明日香の旅から帰って・その2

明日香の旅で、ちょっとしたワクワク感が3回ほどありました。一つは、水落遺跡にある水時計のことです。「日本書紀」に書かれているのですが、660年(斉明天皇6年)に、「中大兄皇子(天智天皇)が日本で初めて水時計を作り、人々に時刻を知らせた」とあります。その水落遺跡を発掘したのは1981年で、さほど昔ではありません。

唐の呂才という人物が作ったものが伝来されて、斉明天皇の時代に作られたもののようです。呂才の作った水時計の図が残されているとか。が、この手の水時計は世界には一つもないと、観光ボランティアの男性から説明されて驚きました。

★中大兄皇子の漏刻台跡＠この手飛鳥水落遺跡
https://narayado.info/nara/mizuochi.html

水時計を復元できたら、きっとビッグニュースになって世界的に知られて、明日香への観光客も増え、一気に無電柱化が進むかもしれない! などと想像しておりました。

でも、他の国にも水時計はあるかもと調べてみたら、結構ありました。それならばビッグニュースにはならないと意気消沈! 　ついおかしな妄想をしてしまう傾向があります。しかし、中大兄皇子の作った水時計で時を知らせた日が、現在の「時の記念日(6月10日)」とされたようで、そこはしっかりと頭に入ったみたいです。

★漏刻(ろうこく)

http://www.asukanet.gr.jp/ASUKA4/mizutokei/tokei02.html

ところで、水落遺跡の周辺一帯は「石神遺跡」と呼ばれています。どうやら天皇の宮殿(飛鳥板葺宮)だけでなく、迎賓館らしき建物も見つかっていたとか。また隣接したところからは庭園跡(人工池)があり、石造の噴水なども見つかっています。2011年のことで、つい最近のことです。

それらは斉明天皇が海外からの使節や蝦夷(アイヌ?)、その他の賓客などをもてなした場所と考えられています。

なお、斉明天皇をタイプ8w7と判定しておりますが、8w7は饗応好きで見栄っ張りな気質です。ですから、驚くことではありませんが、規模の大きさは予想以上でした。それに観賞用の鳥も飼っていたみたいです。

★飛鳥京跡
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A3%9B%E9%B3%A5%E4%BA%AC%E8%B7%A1

ところで、このブログではよく取り上げているのですが、バイトした会社の社長がタイプ8w7でした。労働時間に関係なく出来高に応じてバイト代が決まり、交通費も自己払いです。かなりシビアな会社でした。ですが、土日以外は毎夜のように宴会が催されて、「飲めよ歌えよ」となり、賑々しくなるのですが、その費用は社長持ちでした。

歌のうまい社員に歌え!　と強要し、その次はお前が踊れ!　と指さします。派手好きで宴会好きな8w7社長のことは、何年経っても忘れることがありません。

もう一人のタイプ8の女性は8w9かもしれませんが(ｳｲﾝｸﾞはまだわかりませんが)、月一回催すエニアグラムサロン(略してエニサロ)のゲストとして招いたことがあります。その衣装は最先端のデザインで高価そうでした。持参された香料は、その香しさから推し量ると、たぶん高価だと思われます。

見栄っ張りと言えますが、それでもリッチだと主張している様子はまるでない。たぶん彼女に接したら誰もが自信家だとすぐに気づくことでしょう。そして、ともに昼食しましたが、彼女だけは食さないままで、茶を少し口にしただけ。

姿勢もずっと同じで少しも崩れることはなく、落ち着き払った物言いと仕草は必見ものと言えます。私だけでなく参加した受講生たちも含めて、その存在感には圧倒されっぱなしでした。この人のことも忘れられません。

それにしても、9つのタイプ(気質)は、古代からずっと変わらないものですね。どこの誰が見つけたのか全く分かっていませんが、「エニアグラム性格類型論」が登場したのは、たった30年ほど前のことです。(つづく)