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そこに、いつごろ創建されたのかわからない古い塔が、一面に生い茂った葦原に囲まれて立ち尽くしている。風が吹くと葦原がざわざわに唸りだす。なぜか、懐かしさに一杯になる、あの塔…。ずっと探し続けている。塔の秘密を解き明かすのは誰? 
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今日は、あまり登場しないタイプ3を取り上げてみようと思います。ところで、講座ではあまり硬くならないようにと、面白おかしい導入の仕方をしようと心がけています。その回では、「タイプ3の子どもにとって、父親はカボチャみたいなものかもしれません」などと切り出しました。

 すると、ある受講生は、「その通りです」と語りだします。「娘にとって父親のことはどうでもいいみたいで、夫がかわいそうに感じるくらいです」 しかし、娘(タイプ3・中一)にとって母親は大きな存在のようです。当会の理論通りのことなのですが、以下は講座の中での母親(受講生)と私との会話です。

母親:キッチンの汚れた食器などをみても気づいて洗っておくというようなことをまるでやってくれない、それで以前はよく叱りました。女の子だからそれくらい当然だと思っていましたが、でも最近は、そういうことには気づかないだけだと知りました!
私:タイプ3中身が男性なので、女性的な仕事に気づきにくい
母親:私が頼めば嫌がらずチャンとやってくれるんだとわかりました。
私:本当は母親に役立つことをしたいんですから‥、
母親:昨日、外出していたら娘から携帯メールが入り、台所をピカピカにしておいたよと言うんです!
私:どのように返事されたのですか?
母親:うれしいわと言ってほめました。返事が来てホラ見て下さい!「ヤッタぁー 」 
私:まあ、ゴールデンハートの連発ですね!
母親:私のもう一人の娘2w1なら、“ほめるくらいなら何か買ってよ”と言い出すところです。母親がほめても喜びません。タイプ3の子はほめがいがあります。以前はうじうじで、些細なことも決められないのでよく叱っていました。娘は私のことが“以前は嫌いだった”といいます。エニアグラムを学ぶ前のことです。おかげさまで娘とよい関係を作り出せました。ありがとうございます。
私:いえいえそう言っていただくと講座を開いてよかったと安堵します。
 
 さて、このようにタイプ3は特筆するようなエピソードを巻き起こすことはなく、さほど面白いお話を提供できません。それゆえ、他の人たちの目にも留まらず、記憶にも残りにくいのかもしれません。目立ちたい人なのに、どうも目立たないことが多そうです。 

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 本当に久しぶりなんですが、 「仲間たちのつぶやき」を更新することになりました。今回は、7w8の男性に原稿をお願いして書いて頂きました。7w8の気質がよく出ていると思います。以下にあります。感想などを頂けたらうれしく思います。   
     http://www.mirai.ne.jp/~ryutou-m/eneagram/active/page11.htm


 ところで、急遽、瀬戸内海の直島に出かける計画が持ち上がり、ジェームス・タレルさん
の作品を鑑賞する機会を得ました。新潟にある「光の家」を知ってから関心を持っていたアーティストでしたが、今回、作品を観て、自分の予想以上だったことをご報告したいと思います。


 直島の地中美術館には、彼の作品は3つありましたが、「オープンスカイ・ナイトプログラム」がなかなかに見せます。「光」を45分間、知覚するというもので、いわば、色の「錯視」また「残像・同化」といったものを利用して、「光」を知覚させようとする「体験型アート」です。このプログラム、金土の日没時しかやっておりませんし定員は25名です。予約がなかなか取れないようで幸運だったと思います。

 タレルさんは自分のアートについて、次のように語っています。 「私は光と人間をテーマにしている。興味は人間の光に対する感じ方なのです。自然光をデザインするというのが私の究極のテーマです」
 「私が思うには野球を観戦するのとプレイするのとの違いです。私がしたいのは、貴方に体験をさせること。野球を見ているのではなく、実際に野球をしてどうなのかを、貴方がそれをどう感じるのかということを体験させてあげたいのです」

 動画サイトのYouTubeにて、「James Turrell」と検索すれば、彼の作品がどのようなものか少しはわかるのではないでしょうか。
http://www.youtube.com/results?search_query=James+Turrell&search_type=

