感動！必見！ パル判事の「無罪主張」動画

あの“東京裁判”で、「被告全員無罪」を主張した裁判官のことがNHKで取り上げられたようです。私は見てませんが…。

ラダ・ビノード・パルという名のベンガル人の裁判官です。(パールではなく、ご本人がパルと呼ばれたがる)

つまり、太平洋戦争時に行った犯罪は、既に有る(成立している)法律で裁くもので、犯罪を犯した後に作られた法律や法令によって裁くことはできない、ゆえに処罰できないから「無罪」だとパル判事は言うのです。

それを「法の不遡及（ほうのふそきゅう）」というのだそうです。

これは刑法における原則で、実行時に合法であった行為を、事後に定めた法令によって遡って違法として処罰することを禁止する、というものです。

よく考えたら、この原則ごく当たり前のことです。しかし、このまっとうな主張をした“東京裁判”の裁判官は、少数派だった。つまり、権力におもねる裁判官ばかりで、それは日本だけではなかった…。

パル裁判官は、国際法の専門家として東京裁判を批判しただけのことで、戦争犯罪人を憎み有罪にしたいという気持ちは強い人だったようです。

インドのベンガル人ですから、英国からの支配を憎み、むろんのこと欧米の植民地支配を憎み、差別をも憎む人でもありました。

ところが、日本はアジア諸国を侵略していない、あれは侵略戦争ではなかった、と、主張する極右の人たちは、パル判事の「無罪主張」を曲解しているみたいです。

どんなことでも自分の都合よいように解釈できる人たちがいるんですね。パル判事が生きていたら驚愕するでしょう。

私にとっては、またも素晴らしい人と出会うことができて、感動冷めやらぬっていう感じなのですが…。

ところが、このパル判事の息子に、安倍首相は面会を求めていたようです。数年前のことです。

平和主義者のパル判事からすれば、もっとも忌むべき考え方をする持ち主なのに…。やはり極右か！

★訪印中の安倍首相、東京裁判のパール判事の息子らと面会
http://www.afpbb.com/articles/-/2271294?pid=2039460

また、パル判事は南京事件について言及しています。
「この物語のすべてを受け入れる事は困難である」と、検察の提示した十数万から数十万もの証言や証拠に強い疑問を呈した。ただし、パールは「宣伝と誇張をできるかぎり斟酌しても、なお残虐行為は日本軍がその占領したある地域の一般民衆、はたまた戦時俘虜に対し犯したものであるという証拠は、圧倒的である」…ウッキより転載

安部首相のお友だちは、南京事件はねつ造と考えているようですが、それはお友だちだけではないような…。

また、『パール判決書』の中で、パル判事は「戦争に勝ち負けは腕力の強弱であり、正義とは関係ない」と述べています。

腕力が強ければ、核兵器を持てば、兵士がたくさんいれば戦争に勝てる。しかし、たいていは「正義の戦争」だと国民を騙して、あるいはプロパガンダで国民を丸め込んで戦争を始めています。

これまでのところ、米国はそういうのが最も巧い国なのではと思う。

それにつけても、安倍政権は米国のようになりたいみたいです。ほとんど真似しています。もうすぐ、米国みたいに、「愛国法」という法案も考え出すのではないかと…。

★安倍首相は、日本版NSC法、特定秘密保護法制定の次は、スパイ養成と日本版CIA設置が急務となる。http://newschina.jchere.com/newsdetail-id-3056027.htm#.Uws8b7NWGic

腕力を強くするためには武器製造能力を高める必要があり、そのためには武器を輸出できるようにしなければならない。

ですから、紛争国への禁止条項を削除して、いよいよ戦争ができる国へと法整備を進めている。

反対者が多くとも、そんなの構ってられない！　絶対多数派の今なら、素早く手を打てばどんどん戦争で儲けられるように、軍資金を貯めるために…。

そうして中国と戦っても勝てるだけの腕力を付けられる…。米国というご主人とともになら…、と。

が、ご主人は家来思いではないのだ！　

★武器輸出禁止3原則「見直し」
http://newsphere.jp/politics/20140224-6/

★武器輸出緩和に66％反対　ＴＰＰ譲歩容認は65％
http://www.gifu-np.co.jp/news/zenkoku/main/CO20140223010018781557561.shtml