そこに、いつごろ創建されたのかわからない古い塔が、一面に生い茂った葦原に囲まれて立ち尽くしている。風が吹くと葦原がざわざわに唸りだす。なぜか、懐かしさに一杯になる、あの塔…。ずっと探し続けている。塔の秘密を解き明かすのは誰? 
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22才前後に読んだ詩です。その頃は、泣かなかったのに、どうしてなんでしょうか。歳をとるほど無感動になるのかと思っていたのに…、変です。今の福島とダブって見ているのでしょうか。

名詩です。生涯に一度は読むべき詩のように思います。なお、一部だけとり上げて転載しています。


原爆詩集  峠三吉
http://www.aozora.gr.jp/cards/001053/files/4963_16055.htm

ああお母さん

としとったお母さん

このまま逝ってはいけない

焼跡をさがし歩いた疲れからか

のこった毒気にあてられたのか

だるがって

やがて寝ついて

いまはじぶんの呟くことばも

はっきり分らぬお母さん

かなしみならぬあなたの悲しみ

うらみともないあなたの恨みは

あの戦争でみよりをなくした

みんなの人の思いとつながり

二度とこんな目を

人の世におこさせぬちからとなるんだ

その呟き

その涙のあとを

ひからびた、肋(あばら))にだけつづりながら

このまま逝ってしまってはいけない

いってしまっては

いけない


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