 
 この「錯視」に興味が沸いてウェブサイトに何かないかと探していたら、以下のページが見つかりました。それらの作品を観てもらえれば少しはわかっていただけると思うのですが‥。
      http://www.ritsumei.ac.jp/~akitaoka/#allpage

 たとえば、私たちは簡単に錯覚を起こすようにできていると、つくづく実感するのではないかと思います。本当に真実が見えているのかと。これは「視覚」だけでなく全ての感覚器にも起こり得ることだと考えざるを得ません。果たして、自分の目は目の前にあるものを正確に映し出しているのだろうかと疑問になってきます。または、日頃からいろいろなことを自分は思い違いしているのかもしれない、単なる妄想なのかもしれないと考えてしまうのです。


 既に知っている方も多いと思いますが、新鮮な驚きが得られるのではないかと思い、ぜひ皆さまにご紹介したいと載せています。
     

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 「好きな女の子のスカートめくりをする男児」のことは、以前から周知のことです。年頃の男女が「ツンデレ」をするものだと思ったら、なんと小学生でも「ツンデレ」をしているみたいです。気になる女児、好きな女児にいじわるしてしまうのですから、「複雑な心理状態complexに陥っていると考えられます。一般の心理学では「反動形成」などと言われていますが‥。

 さて、「ツンデレ」という振舞い方をする男性がいるとしたら、それは「女性を強く意識するタイプ(8・3・7)」の男子の中でも、とくに男性性の強い気質の男性たちに起こりえるものと考えています。次にあげている6つのタイプです。なお、今回は、①と②だけを取り上げています。

8w7(お父さん気質+長男気質)
7w8(長男気質+お父さん気質)

8w9(お父さん気質+おばあさん気質)

7w6(長男気質+次女気質)

3w2(次男気質+お母さん気質)

3w4(次男気質+末っ子気質)


①8w7(お父さん気質+長男気質)→ 攻撃的で防御的

 大人っぽくて男盛りというイメージと、初々しい青年らしいところが合わさっている男性です。全タイプ中で指導力のある頼れる男性たちが最も多いタイプです。男の色気があり、慎重さと大胆さを兼ね備えており、勝気で傲慢そうで自信満々に見える男性たちです。少し軽率になりやすく、自分が世の中で一番に偉い人間だというような優位的な言動をします。存在感と威圧感がある男性です。

 女性を従わせたがり女性に対して関心が強く、よりきれいな女をよりたくさん追い求める攻撃的で積極的な気質です。女性を支配したがり、女を自分の意のままにしたいが、簡単に手に入る従順でおとなしい女性では不満気です。女性を見下したり無視もして、女にはまるで興味がないような態度もとります。女性に対して、複雑な心理状態に陥りやすい気質です。好みの女性に対して暴言を吐くことがあり、とかく素直な表現ができにくい傾向があります。まさに「ツンデレ」に該当します。

7w8(長男気質+お父さん気質) → 攻撃的で防御的

 初々しい青年らしいところと、大人っぽくて男盛りというイメージの合わさった男性です。勝気で傲慢なところと、礼儀正しい優等生的な言動をすることがあります。神経質で怖がりではあるが、大胆で自信満々なところを見せ付けたりもします。短気で軽率、辛抱強さに欠ける傾向があるが、真面目で正直なところも併せ持つ男性です。

 女性に強い関心があり、女性を従わせたいが、思慕することもあります。自分の年齢に近く、きれいな女性に対しては、かなり緊張して、素直に振舞えません。冷淡に接したり、無視したり、遠巻きにして近づこうとしませんが、本当は女性たちに注目を浴びたがっています。とかく女性への注文が多く何かと期待をしています。少しやさしく接しられるだけで態度が軟化することもあり、逆に警戒心を強めて、さらに無愛想になったりもします。天邪鬼(あまのじゃく)になりがちな気質です。


 さて、この2つのタイプは、女性を求めつつも、女性に対して緊張しやすく、とかく女性に対して過剰反応をする傾向があります。本当は女性が大好きで、女性にもてること、女性たちに取り囲まれると幸せになります。女性と愛し愛されたいという欲求は強いが、女性に傷つけられやすく、女性に縛られることを恐れるなど、複雑な心理状態に陥りやすい気質と分析しています。

 まだまだ続けられそうです。どこにたどり着くのでしょうか。少し戸惑っています。

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 ある受講生が、「自分は子どもの頃ひどい偏食でした」としゃべりだすので、その頃はどんなものを食べていたのかと尋ねてみました。すると、「母親が料理下手だったので‥‥」と言います。料理下手ならば、食卓には美味いものが並べられていなかった可能性があるのではと、ふと頭に浮かびました。

