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そこに、いつごろ創建されたのかわからない古い塔が、一面に生い茂った葦原に囲まれて立ち尽くしている。風が吹くと葦原がざわざわに唸りだす。なぜか、懐かしさに一杯になる、あの塔…。ずっと探し続けている。塔の秘密を解き明かすのは誰? 
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歴史本を好んでしばしば夢中になって読むことが、私にはよくあります。

で、明治時代前後に強く関心を持つようになったのは2年前からで、昨日、原田伊織著の「消された“徳川近代”明治日本の欺瞞」を読了したところです。

是非とお勧めできる本です。この著者は感情的で少し苦手だったんですが、今回はそれが薄れていたので気持ちよく読めました


学校ではほとんど近代史を学んでいなかったのですが、この激動時代はしばしば多くのところで取り上げられるので、一般的な情報はわかっていたつもりでした。

しかし、今回のを読むと、全く知らずにいた出来事や初めて聴く名前が出てきました。とくに驚いたのは、小栗忠順(おぐりただまさ)という幕臣です。

著者が述べているところを以下に少し転載(青字)します。

「小栗上野介忠順。彼こそが江戸末期に現出した「徳川近代」とも呼べる時代をリードした、誇り高き直参旗本(上位の武士)にして、突出した国際協調派とも言うべき、「徳川近代を支えた主役の一人である」

「徳川近代と言う時代は、小栗という存在があってこそ成立するものであると言っても過言ではない」

この時代であれば、日本人なら誰もが知っているのは、西郷隆盛、勝海舟、坂本竜馬、高杉晋作、木戸孝允、大久保利通、吉田松陰、岩倉具視、徳川慶喜、伊藤博文、井上馨、大隈重信、井伊直弼、大村益次郎、山縣有朋などです。

一方、この著者が取り上げた人物は、小野友太郎、林復斎、岩瀬忠震、水野忠徳、川路聖あきら、竹内保徳、栗本鋤雲、木村勝教、柴田剛中、田辺太一などです。

私にとっては初めて聴く名ですが、あなたはどうなのでしょうか?


明治政府とは「薩摩・長州政権」であり、彼らに都合が悪い出来事や人物たちは、土中深く埋め去られていたのだと。

つまり、この時代を支えた幕府の人材が実に豊富であったことを、私たちは知らずにいたようなのです。

歴史の真実は、勝者によって変えられてしまうものです。

で、それから150年も経っているのに、知ろうとしないのはいけないのだと著者はこの本で知らせています。


ちなみに、小栗忠順に関しては、以下のサイトに載っています→ここ←クリックして下さい。

タイトルは「小栗忠順・新政府軍が最も恐れた男」とあります。

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竜頭 万里子 (りゅうとう まりこ)
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