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そこに、いつごろ創建されたのかわからない古い塔が、一面に生い茂った葦原に囲まれて立ち尽くしている。風が吹くと葦原がざわざわに唸りだす。なぜか、懐かしさに一杯になる、あの塔…。ずっと探し続けている。塔の秘密を解き明かすのは誰? 
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小出裕章さんの著書「隠される原子力…核の真実」を読み始めたところです。その中に、岡部伊都子さんの詩が紹介されていました。「うったらあかん」というタイトルです。

「うったらあかん」          岡部伊都子作

友達を       売ったらあかん
子どもらを     売ったらあかん
まごころを     売ったらあかん
本心を       売ったらあかん
情愛を       売ったらあかん
信仰を       売ったらあかん
教育を       売ったらあかん
学問を       売ったらあかん
秘密を       売ったらあかん
こころざしを    売ったらあかん
大自然を      売ったらあかん
いのちを      売ったらあかん
自分を       売ったらあかん
自分を       売ったらあかん 

岡部さんは、かつて「君やふるさとのためには死ねるが、天皇のために死にたくない」と言った許婚(いいなづけ)を、「天皇のために死んで来い」と言って戦地に送り出した」ことがあるようです。女学校で教えられるままに、そんなことを言ってしまったようです。軍国少女だったんですね。

この頃の日本を見ると、教育を売ったり、学問を売ったり、大自然を売ったり、いのちを売っている、そんな人たちばかり活躍しており目立ってもいます。

あの山下俊一なんとかという男は二枚舌を使っていたようで、子どもらを売り、本心を売り、学問を売り、秘密を売り、その他、ほとんど該当しそうです。

で、そういう人に限って、「自分を売っている」などという自覚はないのではと思います。というよりも、「自分を売って何が悪い、みんな何か売っているだろう」だなんて言うんじゃないでしょうか。

つまり、大きな間違いを犯していることさえ気づかないのです。

ところで、この詩は、私には少し距離感があります。ここに該当しそうな何かを売ったという体験がないように思うのです。ずっと落ちこぼれのほうでしたから、買ってくれそうな機会に恵まれなかった(?)ことが幸いしていたと思うのです。

でも、よくよく考えたらあるのかもしれません。気づかないのだとしたら、私も重症ですね(もう死にたい!笑い)。


この中では、「自分を売ったらあかん」というのが、もっとも自分の感性に近いのですが、それよりも、山本太郎さんの言った言葉のほうがピッタリとフィットします。

この期に及んでも、何も行動しないでは、「僕は自分を許せない」です。
ですから、今は、どうしたってエニアグラム一つに絞ることはできないんです。

エニアグラムについて語る時、考える時はとても幸せな時間です。でも、日本中がこんなに過酷な状況の中にいるのに…、好きなことだけしていたら、自分で自分を許せなくなってしまいます。そうなったら、本当にもう自分はおしまいですから…。

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