはまるで出てこないのではないかと思いますが‥。私自身も、このような結果を見て驚いているくらいですから。 


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 ファミリーレストランにパートとして勤めている女性(エニアの受講生)が、店の大型冷蔵庫を開けて入用なものを探していたら、そこに上司である店長さんがバッタリ現れたみたいです。以下は店長と部下(受講生)の会話です。

店長あ、ぁ、私物を冷蔵庫に入れております。も、申し訳ありません!
部下:いえ、別にいいですよ‥、

 店長さんのエニアタイプはタイプ4で、部下はタイプ2です。店長さんはかなり驚いた様子で肩を小さくして謝っていたみたいです。部下に謝るようなことではないように思うのですが、公私混同してはいけないと真面目な気質がそう言わしめたのでしょう。部下と知りつつも、つい謝罪の言葉が口をついて出てしまったのだと考えられます。

 部下のほうの返事も少しヘンと言えばヘンです。店長に許可を与えられる立場にいないのですから。このような瞬時の反応に、気質というものはよく出てしまうようです。

 なお、同僚にはタイプ7がたくさんいるみたいでこの店長と同僚たちはたいへんにフレンドリーな会話をしていると、この女性(受講生)が伝えてくれましたしかし、部下(受講生)に対しては、この店長さん、遠巻きにしてあまり近づいてこないようです。「私、怖がられているみたい」と言うのです。「私から、約5メートルくらいは、大抵いつも離れて私の話を聞きます」

 タイプ4とタイプ7は、同じ防御タイプ(71・4)ですからどこか価値観が似ているところがあり互いにあまり緊張しないで済む相手のようです。しかし、攻撃タイプ(8・2・5)の人は、防御タイプにとっては、ちょっと緊張することがあるようです。

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 先に、お知らせです。以下の「みんなの広場」と「お知らせ掲示版」について、なぜか調子がおかしくて、アップされていなかったようです。読者からの感想も到着していますから、お読み頂けたらと思います。
 
http://www.mirai.ne.jp/~ryutou-m/eneagram/active/page16/16-1.htm

 さて、「ツンデレって言葉、知っていますか?」とエニア講座で尋ねると、意外というべきか、受講生で知っている人は少ないように感じられます。ところで、そんな人に、「どういう意味か予想できますか?」と聴くと、「これってなんかわかる‥」という答えが返ってきます。ある女性は「よくわからないけど、私たち2w1がするようなことじゃない!!」  

 やっぱり! というべきでしょうか。「ツンデレ」なる振る舞い方をするのは、2w1女性たちではないかと考えていますが、当人たちは言葉の意味を知らなくとも、ピンと来るみたいです。そこで、「気に入った男性にツンケンして、嫌われていると誤解されたらどうするの?」と問いました。すると、次のような言葉が返ってきました。

「冷たい態度をとっても追いかけてくれる男性ならば、自分への想いが強いかもしれないので、それならば安心して付き合うことができると思うから」・「ツンケンして相手から注目をあびないと、私のこと気に留めてくれないでしょ!」・「まず自分への関心をひきつけないと、ダメよ」・・「私はおやすい女じゃないよって、冷たくしておかないと軽くみられてしまう」等々。

 大学などに通っている頃ならば、ツンケンなどすればクラスの子とかみんなに自分の気持ちが知れ渡ってしまう恐れがあります。それではまずいのではないか? と質問すると‥。「みんなに知られたほうがいい」と言う女性もいれば、「それは困る」と語る2w1もいました。ある女性は「先につば付けたほうが勝ちだから、他の子にも知られなくっちゃね!」とも言う。素直に本音を出してくれます。

 ところで、どんな振舞い方も、そうさせている必然性があるのではないでしょうか。心の底ではなにが働いて、彼女たちをしてそのように振舞わせているのか、それをぜひとも知りたいものです。ヒョンなことから、「ツンデレ」という言葉に出会い、私の知りたいという欲求がまたまた頭をもちあげてきて、私を占有しています。

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 タイプ8w7(お父さん気質+長男気質)男性を見かけることはめったにないだろうと見ています千人に1人か2人の割合か、それとも一万人に1人なのか、統計学的な調査をしたことがないので全くわかりません。ただ、桁外れに少ないだろうと予想しています。

