そこに、いつごろ創建されたのかわからない古い塔が、一面に生い茂った葦原に囲まれて立ち尽くしている。風が吹くと葦原がざわざわに唸りだす。なぜか、懐かしさに一杯になる、あの塔…。ずっと探し続けている。塔の秘密を解き明かすのは誰? 
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『課長島耕作』(3)は、講談社・コミックプラスにて「試し読み」できます。STEP18の12頁にあるシーンから取り上げます。

講談社・コミックプラスのサイトの『課長島耕作』(3)
http://kc.kodansha.co.jp/product/top.php/1234571797


課長職の島耕作が、赤坂の高級料亭らしき所で専務と祝杯を挙げています。ちょっとあり得ないシーンですが、もっとあり得ないのが、専務の愛人(妾?)の監視役を仰せつかるというものです。

そのような間抜けた仕事を年若い部下に頼む専務がいるのでしょうか。案の定、島耕作はこの専務の愛人と関係を結んでしまいます。そうなるように設定しているのですが、あまりに調子よくて…下手ですね。

さらに、11頁にあるように、離婚へと決定的になりそうなシーンでは、もっとあり得ないセリフが出てきます。

小学生の娘の奈美が両親の話を聞いて、「いいよ 私平気だもん 二人が別れても パパとママは好きだし…」 それで別居が決まったような…。

娘の年齢はわかりませんが小学低学年みたいです。両親の離婚がショックにならないみたいで、強がりを言っているようにも見えません。

これくらいの年齢で両親の離婚がショックにならないとしたら、タイプ5とタイプ8くらいまでしか考えられません。お父さん気質とおじいさん気質の人たちです。

http://www.mirai.ne.jp/~ryutou-m/eneagram/static/theory7.htm

両親への依存度の違いがあり、大人タイプのほうがショック度は少なく、子どもタイプならばショック度はかなり大きくなると考えられます。

創作しているだけのことですが、作者の気質がそこに出ています。娘の存在が軽いと考えざるを得ません。妻にしても、数々登場する女性たちにしても、心理描写が荒くてアバウトで、定型的にみえます。

それに比べると、登場する男性の心理描写は丁寧で細く描いているようで、「男性を強く意識するタイプ(261)」としか考えられません。

http://www.mirai.ne.jp/~ryutou-m/eneagram/static/theory5.htm 

15年くらい前に、「島耕作」を読んでタイプ3だとタイプ誤認してしまいましたが、このように、細かく見ていなかったのが原因していると考えられます。

このマンガは「仕事と女」だけで、男は出世だけを目指し、女とセックスすることしか考えていない、と見てしまったのです。

女の登場が多いので、
そこで「女性を強く意識するタイプ(837)」と絞ってしまったためと考えられます。

タイプ3の可能性は全く無かったのに、どうして見落としてしまったのかと、悔やんでも悔やみきれませんが…。

ところで、作品はヒットしており超ロングランで、たくさんのストーリーを作り出せるとしたら優秀なマンガ家になるのでしょう。

しかし、今回改めて読んでみると、細かいところの詰めがなく、心理描写もアバウト過ぎて、底の浅さが垣間見えてしまい、読み続けることができませんでした。

それでも、部下や女性がいつの間にか問題を解決してくれるようで、島耕作はそこまで魅力的な男なのだ、と読み手に感じさせられるように描いています。そういう男になることが弘兼さんの理想なのでしょう。

なお、エニアグラムの他の会派では、弘兼さんをタイプ5だと判定しているところがありました。

そして、インタビュー記事①が見つかったので少し載せます。②③もあり
http://www.rosei.jp/jinjour/article.php?entry_no=56029&bk=list%2Fseries.php%3Fss%3D3063

① 「島耕作のセリフには、8割程度、僕自身の考えが組み込まれています。こういう状況に陥ったら、自分ならこう行動するだろうと頭の中で考えて、ベストなセリフで表現していますから、島耕作のセリフの多くが僕自身の考えということになりますね」

②企業戦士として働いていれば誰しも、落ち込んだりへこんだりすることがある。そんな時は「すぐに忘れること」だ。忘れるためのとっておきの方法、それは「ま、いいか」「それがどうした」「人それぞれ」の3つの言葉をセットで口に出して言ってみること。

③「女性の上司だろうと外国人の上司だろうと、対応は変わりません。うまくやっていくために必要なのは“上司の性格を見抜く”ことです。

ですよね! 他の人とうまくやっていくためには、「性格を見抜く」のは必要不可欠なことです。でも、困ったことに、自分と違うタイプは容易に見抜けません。タイプ2であれば、タイプ2が予想できないことを考えているのが他のタイプですから。

『課長島耕作』の登場人物を弘兼さんは描き分けているつもりでいると思いますが、たぶん全てタイプ2w1と判定できるはずです。全て読んでいないので、たぶんと書いていますが…。

そして、描き分けられないのであれば、「性格を見抜く」という能力は低いのではないでしょうか。

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