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そこに、いつごろ創建されたのかわからない古い塔が、一面に生い茂った葦原に囲まれて立ち尽くしている。風が吹くと葦原がざわざわに唸りだす。なぜか、懐かしさに一杯になる、あの塔…。ずっと探し続けている。塔の秘密を解き明かすのは誰? 
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 毎日の緊迫した状況の中で緊張が続いています。みなさんの体調は大丈夫でしょうか。こちら疲れが出てきたようです。こういう時に風邪などに罹りやすくなると思うので、お気をつけくださいね。

今回は、河田さんと新たに大沼さんという友人からのレポートをご紹介したいと思います。ちなみに、河田さんは
「遺伝子組み換え情報室」を主宰しています。「反原発きのこの会」で30年くらい前から原発の危険性を訴えています。

大沼さんは、
ため池の自然研究会幹事、NPO法人みたけ・500万人の木曽川水トラストの監事をしており、「ため池と水田の生き物図鑑・動物編」(共著)、「入鹿池の水の華-発生原因と水質管理方法に関する考察-」を著しています。以前は愛知県環境調査センターで研究職をしています。

レポーターのプロフィールを知りたい、というメールが届きましたのでお知らせします。



皆さま                   河田昌東

今日(16日)、定期点検中で稼動していなかったにも関わらず、使用済み燃料貯蔵プールで火災が発生し、過去最大規模の放射能を観測した。

F1-4は、その後一旦鎮火したと発表されました。しかし、15日午前5:45再び作業員が火炎を目撃。昨日の爆発であいた直径8mの穴から炎が見えた。現場は放射能が高く近づけない状態でプールの冷却は困難。

東電は、昨日、ヘリコプターで空から水を注入する計画などを立てたが、水の量が少なすぎるなどの理由でまだ実施していない。炎確認後30分(6:15)には炎は消えた。

風は北西。南40kmのいわき市では、3.82μ/h(通常の55倍)。南60kmの福島市:23.88μ/h(340倍)。依然として放射能は流出を続けている。

昨日までに爆発したF1-1は炉心の燃料棒の70%が損傷している模様。F1-2は33%が損傷。F1-3は計測器が壊れて、計測不能状態。

定期点検中で安全に停止しているF1-5,6も炉内圧力が上昇し、蒸気を逃がしたので、水位は40cm低下したが、炉心はまだ水中。

昨日、現場労働者の被曝限度を従来の
100mSvから250mSvに上げた。事故処理作業員の被曝はかなり深刻なはず。

 

皆さま                    大沼淳一

最悪のシナリオである核爆発の可能性を継続しつつ、福島原発では次々と新しい現象が続いています。1-4号基(冷温停止中だったのに…)の爆発は、使用済み核燃料プールの温度上昇に伴う水素爆発だったようです。
冷温停止状態にある1-5と1-6号基の温度上昇も報道されています。要するに、一度核反応が行われた燃料棒の中には、多量の核分裂生成物(要するに死の灰)が生成し、発熱し続けているのです。

停止中でも、あるいは、使用済み核燃料として炉内から出された燃料棒でも、常に冷却し続けないといけないのです。皮肉なことに、電気をつくる原発ですが、常に電気が必要で、停電するとアウトになってしまう装置なのです。
 
今日は風向きが首都圏へ向かっていたために、各地で空間線量の増大、あるいは、I-131やCs-137が検出されたようです。30年ほど前に書かれた児童書「見えない雲」を思い出させる展開です。

その雲を逃れて、船橋に住む娘とその子供(2歳と4歳)が我が家に疎開して来ました。首都圏ではスーパーやコンビニから食料品が姿を消しつつあるそうです。西へ向かう新幹線の中は、そういう親子連れが沢山いたそうです。

この期に及んでも、御用学者たちは、「健康に影響がない」などの言辞を弄し続けています。毎時マイクロシーベルトくらいの放射線では、急性白血病などの急性障害は起きませんが、晩発性障害(あるいは慢性毒性)の確率は増大します。

放射能の毒が閾値(イキチ )のない毒であるだけに、少しでも浴びればそれだけ癌などの病気に将来なる確率が増すのです。その確率は、首都圏2千万人に掛け算されて、やがて誰かが癌になるのです。(発症者の数=確率x人口)
 
数少ないモニタリングポストなどの測定値をとりあげて、この程度なら大したことはないなどのコメントがなされています。

これも変です。放射能の雲は均質ではありません。濃いところもあれば薄いところもある。しかも、時系列的に変化します。

それをザル状態の貧弱なモニタリングシステムでとらえることは出来ません。原発敷地境界付近のモニタリングポストはほとんどが故障し、わずかに1台だけが生き残り、あとで投入された移動測定者2台を加えて、たった3地点でしかモニターされていないという報道がありました。

たまたま観測されたデータに対して、最低でも2ケタていどの幅を持たせて考えるべきでしょう。つまり、毎時10ミリシーベルトという観測値が出た時、現実には100ミリ~1ミリ (もしかすると、1000~0.1)が存在したと考えるべきなのです。

ところで、文部科学省がHPに都道府県における環境放射能の測定結果とモニタリングカーによる空間線量率の測定結果をアップしました。

以下のURLから見られます。関東地方に、福島からの放射能が飛んできつつあることが分かります。
http://www.mext.go.jp/a_menu/saigaijohou/index.htm 

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