 もしも、それが当たっているならば、限られたものしか食べていない可能性があります。たとえば、お茶漬けだけを食べていたならば、「この子はお茶漬けしか食べない、偏食で困っています」と母親が受け取り、それを知り合いたちに語っていたとしたら‥。それを小耳に挟んだ子どもは、「自分は偏食なんだ」と思い込むこともあるかもしれません。

 そんな話をしたら、「ほんと! そうかもしれない」と、この受講生は驚いた様子。「そういえば高校生くらいから外食するようになって、何でも食べられるようになりました!」と思い出したようです。「母親は本当に料理嫌いでしたから‥、限られたものだけを食べるしかなかったんだと思います」 そうとなれば、「偏食」とは言えません。

 
「自分は好き嫌いなく何でも食べられると思っていました!」と語ってくれた受講生もいました。ある日、生まれてはじめて他家で食事をしたら、「食べられないものばかり並んでいた!」と言います。どうやら、母親が子どもの好むものばかり作っていたようです。

 つまり、ある環境にいると「自分は偏食」となるかもしれません。別の環境にいると、「自分は好き嫌いなく何でも食べられる」となってしまうことも考えられます。それらは、他家のメニューと味を知って比較してみなければ、「単なる思い込みに過ぎない」のではないでしょうか。

 そして、「性格」とか「気質」というものも、これと同じように考えることができます。「自分は神経質だ」とか、「私のエニアタイプは、タイプ5だ」などという自己認識も、「単なる思い込みだった」ということは、しばしばあります。

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 「ツンデレ」シリーズを読まれたという通信受講生(2w1)からお便りがありましたので、ご紹介します。

 「ツンデレの心理、楽しく読ませていただきました。私自身も、恥ずかしながらツンデレです。男の人は私のことをツンツンしているといいます。すごく当たっていました。私は好きな子にはあえて近寄らないとか、会う直前に避けるとか、まともに話せない挙句に、強がってつっけんどうな態度とったりとか、めちゃくちゃな対応をするんですよ」

 「ツンデレ」は、2w1以外の女性にとっては理解不能な振る舞い方だと思われます。しかし、このような便りを読むと、同じタイプでなくとも、少しはその気持ちがわかるのではないでしょうか。

 ところで、本人自身が自分の振舞い方に気づいていないだけでなく、相手の男性のことを「好き」だと気づいていない人もいます。それどころか、自分は「嫌っている」と思っている女性もいます。それほどに自分の本当の気持ちさえわかっていないのですから、客観的な自分を知ることはかなり難しい!

 ある2w1女性は、肌を大きく露出した服装をよくしていますが、セックスを嫌って拒否しているといいます。肌を露出させるのは、男に対して性的に挑発していることですが、当人は自分の心の奥にあるこの動悸には気づいていないのです。自分の振舞い方を客観視できないようです。挑発しておきながら拒絶するのですから、「どっちやねん!」と言いたくなってしまいます。やっかいで複雑ですね。しかし、当人は、単にその服が好みで着ているだけと思っていたりします。

 一方、好きな男性が近づくと、声色が急に変わって艶っぽい声になる女性がいます。素直ではあるが、自分の気持ちをちょっと過剰に出しているのです。しかし、当人は、男に対して急に声色が違ってしまうことに気づいていない場合があります。「私は男なんか興味ない!」と言っていたりします。他の女性たちからそれを指摘されて顔色を変えて怒り出した女性がいます。

 もっとおかしな現象としては、挑発的な服装をしながら男にツンケンして拒絶する女性たちが、上記のような艶っぽい媚態を示す女性たちを嫌悪することです。両者はともに2w1ですが、男に過剰反応している点では同じで、いわば同根ですが‥。

 複雑な心理状態ゆえ、自分でもどうしてそうなってしまうのかわからないのでしょう。本人がメチャクチャなことをしているのですから、周りにいる人間には訳がわからず、困り果ててしまうことです。誤解したり、思い違いやスレ違いは、しばしばあると予想します。しかし、「コンプレックス」を理解できれば、少しは理解が進むのではないでしょうか。

