そこに、いつごろ創建されたのかわからない古い塔が、一面に生い茂った葦原に囲まれて立ち尽くしている。風が吹くと葦原がざわざわに唸りだす。なぜか、懐かしさに一杯になる、あの塔…。ずっと探し続けている。塔の秘密を解き明かすのは誰? 
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「タネを制する者は世界を制する」と言われています。ところが、もうすぐ制せられる恐れがあります。野口さんの本を読んだら、それを実感できると思います。多くの人たちが知らぬ間に、「タネの世界」が全く変わってしまっていたのです。

タネには、大きくは「固定種」と「F1種」という2種があります。「固定種」とは、その地域や気候に適応したもので、何世代にもわたって選抜・淘汰された野菜から採れた遺伝的に安定したタネのことです。

「固定種」を「単種」と呼ぶこともありますが、このタネから生育した野菜は、形が不均等で、生育が遅く、採れる時期もバラバラです。でも、味が良いのが特長だそうです。

F1種は、「雄性不稔」という花粉のできない突然変異の個体から作られているタネです。「雄性不稔」とは、つまりは動物にあてはまると「男性原因の不妊症」のことで、それゆえF1種から生育した野菜からタネは採れません。

一代限りのタネですから、農家は毎年のようにこのタネを買わねばなりません。
つまり、種苗会社に依存しないと作物が採れなくなってしまったのです。

しかし、「F1種」には扱いやすい特長があります。形が均質で、生育が早くて病気にも強く、一斉に収穫できます。ただし、味のほうは固定種に劣るようです。

子どもの頃に食べたホウレンソウはとてもうまかったという記憶がありますが、たぶん固定種です。根っこの赤いところが大きくて甘いんです。土がついていることがあるので、そこに十文字に切り込んで、「よく土を落とすように!」と、母から教えられました。

現在のホウレンソウは、まるで紙みたいだと言われています。F1種なのです。赤いところは甘くもありません。葉に味がありません。現在の主婦たちは、十文字に切り込みを入れることはなく、赤い根のところは捨ててしまっているようです。栄養が一番あるところなのに…。

このような「F1種」の特長が大量販売に適しているので、固定種は絶滅しそうになっています。高度成長期以降、「F1種」にとって替わられたのです。

現在、スーパーで売られている野菜のほとんどが「F1種」の作物です。
自家採種したタネを使うことが無くなってしまったのです。ところで、家庭菜園している方ならわかると思いうますが、タネ代が意外とかかります。

たとえば、ソラマメは、1袋840円で20粒ほど入っています。肥料代もかかりますから、天候不良で不作になると家計にとってマイナスになってしまいます。安い価格で売っているタネは、売れ残った質の良くないものなんだそうです。

ちなみに、我が屋で自家採種しているタネは、オクラ、ゴーヤ 大葉、エゴマ モロヘイヤくらいです。昨年に採種したケーナのタネを今年蒔きましたが、うまく生育するのか、それはわかりません。タネが採れるのかもわかりません。

さて、固定種が消え、F1種が席巻している昨今ですが、かてて加えて「遺伝子組み換え」という脅威が重くのしかかっています。そして、世界の種苗会社はどんどん遺伝子組み換え産業に乗っ取られているのです。

今日は世界食糧デーの日なんだそうです。タネは食糧問題にも直結していますが、今年は不作になりそうな予想が出ています。食糧価格が高騰するおそれがあります。

そうなったら無職で無収入の人たち、年金の額が少ない人たち、貧しい国の人々への影響は、どれほどになるのでしょうか。想像するだけで怖ろしくなります。

10月16日は世界食糧デー
http://www.worldfoodday-japan.net/hunger.html

世界的な食料危機への警鐘
レスター・ブラウン氏「あと一度の不作で世界は大混乱へ
」10/15
http://bit.ly/rjcptW

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