そこに、いつごろ創建されたのかわからない古い塔が、一面に生い茂った葦原に囲まれて立ち尽くしている。風が吹くと葦原がざわざわに唸りだす。なぜか、懐かしさに一杯になる、あの塔…。ずっと探し続けている。塔の秘密を解き明かすのは誰? 
[2195] [2193] [2192] [2191] [2190] [2188] [2187] [2186] [2185] [2184] [2183]

最近、気になっている言い回しがあります。「ありのままの自分」というセリフです。

結構、しばしば使われています。10年前にはなかったことです。

話題になっているらしい『アナ雪』の主題歌の日本語訳にもあります。
「ありのままの姿見せるのよ」、「ありのままの自分になるの」、「ありのままで空へ風にのって」、「ありのままで飛び出してみるの」などと連発です。

でも、主題歌のタイトル「Let It Go」は、直訳すれば「そのままにしておく、あきらめろ」という意味があるんだそうです。そんな意味合いがあるとしたら、なんかちょっと違うんじゃないかなと思うんですが…。

それに、どの人もいつだって「ありのままの自分」を出している、としか考えられません。なぜなら、誰であろうとも、また、いつであろうともです。幼児の頃から年寄りになっても、エニアタイプを判定することができます。

タイプ判定したら、いつだって、ずっと同じタイプのままだとわかるはずです。ただし、情報が少ないと判定間違いをしますが。

でも、ずっと観察していれば、当人の言動や振る舞い方などからタイプ判定は可能です。むろん、観察者の観察力が低ければ、判定ができないだけでなく、タイプ誤認もします。私にもあります。まだまだです。

しかし、そうでないならば、たとえばタイプ7と判定すれば、本人がありのままの自分を見せてはいない、と主張しても、タイプ7というグループに入ることに変りはありません。

「自分は変わった」と思っている人でも、本質的な気質が変わることはありません。

となると、「ありのままの自分になるの」とは、自分は無理している、演技している、良い子ぶっているので、わがままな自分を出せない、ということなのでしょうか。

良い子になろうとしても、そうなれない自分がいて、ありのままの自分を出したら嫌われるかもしれない、という不安や恐れを抱いているとも考えられます。

なお、以前の無料の質問コーナーでもありました。「人が酒に酔った時、素面のときに見られなかった一面を出しますが、酔った状態ではその人の本性が出るとよく耳にします。酔っぱらっている人を判定するほうが容易なのか?」という質問です。

それに対して、「酔っていても素面でも同じで、同じタイプだと判定できます。元々に人はいろいろな一面をはじめから持っています」というような回答をしています。Qその他にある23-485です。http://www.mirai.ne.jp/~ryutou-m/eneagram/q&a/past/q&a.htm


友人のタイプ2w2の女性が、「私は、いつもありのままの自分なんで、なんでありのままの自分になりたいって言う人がいるのか全く分からない」と語ってくれたことがあります。実は、私も同感です。

たとえば、タイプ2であれば、ウイング1が重い人であるほど、「ありのままの自分」を出していない時があると語っています。

考えるに、タイプ1の優等生的な気質から、良い子にならねばならず、一方でタイプ2の攻撃的できつい気質から自分を押さえねばならない傾向があり、その狭間で無理しているために、ありのままに出せないと感じることが多いのではないかと予想しています。

自分の考えを主張できない、ホントウのことが言えない、ウソをつく、隠してしまう、飾る、演技しているなどから、正直に自分を出せないでいるのではと考えられます。

なお、このような相反する気質を持っているのは2w1だけではありません。攻撃タイプ(825)と防御タイプ(714)の気質を併せ持っている人たちによく見かけるものです。1w2・2w1・4w5・5w4・7w8・8w7の6つのタイプです。

ですから、それ以外の調和タイプ(369)と調和タイプのウイングを持つ人の場合は、それらが少ないので、無理していないためか自覚することも少なくなるのではと…。

http://www.mirai.ne.jp/~ryutou-m/eneagram/static/theory2.htm


この例として挙げられる面白いエピソードを最近耳にしました。

家庭を持つて1年が経った新婚の男性が、妻の出産時において異様に緊張して舞い上がってしまったようです。

その様子を見ていた姑が、どうしたのと尋ねたら、「実家の母親の心臓が悪くてニトロを飲むかどうするかなどと聞いたので…」と返答したようです。

その翌日、姑が婿の母親にお見舞いの電話をすると、その母親はエッと驚き、何も変りない、と言われたという。

この婿を7w8と判定しています。8のウイングが、軟弱な自分だと思われたくないために、ウソをついたと考えられます。

8のウイングは「勝たねばならない」という「ネバ人間」ですから、力強いとみられたいので弱い男だとみられるのは我慢ならないのです。
http://www.mirai.ne.jp/~ryutou-m/eneagram/active/page15/15-1~/15-6.htm

このように、「ありのままの姿の自分」を出せない人と、そうとも言えない人がいますが、それもこれも、みな本質的な気質がそうさせているのであり、とくに隠したり演技していたのではありません。

ついウソをついてしまったように、つい隠してしまい、なんで、あんなウソをついたのか、隠れてしまったのか、良い子ぶってしまったのかと、後から考えたら本人さえもよく分からないのです。

それぞれの人たちが、それぞれのタイプの本能的な行動様式そのままに行動しているに過ぎないのです。

演技してもウソをつくにしても、そのタイプらしい振る舞い方をしているのですから、つまりは、誰もがいつでもありのままの自分でいることを知りません。

というよりも、知ることができない。エニアグラムを知らないんですから致し方ないのですが…。

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