 なお、これは、2w1女性だけにある固有のコンプレックス(complex複雑なの意)ではありません。男性の中にも「ツンデレ」なる振る舞い方をしているタイプがいます。次回は、このような男性たちを取り上げてみたいと思います。

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  女性性の強い気質 (261) の女性は、その他のタイプと比較してみれば、確かに女性的です。しかし、「それは何を指しているのか? その根拠は?」と問われたら、説明するに困難です。人間の気質がおおまかに9つあることも、根拠を示すのは大変なことです。当会の講座に、何百時間も受講して頂かねばなりません。「エニアグラム性格学」は事実を説いているとか、真理を掴んでいるところだと納得して頂くのには時間がかかり過ぎます。

 従って、「女性的とは何か? 女らしいとは何か?」「その定義を示せ!」と言われても、簡単には答えられません。そんな荒唐無稽みたいなところから取り掛かっています。また、無謀にもご紹介しようというのですから、あきれかえってしまうのではないでしょうか。
 ただ、ここを愛読して下さっている方々ならば、少しはご理解くださっていると思っておりますが‥。さて、それらの疑問に答えられないまま、または、それを前提にして話を進めていこうと思います。


 「2・6・1」の女性たちは比較的女らしいのですが、「女らしい」というよりも、「娘さんっぽい」と言えるのが「タイプ1」です。タイプ6は、「少女っぽい」と言ったほうが当たっています。「永遠の少女」みたいな人がタイプ6の女性で、老婆になっても、どこか少女っぽく、愛らしい振る舞い方をして、子どもっぽい考え方をしています。

⑤6w7 「次女気質+長男気質」 「調和タイプ+防御タイプ」

 このタイプは、少女っぽいところと青年っぽいところが合わさっている女性です。愛らしい仕草をして、服装も愛らしい色合いのものになりがちです。化粧気もなく、色気というのは無く、少年っぽいところも見えます。社交的で、おしゃべり好きで、買い物好きです。周囲をよく見ており、常識的な行動ができ、八方美人的になりやすい女性です。

 「2・6・1」という3つのタイプの中では、最も男性に依存的になりやすく、頼りたがる気質です。男性に対してさり気なく、うまく甘えることもできます。タイプ1ほど男性を怖がらず、積極的に好みの男性に近づけます。年上の力強い男性を好みますが、このような男性を引き付けるコツを生まれながら持っているかに見えるほどです。

 気弱な男性は好まず近づかないが、強い男性だと思ってつきあっても、ある日気弱とわかれば、関係を切るかもしれません。しかし、通常は、男性に対して控え目になり、細やかな気遣いができ、嫌われないように行動するタイプです。従って、「ツンデレ」という振舞い方とは、遠く隔たっています。

⑥6w5 「次女気質+おじいさん気質」 「調和タイプ+攻撃タイプ」

 このタイプは、少女っぽいところと、穏やかで落ち着いたおじいさんのようなところが合わさっている女性です。愛らしさと渋いところが垣間見え、服装も愛らしいものと地味な渋い系が混ざり合っています。化粧はあまりせず、すっぴんのままのほうが多く、身だしなみは常識的で、適度に整えています。

 男性をあまり怖がらずに依存的にも見えません。大きな出来事や何かの異変に遭ったときに、男性を頼るところを見せますが、日頃は落ち着いて冷静に見えます。おとなしくて、おしゃべりも適度で静かで控え目、自然体に見えます。男性のよき聞き手となり、よくフォローもして、このウイングの女性も男性を引き付けるコツを、生まれながらに持っているかのようです。

 力強くて賢い男性を好み、気弱で愚かにみえる男性は好みません。好みの男性には素直に丁寧に接して、好みでなければ適当につきあい、うまくかわして避けます。「ツンデレ」らしい振舞い方をするなどほとんど考えられません。

 さて、6つのタイプの女性を取り上げて説明していますが、そこから、「ツンデレ」に該当しそうなのは、「2w1の女性」なのかもしれないと、少しはご理解が頂けたでしょうか? なお、残り12タイプは、男性に対して複雑な心理状態になりにくい気質です。取り上げるまでも無いと思うのですが、またいつか、ご紹介できる機会が来るだろうと思っております。そして、まだまだ続きそう‥‥・?!