 はや15年くらいエニアグラムを仕事にしていますが、これまでタイプ8だと思われる人からメールを頂いたことはなく、相談も受けたこともありませんタイプ判定を依頼されたこともカウンセリングでも出会ってもいません。受講生からの情報でタイプ8らしいと思われることも、めったにありません。とても残念に思っております。

 ちなみに、物珍しがられてタイプ8と会いたがります。そこで、知り合いのタイプ8が経営しているレストランを紹介したことがあります。塾を経営しているタイプ8のことを教えたこともあります。それで実際にも見学に出かけた受講生もいるみたいです。

 一方、タイプ2w1は多数派で、どこででも出会えるタイプです次はタイプ7です。7w6も7w8も結構よく見かけますちなみに1w2も少数派です。従って、結果的には、「ツンデレ」なる振る舞い方をする女性は「タイプ2w1」と、男性では「タイプ7w8」が最も多いということになってしまいます。

 この2w1女性と7w8男性がつきあうようになると、どちらも、「ツンデレラー」なのですから、お互いに相手を揺さぶり続けてしまい、お互いに混乱してしまう恐れが出てきます。どちらも素直に自分の思いを表現しないのですから、誤解したり誤解されたりが多いのではないでしょうか。すれ違いも多くなると予想します。

 「男と女の駆け引き」というものがありますが、つまりは、その最前線にいるのが2w1女性と7w8男性ではないかと見ています。両タイプはともに異性を求める気持ちが強く、社交的で積極性もありますから、出会う確率も高くなると考えられます。

 むろん、非社交的で消極的な人もよくいます。誤解しないでください。また、ずっと独身のままで、2w1女性は「男に全く興味ない」と強く言い張り、7w8男性は「女なんか!」と、はき捨てるように言うのかもしれません。言葉ウラハラであることを本人は知っていたり、知らなかったり。ただ、そう思いたいだけなのかもしれません。なにしろ、こと異性に関しては素直になれない人たちですから‥。


 このカップル、さまざまなぶつかりあいが起きやすいが、求める気持ちが強いので、互いの思いを確認できたときは喜びも大きいのではないかと予想します。ひっついたり離れたり、嫌いになったり復活したり、気持ちを揺さぶられ、それでも相手に引き付けられて、相手を忘れることもできず、すっぱりと捨て去ることも難しいのではないでしょうか。

 濃密な深い愛?があると確信しても、それらは一瞬のことで、すぐさま相手を疑い、苦しめあう恐れも出てきます。激しい関係になりそうだと予想しますが、考え方によってはその刺激の多さが脳を活性化させます。切磋琢磨して互いを高めあうことも可能だと私は考えています。とくに相性が悪いとは見ていません。激しい生き方もよし、穏やかな生き方もよし、というべきか。

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 「錯視」という現象にすっかり魅せられてしまい、ついに自分で錯視画を描いてしまいました。生まれて初めての試作品なので巧いとは到底言えません。もう少し動きをハッキリと出したいのですが、これが難しいのです。
       d906d6be.jpg
                    





 「錯視
1」の作品は
静止画であるはずなのに、フニュ!と少 し上下に動いてみえます。拡大してみれば(クリックすれば拡大になります)わかると思いますが、同じ図柄が連続していません。一部を変えているのです。このような錯覚をするのは、脳のほうが、全部同じ図柄だと認識したいからではないでしょうか。しかし、実際の図柄は違うので、そこで認識したいものと整合させようと働き、それで動いているように見えてしまうのではないかと‥。

 実は、「錯視」という現象はまだ正確に説明できないみたいです。視覚のほうに問題があるのではなく、脳の情報処理の仕方に問題があることはわかっているのですが。


 ところで、「錯覚」というものも結構、しばしば普通に起きているものです。たとえば、読みちがいです。エニアグラム講座では新聞記事などを切り抜いて、それを受講生に読んでもらうことがあります。すると、読みまちがいをする人が結構います。たとえば、「訓練」と書いてあるところを「練習」と読みちがうのです。その場合、数分前にどこかで「練習」という言葉を使っていたとか、さっき見た記事に「野球部の練習日程」とあった等々。

