事実は映画より奇なり・その２

久しぶりに、カッコいいなあと思った男優が、11/30に自動車事故で亡くなったというニュース記事が目に飛び込んできました。

アメリカの俳優ポール・ウォーカーさん(40歳)です。半年くらい前に見た映画は『逃走車』です。

彼は主演だけでなくプロジューサーも兼ねています。

★「ワイルド・スピード」のポール・ウォーカーさんが事故死、車衝突http://www.cnn.co.jp/showbiz/35040745.html

『逃走車』は、世界で最も危険な都市と言われている南アフリカ・ヨハネスブルグを舞台にしています。

間違ったレンタカーに乗ったために、大事件に巻き込まれて逃げ回るというものです。

事件の証人を連れての逃走ですが、どうやら警察官のほうが怪しくて、証人が殺されます。

しかし、間一髪でハッピーエンドになりますが、犯罪組織の黒幕は警察署長だったというものです。

巻き込まれ型サスペンスってわけです。結構、迫力があり手に汗でした。

この映画を観てすぐに思い出したのが、南アに起きた事件です。

プラチナ鉱山の労働者が賃上げ要求のデモをしているところを、警察官が発砲して34人が死亡したという事件です。

労働者たちは丸腰だったというのです。ところが、撃たれた側の労働者のほうが殺人罪として訴追されてしまった。

警察側は、警官の発砲は、「武装した鉱山労働者に対する正当防衛だった」と主張していたのです。

★南アで警官発砲により34人死亡、
プラチナ鉱山でデモ中の労働者2012/08/17
http://www.youtube.com/watch?v=5O5TpXmAPyw

★なぜか撃たれた側が殺人罪で訴追される
鉱山での警察官発砲事件
http://dontena.doorblog.jp/archives/16230900.html


しかし、悪事は露見しました。警察のコンピューターのハードディスクに記録されていたデータを調べた結果、「マリカナ事件の（警察による）説明が、われわれが見る限りいくつかの重要な点で真実でないことを証明する文書を入手した」と。

国の調査委員会が、警察が虚偽報告を行っていたことを明らかにしたようです。

「警察は文書の改ざんや隠匿、証拠の隠滅、虚偽の報告を行った」とも指摘している。

映画よりも、比較にならないほどに残酷な現実がある。

★South Africa's mine shooting: Who is to blame?
http://www.youtube.com/watch?v=y_2wy10nasg←こちら必見

★南アの鉱山スト死亡事件、
調査委が異例の警察批判 証拠隠滅などで2012/9/12
http://www.afpbb.com/articles/-/2969281

南アのこの事件は昨年の８月に起きたもので、あまりに遠い国のことで、私の関心も持続しなかったようです。

ところが、この機になって、南アで起きた警察の文書の改ざんや隠匿、証拠の隠滅、虚偽の報告が、日本で起きないという保証はないと考えるようになりました。

「秘密保護法」を審議不十分なまま強引に可決しようとしている政府与党のやり口を知ったためです。

既に何か重大な秘密を隠し持っている可能性もあるかもと。

どの機関であっても、何か反社会的なことに手を染めて、それを「特定秘密」に指定したら、それでアウトです。

チェックする第三者機関もなく、証拠も廃棄されてしまったら、情報公開が60年後だとしたら、事件の真相は永遠にわからないままになります。

デモに参加したら、南アの鉱山労働者のように「暴徒鎮圧」で機動隊が銃を構える、なんてことも妄想してしまう…、なぜって、デモはテロになってしまいそうです。

★特定秘密保護法の条文でも「デモはテロ」（DNB編集部）
http://no-border.asia/archives/17087

もはや、南アのことは他人事ではありません。

ちなみに、ポール・ウォーカーさんの事故死も、仕組まれたもので、実は殺されたなどというニュースも見つけました。

★米俳優ポール・ウォーカー事故死は仕組まれた!?
イルミナティ陰謀論が浮上する背景
http://n-knuckles.com/discover/conspiracy/news000840.html