子どもを守るという意識が低い!!!

豊田市で小学校１年の男子児童が熱中症で死亡したと、17日全国報道されました。私はその校区の住民です。名古屋市から引っ越してきたので、まだ豊田市に馴染めず、行政のこともあまり知りたいという気にならずに、今日まで来ました。

まさか小中学校には扇風機しかなかったとは! 信じられません。それに扇風機の設置は2012年に設置されたのです。
それは共産党の議員からエアコン設置を求められていたからで、市当局は「エアコンのメリットとデメリットを総合的に検討する」などと答弁していた。結果、エアコンではなく、扇風機の設置となった。

何これって感じです。一体、どういうデメリットがあるというのでしょうか。予算が取れないから?　　エアコン設置は国から三分の一の補助金が出るのに、何故?　

温暖化で、昔とは比べ物にならないほどで、夏の暑さは異常です。それなのに、教室には扇風機しか無い!

子どもたちを守らねばという発想はなかったのか! 子どもと老人のほうが熱中症に罹りやすいと知られているのに…しばしば熱中症注意報が出ているのに…、

なんと片道20分もかかる和合公園に校外学習として出掛けていたというのです。この公園も知っていますが、平地ではなく全面傾斜地で、しかも樹木は低く、ほんの少々。木陰が無い、と言ってもいい所です。緩い傾斜地ですが、歩き回れば平地より負荷がかかり疲れるはず。

和合公園の写真あり
https://ameblo.jp/mojakaru/entry-11038665139.html

校長も担任も暑さでやられて頭がぼけていたのか! たぶん校長室や教員室にはエアコンが設置されていた‥確かめてないが。亡くなった男児は、学校に戻った後エアコンのある部屋に寝かされたのでは無いのだ!　そんなバカな!!

校長は「（屋外学習は）昨日やらないといけない行事ではなかった。延期や中止を判断せず、申し訳ない」と謝罪したとあります。校長と担当教師が最悪な判断間違いをしていた‥責任は重いはずで、決して許されることではない! と思いませんか。

事故を受けて慌てて、一部の学校にエアコンを前倒しで設置するという。予定では中学には2019年、小学校は2020年～2021になっていたとか。

文科省調査2017年では、エアコンの設置は全国平均約5割です。愛知県の設置率は３５・７％ですが、豊田市はゼロ。豊田市の東の山間地ならば気温は低いかもしれませんが、市街地は名古屋市並みに高いと言えます。

事故を受けて、「夏休中の校内での祭り中止」とご近所さんから聞きましたが、「校内で祭り?」があるなど知りませんでした。ここは、各地域ごとに例年のように夏祭りを催す所ですが、学校でも夏祭りをしていたとは驚きました。

「豊田市に来て驚いた」とよく言われているのが、子どもたちに課せられる宿題が多いことです。他府県から移住して来た人たちから、子どもへの課題が多く、部活動も盛んで、行事その他も多いと聞いています。

その通りであれば、これじゃあ児童生徒たちだけでなく、教師も大変に多忙ではないかと。教育熱心なところなのでしょう。がしかし、結果としては、どうなのかと探しました。すると、「全国学力テスト」では愛知県は大抵いつも、かなりの下位だったのです。

★公立小学校 2017年（平成28年度）都道府県別順位https://memorva.jp/ranking/japan/gakuryoku_test_2017_h29.php

豊田市にはトヨタ本社があり、失業者も少なく、高収入で裕福な街だと知られているので、まさかエアコン設置が遅れていたとは、この地域を知らない人たちには意外だったのではないかと。

私流の勝手な妄想ですが、エアコンを設置させなかったのは、昔の感覚があって、子どもに贅沢をさせてはいけない、暑さに耐えられる我慢強い子どもを作る、というような目標もあったのかもと…。

風土として、「三河武士は質実剛健」と言われており、我慢強さを誇る‥、そういう気風が残っているのではないか。そんなつもりはないと言われるかもしれませんが…・。なんにしても、勉強せよと厳しくしても、成績が上がるものではない。