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そこに、いつごろ創建されたのかわからない古い塔が、一面に生い茂った葦原に囲まれて立ち尽くしている。風が吹くと葦原がざわざわに唸りだす。なぜか、懐かしさに一杯になる、あの塔…。ずっと探し続けている。塔の秘密を解き明かすのは誰? 
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斉明天皇のエニアタイプは、タイプ8の可能性があると見ていますが、もう少し取り上げます。前回、略歴みたいなものを載せていますが、実にしばしば遷幸(新しい都へ天皇が移ること)をしており、さまざまなところに行幸しています。
温泉地に数か月も長逗留しており、かなりの温泉好きのようです。さらに、他国の使節やその他の人たちを饗応することを好むなど、高齢なのにやる気満々という印象で、エネルギッシュな女帝と言えそうです。

 斉明天皇は、「白村江の戦いの時、九州へと遠征していますが、そこでの宮を立てる際に、神社の神木を切ったため数々のたたりが起こり,それがもとで亡くなってしまったと『日本書紀』に載っています。以下にあります。
★斉明天皇と道教 写真多数
http://www.asuka-tobira.com/saimei/doukyo.htm

あの時代であれば、ご神木は切ってはいけないと知っていたはずで、それでも強行している。となれば、かなり図太い人間と言わざるを得ません。神をも恐れぬ人間だとしたら、真っ先にタイプ8から探すところです。

ちなみに、織田信長(タイプ8)は、延暦寺や石川本願寺を全山焼き討ちしており、一向宗も徹底的に弾圧し老若男女にかかわらず容赦なく殺しました。仏罰を恐れなかったようです。

ということで、斉明天皇がタイプ8だとしたら、あの時代、どういう行動を取り、どのような生き方をしたのか予想したいと思います。

タイプ8は権力指向の強い気質であり、もしも、天皇に即位できる可能性が少しでもあるのならば、それを目指すのではないかと想像できます。実際、642年に天皇に即位したのですから…。なお、前例があったために、女性でも天皇になれるかもしれないと目指した、と、思うのです。

前例とは、推古天皇という女性の天皇が、592年に即位しています。それまで一人も天皇になった女性はいません。斉明天皇が即位した年の丁度50年前の出来事です。となれば、自分も天皇の妃となり、皇后になり、かつ夫が亡くなれば天皇になれる…この国の支配者になれると…。

なお、皇極天皇(=斉明天皇)の名前は、宝皇女(たからのひめみこ)ですが、「皇女」は天皇の娘にしか使えません。ですが、彼女は欽明天皇のひ孫であり、かつ敏達天皇のひ孫でもありますが、皇女とは呼べず、正しくは「宝姫王」です。天皇に即位したので、後の世に尊称として「宝皇女」になったようです。

歴代の女帝たちはみな「皇女」ですが、斉明天皇だけは「姫王」です。無論のこと推古天皇は皇女で、額田部皇女
(ぬかたべのひめみこ)と言います。
額田部は敏達天皇の妃となり、皇后が亡くなった後に皇后(正しくは大后)になり、夫である天皇が585年に崩御して、その7年後に推古天皇として即位しています。

ではなぜ、宝姫王は、天皇になれるような身分ではなかったのに即位できたのでしょうか。古代史研究者たちにとっても、
「ほとんど説明不能の例外」のようです。遠山美都男さんの著『聖徳太子はなぜ天皇になれなかったのか』に載っています。

橋本治さんは著書『日本の女帝の物語』のなかで書いています。「皇極天皇の即位は異例だが、それでも彼女は天皇になれてしまった。ということは、それを実現させる「力」が彼女の後ろにあったということです。つまり、彼女は時の権力者、蘇我蝦夷の傀儡(くぐつ、かいらい=あやつり人形)だったということです」

梅澤恵美子さんの著書『女帝』には、「皇極天皇の皇族としての地位の低さは注目すべきで、敏達天皇の曽孫であり、女性であるところから、よほどの事情がなければ、即位の可能性は低かった」とあります。続いて、「皇極と蘇我は、“親密”という言葉がふさわしいほどの関係を保っていた可能性が強く…」と書いています。

蘇我入鹿(そがいるか)と宝姫王は男女の関係だったと書いている著書もありましたが、それは充分に考えられるところです。私の知っているタイプ8の女性は、ある男性を仕事に利用するために男女の関係になったと噂されたことがあります。しかも、一人の男だけではありません。でもホントかどうかは知りません。ですが、宝姫王も力のある男を利用するために、女の武器を使ったということはあり得ると思うのです。

タイプ8の女性は、体は女性だとしても本質的に男性的で、男とは同輩ですから男を怖がることも、遠慮したり控えめになることもまずありません。また、タイプ8は男女を問わず、性的放縦な気質だと言えます。

天皇を上回るほどの豪族である蘇我宗家と手を組めば、天皇になれる可能性があると見たのではないかと。また、タイプ8の女性は男を操るほうですから、傀儡として利用されるなど全く考えられません。
なお、長くなるので、この続きは次回にしたいと思います。

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