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三河地方の、とある廃校になった中学校講堂での上映会に出かけました。ドキュメンタリー映画「水になった村」です。
ダム建設によって、岐阜県の徳山村の約1600人の村人たちが移転させられるが、「村が沈んでしまうまで住みたい」と舞い戻る年寄りたちがいました。そんな村での暮らしぶりを大西鴨夫監督が、15年間も東京から通い続けて撮られたという映画です。
http://www.mmjp.or.jp/pole2/damsp.htm
「山へ入って好きなものをとってきて食べる気ままな生活。こんな素晴らしい山と自然を独り占めして暮らせるなんて、私は本当に幸せやなあ」とおばあちゃんは言う。6人の村人たちの自給自足の暮らしは、意外なことに、寂しいとか辛いというのではないようです。
ところで、このダムは多目的ダムとしては日本最大級のものですが、利水にも治水にも役立たず環境破壊にもなるものとして激しい反対運動が巻き起こりました。かつて私も、建設中止を求める署名を集めたりしましたが、理不尽にも挙行され、昨年の5月に徳山村は完全水没してしまいました。
水没した村を後にして、移転先の年寄りたちは「なんでも金、金で、暮らしにくい」と訴えます。映像からは、急に生気がなくなり老け込んでしまったようにみえました。
ところで、映画の上映地でもある三河の設楽地区(シタラ)にも、ダム建設計画があります。(このダム計画を知りたい方は下記をクリック)
http://no-dam.net/file/damjuyokadai.pdf
欧米などでは、その逆をしています。ダムや護岸壁を破壊して自然な川の流れにしようと多額の予算が投入されている。自然を意のままコントロールできるはずはないと、漸く人類は気づき初めたというのに‥。間に合わないのだろうか‥‥、
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