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 若者たちの間で流行っている「略語&俗語」はかなりたくさんあるみたいです。その一つである「ツンデレ」を取り上げてみましたが、いろいろなことを見つけ出せたように思います。今回で、3回目になりましたが、その心理を探ると奥が深そうです。

 さて、女性性の強い気質の人が、「男性コンプレックス(complex複雑なの意)」に陥りやすいと、前のところで分析しています。この女性性の強い気質とは、「2・6・1」という3つのタイプです。ウイング別にすれば、以下の6つのタイプになります。

1 「お母さん気質+長女気質」 注・「おかあさん」は女盛りを意味します。

②1
w2 「長女気質+お母さん気質」   「長女」は女盛りというよりは、娘です。
③2w3 「お母さん気質+次男気質」   「次女」は娘というよりも、少女です。
w9 「長女気質+おばあさん気質」
⑤6w7 「次女気質+長男気質」
⑥6w5 「次女気質+おじいさん気質」

 これらについて詳しく知りたい方は、下のアドレスをクリックしてお読み願いたい。なお、前回で①②の説明をしており、今回は③④だけの紹介にとどめています。
  http://www.mirai.ne.jp/~ryutou-m/eneagram/active/page14.htm

 
③2w3 「お母さん気質+次男気質」  「攻撃的で調和的」

 女っぽいところと少年っぽいところが合わさっている女性です。おシャレではあるがさほど凝らず、肌を露出した服装などを好みません。化粧も薄く装身具も少なく、愛想のよいところもないが非社交的とは言えません。自己の女っぽさを否定したがる傾向があると考えられます。

 なお、ここは当会の「ウイング理論」(以下のアドレスに掲載)と関連している考え方ですがウイングの気質が表面に現れて、場合によっては基本タイプの気質を打ち消すことがあるようです。つまり、「少年」の気質が、女っぽい傾向を消そうとしているかのように見えます。まだまだ未知の分野で、まだ、うまく説明できないところです。ちなみに、3のウイングが重くなると、女性を強く意識する傾向が出てきます。
    http://www.mirai.ne.jp/~ryutou-m/eneagram/static/theory4.htm

 タイプ2は男性への対抗心の強い攻撃的な気質です。しかし、ウイング1のほうはすぐに敏感に反応します。怒りだすとか泣くなど、多彩な反応をする傾向があります。ウイング3のほうは、男性から不快なことや理不尽なことを少しくらいされても怒りを出さないので、対抗心があるようには見えにくい。怒り出すのに時間を要するようで、面倒なことになると予想して、結局は「怒るのをやめる」という方向に行きやすい気質です。

 テキパキとすばやく判断しない傾向があり、「キレル」が辞書にないと考えられます。このウイングの人たちは、人との関係では、「嫌な相手は避ける」というのが基本的な対処法です。男性から酷いことを言われたりされたら、避けるだけにとどめていると考えられます。これは調和タイプ(3・6・9)の対処法で、ウイングの気質がそうさせています。

 また、「男性を強く意識するタイプ(261)の中では、最も男性を怖がらないためか、緊張することも少ない人たちです。それゆえか、男性に対して素直に自分の想いを表現しやすいと考えられます。つまり、好きな男性には積極的になりやすく、嫌いな男性には近づかないので、複雑な振舞い方になっていません。これでは「ツンデレ」になりにくいのではないかと考えられます。「ツンツン」もなく、「デレデレ」も無いほうだと見ています。


④1w9→「長女気質+おばあさん気質」 「防御的で調和的」

 娘さんらしいところと、穏やかで淡々とした老女的なところが合わさっている女性です。淑やかで品があり、慎ましい落ち着きのある振る舞い方をします。化粧もせず、質素で地味な服装、オシャレはかなり控え目です。謙虚な気遣いをして、人づきあいをしたがらない非社交的な女性です。

 男性を意識しすぎてしまい、男性を怖がる傾向が最も強いのが、タイプ1です。同年輩で自分の好みのタイプの男性であれば、さらに意識してしまい緊張が強くなり、話しかけたり笑顔で挨拶することも難しくなります。従って、自分から男性に近づくことはできず、いつもよりも、さらに控え目になります。

 それゆえ、「ツンツン」も「ツンケン」もまるでできずに、好みの男性を遠くから見ているだけになるかもしれません。安心できるとわからなければ、男性と二人っきりになることもできないかもしれません。硬くて超真面目な気質ゆえか、甘えたり媚態を示したりもできにくく、従って、「デレデレ」にもなりにくいと考えられます。