 聞きまちがいもたくさんにあり、「空耳」という錯覚もまだ解明されていないみたいです。たとえば、「○さんはタイプ9です」と回答していたのですがいつのまにか「○さんはタイプ4ですと竜頭さんが答えていた」ということになってしまうのです。これには困惑しています。
 
 「錯視」も見まちがえですが、見まちがえて自分の中で何かが変色してしまうのです。そして、「思い出」というものも、よく変色してしまうものではないでしょうか。さながら古い写真がセピア色に変わってしまうようなものです。たとえば、自分のタイプを知りたい時は、子どもの頃の思い出を書き出す人がいますが、タイプを知るためのよい情報ではないことが多いんです。

 「自分を知る」ことは大変に困難なことの一つです。なにしろ脳の情報処理の仕方そのものに問題があるのですから‥。主人の許しを得ることもなく、勝手に脳が動き出して情報処理してしまうことがあると思うのです。それで自己像がゆがんでしまうのです。「妄想」もその一つで、妄想を「事実」だ思い込んでしまうのはよくあることです。本当に「自分」というものほど信用できないものはない、と私などは思っています。

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「僕の心の中にはこんな男の子が住んでいるのさ」と答えたのは、ある日のアントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ出版社の社長が、レストランのテーブルで盛んに子どもの画を描いている男を見て質問しますが、その回答が上記で、その画が後に「星の王子さま」になったようです。

 ところで、「星の王子さま」の本は我が家の書棚にあり1966年版です40年前に読んだままで長く忘れていましたが、一週間前に図書館でたまたまヒョイと偶然、目に留まったのが、「サンテグジュペリデッサン集成」です。

 ここには500点あまりのデッサン画が載っています。思いつくままに描いているように見えますが、「星の王子」のイメージからは程遠いものもあります。グロテスクなものや幻想的で怪奇的なもの、両性具有者などもあります。

 かなりまめに手紙を出す人のようで、そこにデッサンを添えています。母親への手紙がとくに多いことが耳目を引きます。その一部をちょっと転載します。
「それでも僕は門番のおばさんに話しをしようと中に入ります。その部屋ときたら、ぱっくり口をあけた真っ黒な穴にほかなりません。それに、外だってもう真っ暗です。すると突然、いちばん暗い片隅から恐ろしい声、陰気な声が聞こえます。そこを行くのは誰だ!」

 この手紙には暗い街とビルが描かれていますが、母親にこんなことを書いているんだ、と少し奇異に感じる人もいるのではないでしょうか。空想したことをそのまま書いているみたいです。また、姉にもよく便りを出しているようで家族の仲はよかったのではと予想します。

 ちなみに、彼のエニアタイプを「タイプ4w5」と判定しています。タイプ4は、「母親を強く意識するタイプであり、グロテスクなものにも関心が行き、アウトサイダー意識があり、中性的で想像力があります。本性は「小さな子」であり、「末っ子気質」と名づけています。

 なお、以下はネット上で見つけた名言集の中にあったものです。タイプ4の受け身な気質がよく出ています。尤も受け身ではあっても、ペンや絵筆をとると饒舌になり、自己表現豊かになるという人が多いタイプです。

 わたしは、自分が言う人間の共同体のなかに、もはや建築家としては住んでいなかった。その平和、その寛容さ、その安寧の利益を受けているだけだった。そこに住まわせてもらっているということを除いて、それについて何も知らずにいた。香部屋係か貸椅子係として住まわせてもらっているだけだった。したがって、寄生者だった。したがって、敗者だった」

 自分は建設的な役割をしているのではないようで、「香り部屋とか貸椅子係り」という、いわば無能な人間のようで、寄生者なのだとさえ言っています。このような自己像を持ちやすいのは、末っ子気質の人たちに起こり易いものです。作家として名を成しパイロットとして活躍しているにも関わらず、なぜ、そのような自分でいるのかを、彼自身もわからずにいたのではないでしょうか。生きていたら「エニアグラムを伝えたかった」と思うのですが‥。

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