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マンガ作品から、人の心理をうまく説明できるかもしれないと、現在はマンガばかり読んでいます。マンガ好きというのではありません。エニア講座の資料にできると知った頃から、講座で活用するために読むようになりました。
また、次なる出版にこぎつけたいので、結構必死になって読んでいます。しかし、長編マンガが多くて時間を取られるのが困りものです。
さて、清水玲子さんのマンガ、「月の子」を読み終えたところですが、ファザコン性がクッキリと出ていたので、すぐにタイプ2w1と判定できる人でした。
翌日、藤本由香里著の「少女マンガ魂」(白泉社)を読むと、なんと、清水さんへのインタビュー記事がそこに載っているではありませんか。こういう偶然はよくあります。
それだけではありません。インタビューに答えている内容(以下の青字)にビックリして、ちょっと笑ってしまいました。
どちらかというと、私は完全なファザコンなんですよ。だから、「月の子」は私のファザコンがモロに出たっていうか…。物心つく頃までは、純粋に「お父さんと結婚できて、お母さんはなんて良かったんだろう。お父さんと結婚したいって思ってました。
タイプ2のところに記述していることが、そのまんま出ていたのです。でも、清水さんは幸運なほうです。理想的な父親だったので、そのように思えたのですから。なかなかそのような幸運はないものです。
父親とは口も効かない、父親の不満ばかり、父親と口ゲンカをよくする、父親を無視したり、ちょっと冷ややかに見ていたり、という人のほうが多いように感じています。
なお、タイプ2にとって、父親は無視できない存在であるにも関わらず、「父親のことは考えたことがない」とまで言うタイプ2の娘さんもいます。本当にいろいろな違いがあるものです。
また、自分が父親に向いているのか、母親に向いているのか、それさえ気づいていない人もたくさんいるのですから…。
ところで、ドン・リチャード・リソというエニアグラム研究者は、タイプ2に関して「父親に向いたタイプ・両価的(愛憎半ば)」と紹介しています。
私の解析でも、タイプ2は「父親に向いたタイプ」と言えるのですが、「両価的(愛憎半ば)」とはとても考えられません。上記のように、いろいろだからです。
従って、「父親に対して複雑な心理状態に陥りやすいタイプ」という説明のほうが的確ではないでしょうか。また、それ以外に言いようがありません。
ちなみに、次は、あるブログにあったものです。
「清水玲子氏は、愛するというのは,いったいどういうことなのか.なぜ愛するという感情が沸きおこってくるのか.愛するひとのために自分の身を犠牲にしてもいいとまで思いつめるのはなぜなのか。こういう心の不思議さこそ清水氏が追求しているところのものだと思われます」
確かに、清水さんの作品には自己犠牲がよくあります。清水さんに限らず、タイプ2(おかあさん気質)は、本当におかしいくらいに、自己犠牲を作品などでよく描いています。
まあねえ。人類が9人家族であるならば、「おかあさん」が、家族のために自己犠牲するというのはよく理解できるところです。
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