 真夜中になってしまい日付が変わりました。続きは次回にしたいと思います。

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 今回は、予定していたものを他のものと差し替えようと思います。気が変わった原因は、今日の昼頃に本棚を整理していると奥のほうから、ある詩集を見つけてしまったからです。石川逸子さんの詩集で、「千鳥ケ淵へ行きましたか」(花神社刊行)というタイトルの本です。

 ところで、昨年の春、出版社の社長さんと編集者との打ち合わせのために東京に行き、ついでに花見をしました。連れていかれたのは、なんと「靖国神社」で、この神社のすぐ近くに「千鳥ケ淵戦没者墓苑」があると知り、驚きました。靖国とはかなり離れたところにあると勝手な想像をしていたからです。

 存知ない方も多かろうと思いますが、この墓苑には戦争で死んだ無名の人たちの骨が地下室の壺に納められています。墓苑については、以下に詳しく書かれています。
        http://homepage2.nifty.com/boen/

 一方、靖国神社は軍人や軍属などを「英霊」
として祀っているもので遺骨も位牌もありません。しかし、氏名だけでなく軍における所属・階級、位階、勲等などを名簿に書いているようです。ここには太平洋戦争のA級やBC級戦犯
者たちも祀られており、そこで物議をかもし出しているのですが‥。 

  (ちなみに、ドキュメンタリー映画「靖国 YASUKUNI」が各地で上映ストップになったと報道あり。観たいと思っていたので、当地・シネマテークでも上映されないようで、とても残念です)
 
 さて、千鳥ケ淵は桜の名所ですが、墓苑はとても小さなところで32万人もの骨があるそうです。石川さん曰く、「もし32万人の死体が首都を行進したら、どんなに戦争が大変なことかみんな分かるだろう。しかし、彼らは押しこめられ、誰も気付かない」 

 ところで、
桜の木を仰ぎ見ていると、「そこで立ち止らないでください!」とアナウンスが入ります。人の多さは地方都市に住む者には考えられないほどです。また、対照的な二つの死者を祀る場所が、こんなにも近く、また現在では桜見物の人たちでごった返しているのですから、複雑な気分になってしまいました。かつてはこの詩集を読むたびに涙していたのですから‥。

 ちなみに、この詩をほんの少々載せています。少しならば著作権侵害にはならないだろうと思います。詩集
「千鳥ケ淵へ行きましたか」をぜひとも全文読んでみてほしいと思い転載しました。桜咲く季節になると「千鳥が淵」のことを思い出す、それほどに気迫とパワーのある詩集です。ちなみに、石川逸子さんのページが以下にあります。
          
http://www.jca.apc.org/stopUSwar/poem/ishikawa-itsuko.htm

 
22
  三たび 千鳥が淵で  (この中のほんの一部だけ転載)

棺に閉じ込められた

名はありながら 名のなくなった
骨たちよ
そんなところに 閉じ込められていてはいけないのです
どうか出てきて るいるいとその姿を 生者の眼にさらしてください
321633
体の あなたがた
押し込められて生き そして果て
今も押し込められていたくない と
この骨を見てくれ と
されこうべを震わせて
ぞろぞろと ぞろぞろと ぞろぞろと
どうか 地上を歩いてください

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「ツンデレ」というような不可解な振舞い方をするとしたら、簡単に言うならば「複雑な心理状態に陥っている」ためではと予想します。そうなれば、最も女性性の強い気質の女性たちが、男性を強く意識しずきてしまうので、素直に自分の想いを表現できないのではと考えられます。

    結論的に言うならば、「ツンデレ」なるものをするのは、「タイプ2w1」の女性から探し出せるのではないかと予想されることです。今回は、「男性を強く意識するタイプ2・6・1(ウイング別にすれば全6タイプとなる)」の中の、2つのタイプを取りあげてみましょう。

① 2w1→「お母さん気質+長女気質」 「攻撃的で防御的」

 女っぽい(女らしい色気)ところと、娘さんらしいところが合わさっている女性です。全タイプ中で色気と艶っぽさのある女性たちが最も多いタイプです。肌を露出した服装とか、濃い化粧をして、装身具も華美で派手になる女性たちがよくいます。

 レースやフリルものやピンク系好みのところもあり、最もオシャレを気遣い心がける女性たちです。むろん、地味で質素で化粧もせずオシャレなどもしない、全身真っ黒の服装をする女性たちも当然ながらいます。

