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そこに、いつごろ創建されたのかわからない古い塔が、一面に生い茂った葦原に囲まれて立ち尽くしている。風が吹くと葦原がざわざわに唸りだす。なぜか、懐かしさに一杯になる、あの塔…。ずっと探し続けている。塔の秘密を解き明かすのは誰? 
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かの稲盛和夫(京セラ・KDDIの創業者)さんは、「性弱説」の考え方をしていたみたいです。そのためには、「罪を作らせない仕組みを作ることが、人を守ることになる」と語っていたみたいです。

それに関しては納得でき共感もできますが、では男女間に関することでは、どのような仕組みが作られたのか、そこが問題なのです

イスラーム圏での仕組みは、男女をできるだけ隔離するという方法です。それでは男女が理解し合うのではなく、より理解し難くなる方向に向かっていると考えられるのです。そうした中で挙げられることの一つがトルコの農村で語られていることです。



女性に対して強調されるのは、「さらわれやすい」ことで、女性は常に男性に狙われているとみている。略奪婚はほとんど無いにもかかわらず、村の人々は、女性がさらわれることを強調する。 (*中川紀子著の「イスラムの性と俗―トルコ農村女性の民族誌」青字部分は転載)から転載」

女性は「逃げやすい」とも言われている。「逃げる」とは親元から相手の男性のもとへ逃げていくことですが、若い娘は駆け落ちすることを「逃げる」と表現している。若い娘が恋の熱に浮かれれば、ジプシーのもとへでも逃げていく。

ハチミツは精力剤とされ、若い娘がハチミツを食べると若者のもとへ逃げる。春は若い娘が若者のもとへ逃げる時期であり、若者の誘いに同意する等々。女性が「逃げやすい」ことは何かにつけて言及される。

男性に対する最大のイメージは、女性に対して「じっとしていない」ことである。女性に対してはっきりとした「やましい」下心を抱いていると思われている。スキがあれば女性を狙っているとされる。おとこは激昂しやすい性質ですぐに自制心を失うとされる。

「じっとしていない」という男らしさを誇示するかのように、村の男性は自分の性的能力を誇る。30歳の男性が「毎日、妻と寝なければ頭がおかしくなる」と言う。男性にとって性的不能は、死よりも耐え難いことにみなされている。

つまり、人生で最も重要なことの一つに「性生活」にあるかに見えてしまう。なお、宗教の支配力は大きく、日常的な細かいところまで取り上げています。当然のことながら信教の自由などありませんし、男性優位の社会が変わることもあまり期待できません。

なお、中東のイスラーム圏の幾つかの国を旅していますが、昼間は街路を歩いている女性の姿を見かけても、夜は一人も見られませんでした。とくにイランでは、レストランや観光施設などで働く女性はほんのわずかで、調理場を覗いても男たちばかりでした。つまり、多くの女性たちが屋内で生活していることです。

女は実家では家長に、婚家では配偶者である夫に管理されています。ですから、女性が外で何か法を犯すようなことを起こしたら、家長や夫の責任となり、恥になってしまうのです。ゆえに、女性が働く職場は数少なく、女性の囲い込みをするしかなく、厳しい管理下に居ると考えられます。

これじゃあ、たまったものではありません。実家から「逃げたくなる」のは必然的ではないでしょうか。ほんのわずかの自由もない生活と言えます。父親や夫の許可なくては何もできない。

女性は一人住まいすることもできず、親の遺産は女性は男性の二分の一です。それというのも、女は男に養われる者だからで、終生、自立できないのがイスラーム圏の女性です。

そこは、およそ気候風土の厳しい地域で、自然に対する人間の弱さを思い知るので、「人間性弱説」が広く知られるようになったのかもしれません。が、それにしても、処女性を重んじる文化があるとしたら、性的嫉妬心の強さが浮きあがってきます。

ただし、男性たちの性的嫉妬の強さは、どの国にも見かけるものです。妻が産んだ子が自分の子なのか、男たちは疑うので女性を囲い込まねば安心できないのです。

一昔前のことですが、中国では「纏足てんそく」と言って、幼女期から布で足を縛っても足の成長を止めてしまいました。アフリカなどでは、女性外生殖器の一部を切り取ったり、縫い合わせてしまったという例もあります。

男性の嫉妬心の強さと猜疑心の強さは、万国共通と言えるかもしれません。尤も、日本社会には一応、性に対するモラルはありますが、性的タブーはあまり無くユルユルと言えます。

江戸期でも女たちがともに旅したという記載もあります。遊郭の遊女たちの中には大店の旦那衆に身請けされて、商家の女主人になることもあります。処女性が尊ばれることもさしてありません。

さて、「人間性弱説」ですが、日本社会であれば男女問題ではなく、モリカケ騒動にあるように、官僚たちの弱さが問題になっていると言えます。また、大企業の不正事件が続いていますが、追い詰められると尋常でない悪事に手を染めてしまうのですから、確かに弱さがそうさせていると考えられます。


しかし、人は弱いところがあるけれど、強くもなれるのではないでしょうか。ですから、男性という性が誘惑に弱いとしても、それを中心に備えて仕組みを作るのは、間違っていると私は思うのです。

ところで、イスラーム圏での女性差別を取り上げるつもりだったのですが、不快感でやり切れなくて、どうにもこうにも続けられなくなっていました


男女隔離という仕組みによって、かえって問題が山積したと考えられるのですが、どこをどう攻めたらいいのか、あまりの大きさに、「しまった! 」と後悔。反省しております。で、今回はおかしな展開になってしまいましたが、どうぞご容赦ください。

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