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そこに、いつごろ創建されたのかわからない古い塔が、一面に生い茂った葦原に囲まれて立ち尽くしている。風が吹くと葦原がざわざわに唸りだす。なぜか、懐かしさに一杯になる、あの塔…。ずっと探し続けている。塔の秘密を解き明かすのは誰? 
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ザマナイ~時代よ!~

旧ソ連による核実験は1949年8月29日から700回以上も行われ、その内訳500回がカザフスタン国内で、その内の9割がセミパラシンスク核実験場で行われています。

当時、その地方では様々なガン、免疫力の低下、新生児の奇形・死亡などが増加。しかし、住民は原因不明の健康被害程度にしか考えていませんでした。

しかし、1989年にカザフスタンとアメリカのヒバクシャが核実験反対運動に取り組み、ネバダ・セミパラチンスク運動と呼ばれています。

この運動なかで、住民たちは、これまで原因不明とされていたものの原因を知らされ、怒りを爆発。

核実験場反対は、この「ザマナイ」の歌と共に、カザフスタン全土に広がりました。

そして、1991年8月29日、とうとう核実験場は閉鎖されることになります。

ソ連崩壊の4ヶ月前のことでした。


【訳詞】高橋朋子  【作曲】T.Muhamad Janov

健やかな子らは なぜ消えた
風になびく髪は なぜ消えた
心ない仕打ちよ ザマナイ
ザマナイ ザマナイ
清き故郷はなぜ消えた

*繰り返し
(哀れなるわが大地
数え切れぬ 爆発 閃光に
引き裂かれたわが心よ)

父祖の眠る地を壊して
豊かな大地を汚して
罰として苦しみ続けよと?
ザマナイ ザマナイ
ひとの誇りよ 今いずこ
*繰り返し
  
泉に毒を流すものよ
愛しき子らを奪うものよ
何故ふるさとを貶めるのか
ザマナイ ザマナイ
恥じてこの身が地に埋まる
*繰り返し

哀れなるわが大地
数え切れぬ 爆発 閃光に
引き裂かれたわがふるさとよ

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