 
しかし、男性への対抗心が強い攻撃的な気質で、男性に対して最も挑発的な振舞い方をする女性たちが多い。男に負けたくない指図されたくないという攻撃的な気質が、好みの男性に対して素直になれないのではと予想されます。攻撃的な姿勢をしつつも「自分の想いを隠す」という防御的な対処法をするために、「ツンデレ」となってしまうのではないかと考えられます。

②1w2→「長女気質+お母さん気質」 「防御的で攻撃的」 

 娘さんらしいところと、女っぽいところが合わさっている女性です。清楚で品のあるおとなしい人柄で、控えめな薄化粧をして清潔そうなオシャレを心がけています。また、羞恥心が強いので肌の露出したものを避けます。 


 男性を怖がり緊張しやすいためか、好きな男性の前ではさらに自己表現できにくいと考えらけれます。大抵いつも自分を隠すとか抑制する方向に行きやすい女性です。シールドを張って自分を守るという防御タイプゆえか、男性に対してツンケンとした振舞い方にはなりにくいようです。

 また、男性に対する対抗心はあるものの、怖がりな気質がそれを抑えてしまうのではと考えられます。夫や兄弟など身近にいて親しみ慣れた男性に対しては、対抗心を出すことがあります。そうでなければ、羞恥心の強い慎ましい気質が、「ツンデレ」という表現に至らないのではと考えられます。

 さて、攻撃的な気質でなければ、「ツンツン」はできにくいと考えられます。しかも、本当は好きな男性から自分も好かれたいのです。しかし、相手は自分を好いてくれているのかわかりません。不安な気持ちと緊張感から、気持ちとウラハラの逆の振舞い方をしてしまうのではないでしょうか。

 この2つのタイプは、男性を恐がりつつも男性への期待が大きく、本当は男性が大好きで、男の世界への憧れも強い女性たちです。ですから、一旦、相手も自分を好いてくれていると確認できたならば、急激に想いのたけを表現するようになるでしょう。それが「デレデレ」に該当するのではと考えられます。

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 「俗語」と言うべきか、「略語」のようなものが若者の間でよく使われているようです。「KY」が最も知られているもののようで、「ツンデレ」も最近になって受講生から教えられたものです。とうとう取り残されてしまう年代になってしまいました。

 ところで、どのような気質の人が「ツンデレ」をするのかと、いろいろに考えてしまいます。ネットサイトで調べると、「
人前ではツンツンとして、二人きりになるとデレデレ」の略語だとあります。その他、「生意気な態度が、あるきっかけで急にしおらしくなる」とか「本心では好意を寄せていながら、天邪鬼に接してしまう」などと紹介されています。

 「ツンデレ」の意味を知って思い出した物語があります。それは「赤毛のアン」です。中学の頃に読んだきりなので記憶に薄いのですが、主人公のアンは、好きな男性に対して何故か相当にツンケンしています。

 ギルバートという同級の男子に対して無視したり、ケンもほろろです。本当はかなり惹かれているのに、それを素直な出せない意地っ張りな女の子がアンです。しかし、恋は成就して彼と結婚しますが、そこに行くまでのかたくなさは信じられないほどです。嫌っているとしか思えないでしょう。

「赤毛のアン」は超ロングランの人気少女小説で、1908年にカナダの作家・モンゴメリが書き上げたものですが、モンゴメリさんのエニアタイプを「タイプ2w1」と判定しています。かなりわかりやすいほうの2w1で、当会で紹介している2w1がそのまんま描き出されている、と言っても過言ではありません。超おしゃべりでそそっかしく、生意気で負けず嫌い、元気で向上心の強い積極的な女の子です。

 なぜ、そういう態度をとってしまうのか、不思議といえば不思議ですが、「エニアグラム性格学」というツールを使えば意外に簡単に説明できそうです。

 まず、好きな男子なのに、やさしく接するのではなく、無視したり、素直になれずにツンケンするのですから、これは複雑系です。タイプ2であれば、「男性を強く意識するタイプ(2・6・1)」で、「男性コンプレックス(complex複雑なという意味)」に陥りやすい気質です。

 ところが、この3つのタイプ(2・6・1)が、みな「ツンデレ」になるのではないようです。それがわからず、どうしてなのかと考察してみたところですが、長くなるので次回に取り上げてみたいと思います。

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