そこに、いつごろ創建されたのかわからない古い塔が、一面に生い茂った葦原に囲まれて立ち尽くしている。風が吹くと葦原がざわざわに唸りだす。なぜか、懐かしさに一杯になる、あの塔…。ずっと探し続けている。塔の秘密を解き明かすのは誰? 
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性格というものは、バラバラの要素がくっ付いているものではありません。

性格検査には、性格をバラバラに分析して、その後にくっつけるものがあります。たとえば、INFJ型、ESTP型などとなり、「このタイプはこういう指向がある」などという検査があります。

私も受けたことがありますが、説明されたタイプの指向を読むと、あるところは当たっていましたが、あるところはまるで当たりませんでした。

でも、それが一般的な検査としてよくあります。本人も自分の性格を知らないので、当たっても当たらなくとも、あまり苦にせずにいられるみたいです。

それで何ら問題も起こらず、そのような検査も社会から受け入れられています。

しかし、真実はそうではありません。一人の人間をバラバラに分解して、後からそれらの傾向をくっつけても全く意味を成しません。

「良薬口に苦し」で、エニアグラム性格学では、自分の正しいエニアタイプを知りたがらない、受け入れるのが困難になることがよくあります。

自分の短所を知るのは苦しいものです。隠したいことなのに、タイプ判定でそれを指摘されるのですからね。

かなりの攻撃や反論を受けたりします。判定するほうの私も、判定を怖がり、苦にすることがあります。

そして、エニアグラムという性格類型論を知ってからわかったことなのですが、エニアグラムという知恵の宝庫を、どのように伝えたらよいのかと、思案ばかりしており、なかなか前に進められません。

自分を知ることの難しさが行く手を阻んでいるように思われます。

さて、それでも確かな手ごたえを求めて、今日もまた皆さまに語りかけたいと思います。

たとえば、「生真面目」だという一つの気質が正しくわかったら、それ以外の傾向もすぐに見つけられます。

すなわち、生真面目→真剣になりやすい→努力家→ミスは許されない→ミスしにくい→完璧主義的→緊張しやすい→神経質→細かい→ち蜜→計画性あり→先々を知りたがる→敏感→察知が早い→逃げ足早い→臆病→怖がり、というように繋がります。

つまり、整合的にできています。ちなみに、これは防御タイプ(714)の基本的な傾向を羅列したものです。

ただし、正しくわかったならば!ですからね。

気質というものは相対的に見るもので、それでよく間違えるものだと知ってください。

さて、あるタイプ4の女性が、「私は、人間を怖がるが、それ以外については怖がりとは思えない」と語っていました。

でも、それ以外についても怖がりだと、ある出来事から悟ったみたいです。自分を知ることは本当に難しいことですから、たった一つの傾向「(自分が)怖がりなのかどうか」さえも正確に捉えられないのです。

ところで、「怖がりな気質」だと他人から知られることが嫌なのはよくわかります。しかし、真面目で努力家、計画性があり、ち密などという傾向は、評価されるものです。

長所と短所は表裏一体なのですから、短所を認め受け入れなくては、長所を生かすことはできません。

他人から指摘されて初めてわかるということがよくあります。また、他の人や、他のタイプと比較して初めて自分の気質が浮き上がって見えてくるのです。

たとえば、家族がみな防御タイプであると、自分の怖がりな気質がどの程度なのか浮き上がってきません。

攻撃タイプの人が家族にひとりいると比較されて、「お前は怖がりだなあ」と家族から指摘されるのです。

また、タイプ2は多数派ですから、家族全員がタイプ2ということはよくあります。

「自分は怖がりだと家族に言われていた」などと言います。こういう人は、他のタイプとともに暮らさないとわからないままになるのです。

【基本的に、3グループごとに怖がり度が異なる】
攻撃タイプ(825) 怖がり度はさほど強くない
調和タイプ(369) 怖がり度は、上下の中間くらい
防御タイプ(174) 怖がり度はかなり強い

あるタイプ2の男性が、「自分は弟と比べても人見知りで神経質だ」というのですが、その弟もタイプ2と判定できる方でした。

同じタイプ2でも、ウイング1が重い人のほうが人見知り度は強くなります。

【同じタイプでも、ウイングによって怖がり度も異なる】 
2w1ウイング1重い(タイプ1の気質を色濃く持つ)…怖がり度が強い
2w1ウイング中間  上下の中間              
2w1ウイング1軽い(タイプ1の気質を少し持つ)…怖がり度は弱い


また、ウイングが同じであっても、体験によって、人見知り度に違いが生じてきます。

たとえば、兄のほうがいじめに遭って不登校になった、という体験をしたならば、「人見知り度は、弟より強くなる」と考えられます。

むろん、「怖がり度」も強くなり、神経質度も増えます。

こうして、性格というものはセットになっているとわかるのです。

【ウイングの重さが同じでも体験で異なっていく】
2w1ウイング1重い…いじめられ体験やひきこもり、劣等意識が高いなどになると、怖がり度は強くなる
2w1ウイング1重い…幸運で、人間関係にも恵まれ、能力を活かした人ならば、怖がり度は弱くなる。


性格や気質というものは移り変わるのです。良くもなれば悪くもなります。

そして、自分を知ることの困難さ、というものを、心理学者も知らないままに心理テストを作っていたりします。

テストの内容を見ると、タイプ2の性格を羅列しているだけということもよくあります。

性格判断のチェック項目を作る人が、タイプ4だとしたら、その多くがタイプ4の気質をそのまま書きだしているのです。

それくらい、心理学界も、自分を知らない人たちばかりです。

むろん、私もそうでした。エニアグラムで少しは客観的な自分を知ることができたにすぎません。

性格、あるいは気質というものは、セットになっているもので、ひとりの人間は、自己完結した様式を本質的に持っているのです。

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