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そこに、いつごろ創建されたのかわからない古い塔が、一面に生い茂った葦原に囲まれて立ち尽くしている。風が吹くと葦原がざわざわに唸りだす。なぜか、懐かしさに一杯になる、あの塔…。ずっと探し続けている。塔の秘密を解き明かすのは誰? 
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『宮沢賢治の肖像』(津軽書房)には、賢治のお母さんから聞いたこととか、賢治の妹や弟から聞いたことなどが収録されています。著者は「森荘己池」で、賢治と深い親交があった方のようです。

その他、著者の森さんは、賢治の友人や同級生とか、教師だった賢治のことを、生徒からどのように見えていたのかを取材して書きまとめています。

ただし、この人の目を通してのものゆえ、なにかと判断が難しいと言えます。当会ではできるだけエピソードを取り上げるのですが、この著書はかなりの量でエピソードも長いものばかりで、難渋しておりました。

仕方なく、特長がよく出ていると思われるところだけを抜粋してみました。

①賢治の授業は、教科書とはあまりかかわりなく、実に自由自在で内容が豊富だった。p27

②何かあり、賢治が強いきびしい声で名前を呼ぶと、生徒はその場で釘づけされたように直立不動の形で立っているのが普通であった。p28

③賢治はユーモラスな性格を持っているが、ニガ虫を集めてかみしめたような顔をしている賢治の父にとって、賢治はとめどなくふざける性質らしいのが頭痛のタネであつた。p28

からはタイプ4の可能性が低くなります。現代とは違い自由度があまりなかったようで、教科に従う教師が圧倒的ですから、原則的で硬くなりがちな傾向のある「優等生気質」であれば、このようにはなりにくいと考えられます。
②からは、攻撃的な気質だと考えられ、攻撃タイプ(825)から探します。

③ふざけるにしても、とめどなくとか、父親の悩みのタネとまで誇張されているのかどうかわかりませんが、ふざけるのが少ないとは言えそうもないとみます。きつい気質だ考えざるを得ません。タイプ2だという核心的な情報に入れられます。他の攻撃タイプ(85)がしばしばふざけるなどは、あり得ないことだと考えます。

賢治はできるならば農村劇団を組織したいと考えているらしかった。ある人物(劇に出演)が賢治のもとに来たときに、賢治はその人に、「小作人になりなさい。農民劇をやりなさい」と勧めた。p32

⑤賢治は、「植物医師」という喜劇を上演して喝采を浴びますが、その劇の主人公役をした人物に向かって、「君は立派なよい役者になれるだろう。東京の劇団に紹介しよう。行ってみないか」p44

⑥賢治は農民劇の後30人以上の生徒や関係者を自宅に招いた。p50

④タイプ4は受け身な気質で、他人に対して、たとえ生徒であっても、他人の人生の重大事にかかわることはあまり考えられません。なにかをすすめるなどほとんど考えられないところです。

⑤も同様です。⑥自宅は大邸宅のようですが、家長でもないのに、そのように家族や大勢の人間を巻き込むような主導的な立場に立つことは、タイプ2(お母さん気質)とタイプ8(お父さん気質)でしか考えられないものです。


賢治はどうも映画や演劇への情熱が強い人のようで脚本も書いています。人との関わり方で、熱心な指導とか助言、励ましなどもして積極性があります。

人に近づくタイプ2w1だという核心的なエピソードが、今回は幾つもありました。

いやはや、これを知るまではずっとタイプ4ではないかと思っていたのですから…、なにをいわんやって感じです。

恥ずかしながら、たくさんの情報を把握しないと、私のようなタイプ誤認を犯すかもしれないと、みなさまに切に切にお伝えしたいところです(汗)。

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