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そこに、いつごろ創建されたのかわからない古い塔が、一面に生い茂った葦原に囲まれて立ち尽くしている。風が吹くと葦原がざわざわに唸りだす。なぜか、懐かしさに一杯になる、あの塔…。ずっと探し続けている。塔の秘密を解き明かすのは誰? 
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4d0660dd.jpg田ノ浦が美しい海だってことはよく聞かされているのに、なぜだか私の中ではウスボンヤリとして、ほとんど何も知らないままでいたのです。

たぶん、周囲にいる人たちは、私が既に知っていると思い込んでいたのではないかと思うんです。


あちこちネットサーフィンして、私もやっと少し知ることができたところです。原発建設にはずっと反対してきましたが、田ノ浦のことはまるでわかっていなかったんですね。

でも、そういうものなんでしょうね。知ろうと努めない限りは、対象に気づかないまま通りずきてしまいます。

(ちよっと話はズレますが、ただのカンニングに過ぎないのに、マスメディアは連日大きな扱いをしています。なぜそれほど大きな扱いをするのかまるで理解できません。リビアなど中東のニュースも扱いが小さくて、何が大切なのか何を問題にすべきなのかを、わかっているのだろうかと、不信に思うばかりです。
奇跡のように残されていた素晴らしい田ノ浦湾が破壊されようとしている。原発が建設されたら、二度とこの海は戻ってこない怖れがあるのに、こちらはほとんど報道されていない…)


beab39d1.jpgでも、田ノ浦の
ライブ中継の動画をブログに張ってから、私も少しずつ学び出したところなのですから、あまり他の人たちのことを批判することはできないんですが…。

さて、最初にご紹介したいのは、今が見頃の「スギモク」です。スギモクは希少な海藻で、日本海固有種として知られたホンダワラ科の1種なのだそうです。

3月初旬ころスギモクの群生する海域を見ると、スギモクの生殖器官が海一面を黄金色に染めて、あたかも海の中の菜の花畑みたいに見えるのだそうです。見てみたいですね。

a496d044.jpgこんな素晴らしい海中のお花畑が、2008年からの中国電力の陸の埋め立て準備工事によって、半減してしまったと聞いています。

また、クロサギ(絶滅危惧種)らしい巣も確認されていますが、先月の2月11日から、中国電力の計画している工事が再開されていて、現在も作業員が田ノ浦でなにか作業をしているようです。

上の写真は、海藻研究家でもある新井章吾さんの提供による田ノ浦の海中写真です。アカモクという海藻の森です。浦島太郎さんが暮らした海底宮殿みたいです。

なぜ、田ノ浦の海が透明度があり、「奇跡の海」と呼ばれているのかと言えば、それは田ノ浦湾にある海底湧水の強さにあるようです。


田ノ浦には、海水の浸透循環流によって浄化された海水が入り江状の地形によって水塊を形成し、沖合の水塊と混合しにくい何らかの機構が存在する可能性が高く、これが田ノ浦に「澄水生態系」とも言うべき特徴の自然を作り出していると考えられる。それが、瀬戸内海でもまれにみる透明度を生み、生き物が豊富で、カサシャミセンの幼生やプランクトンが多いことの裏づけになるのではないかと予測される」 

a4f3c8b2.jpg次の写真はハート形をした祝島です。500人ほどが住んでいます。中継では砂浜から遠くにみえる真ん中あたりがこんもりしている島です。

祝島のホームページ→http://www.iwaishima.jp/

なお、田ノ浦からの中継動画は2月23日のブログに貼り付けています。今日も中継されています。明日もたぶんあります。

さらに、スナメリ(小型のイルカ)やカンムリウミスズメなどに関する写真や記事は、2月22日のブログにあり、併せてお読みいただけるとうれしく思います。

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