そこに、いつごろ創建されたのかわからない古い塔が、一面に生い茂った葦原に囲まれて立ち尽くしている。風が吹くと葦原がざわざわに唸りだす。なぜか、懐かしさに一杯になる、あの塔…。ずっと探し続けている。塔の秘密を解き明かすのは誰? 
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ブータンの旅から帰って、『ブータンの花』(朝日新聞社刊行)という本を見つけ出して、旅に出る前に知っておけばと少し後悔しています。

中尾佐助と西岡京治のお二人が写真や解説を載せているもので、ブータン(ヒマラヤ)の植生をキレイな写真入りで詳しく載せています。西岡さんをブータン国王に紹介したのが中尾佐助さんで、西岡さんは英国ならば「サー」の称号に当たる「ダショー」を送られた人です。さらに、この本は、ブータン国王の招待で撮影できたものだと断っています。

あの日、私はタクツァン僧院に行く人たちと別れて、一人で裾野にある駐車場(2500)の近辺を散策しているおり、ワラビも見つけましたが、変わったシャクナゲの花も見つけましたが、ここがシャクナゲの宝庫であることも知らずにいました。この本には、その他の奇怪な花も載っていて、いまさらながらに、殆ど知らないままで旅に出たことを悔いています。

ヒマラヤのシャクナゲ画像https://www.bing.com/images/search?q=%e3%83%92%e3%83%9e%e3%83%a9%e3%83%a4%e3%81%ae%e3%82%b7%e3%83%a3%e3%82%af%e3%83%8a%e3%82%b2&qpvt=%e3%83%92%e3%83%9e%e3%83%a9%e3%83%a4%e3%81%ae%e3%82%b7%e3%83%a3%e3%82%af%e3%83%8a%e3%82%b2&FORM=IGRE


ところで、ブータン(Bhutan)は、チベット仏教を国教にしている唯一つの国です。仏教はブータン人の生活に深く根差しているかに見えますが、実態を調べた著書もなく、私なども当然に知る機会など無いので、何とも言えません。


   


ただ輪廻転生に関しては深く信じているように見えます。49日で生まれ変わると信じているので、お墓がありません。火葬して遺灰は川に流します。で、川魚は食べない。灰と土と混ぜて土饅頭にして、水車小屋に並べたりすることもあるようですが、これもいずれ風化して無くなってしまいます。思い出の写真なども破ってしまい、早く忘れることで解放する、解放されるという考え方らしいのです。

死生観は日本人と大分異なっており、死者に執着するのはよくないという考え方のようです。来生は生まれ変わるのですから、死を恐れず、生に執着することもない。墓が無いことも良い意味で儚くて、ここら辺り、何というか清々しく、スッキリ感があって気持ちいいですね。

ですが、私自身は無神論者で、輪廻転生などあり得ないと現在では否定しています。墓は立てず、遺灰は海でもドブでもどこでもよいと遺言書に書いています。ただ、40歳の頃の一時期に、ルドルフ・シュタイナーに傾倒していた時があり、霊魂に関する学問として、『神秘学講義』(高橋巌)やその他の著書を熱心に読んでいました。

このシュタイナーの思想は輪廻転生を肯定していると考えられるのですが、「霊魂など無い」と見ていた私は、数年でシュタイナーから離れてしまいました。その後にエニアグラムと出会ったのですが、アルメリア人の神秘学者ゲオルギイ・グルジエフがエニアグラムを欧州に紹介し、米国にも伝わって、1970年代に日本にも紹介されました。

同じ神秘学者であっても、グルジェフはシュタイナーとは違って、科学的追求の色彩を帯びていて、興味深いものでした。「人間機械論」だという見方も納得でき、かつ師の指導でワークを積めば覚醒できるというもので、輪廻転生に関しての記事はなく、たぶん否定も肯定もしていなかったと思われます。

グルジェフは『ベルゼバブの孫への話』という奇怪な書物も残していて、ただの怪人に見られてもいます。ですが、真理を追究する姿勢が見え、他の妄想家たちとは桁違いに差が大きいと言えます。

尤も、グルジェフが西欧に紹介したエニアグラムには、「性格類型論」は全く無いもので、どこで得られたものなのかはずっと謎のままです。

なお、旅行の友として何度も読んでいた渡辺京二著の『逝きし世の面影』を、今回もバッグに入れていましたが、読んでいる最中に、中尾佐助のことも取り上げられていると気づき、少し因縁みたいなものを感じていたのも確かです。で、若かりし日に読んだ中尾佐助の著書『秘境ブータン』を読み直してみようと思っています。



 


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