そこに、いつごろ創建されたのかわからない古い塔が、一面に生い茂った葦原に囲まれて立ち尽くしている。風が吹くと葦原がざわざわに唸りだす。なぜか、懐かしさに一杯になる、あの塔…。ずっと探し続けている。塔の秘密を解き明かすのは誰? 
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「未来を作る」  高岡和子(中2の8月)


未来を作る

私の未来はだれも知らない

それは私が作るものだ

私だけの力で

或いは他の人の力も借りて

しかしだれにも指図はさせない

受入れるのは忠告だけだ


自分の未来を自分で作ろうというキッパリとした強い意志が感じられる詩です。

でも、強い意志を維持することは難しい。

誰でもそうだと思うのですが、そんなに強い意志でも、いとも簡単にくじけてしまうことがあります。

絶対にやりとおすぞ、と硬く決意しても、いつしか、気付いたら萎えている‥。

あがけばあがくほどに、徒労感に占領されてしまうのです。

力が要るのだと知れば知るほど、非力な自分をより強く知ってしまう。

そして、どうにも抗えないと絶望的になっている自分を発見する‥

たぶん、高岡さんもそうだったのではないでしょうか。

ところで、これからの若者の未来は、かなり狭まっています。それはもはや誰の目にもあきらかです。

人類文明は内部から崩壊しそうで、しかも、その速度が速まっているのではと思うほどです。

 

最近、原発推進派の若者と知り合いましたが、賛成の理由が、原発再稼働ができなくなったら、原発労働者が失職するからだと言う。なんだか唖然としてしまいました。

それで放射性廃棄物などについて知っているのかと追及すると、「知っている」と虚勢を張るが、ほとんど無知でした。

また、ガイガーカウンターを持って近くの廃棄物焼却場近辺で計測していたら、娘さんから声がかかった。「それなんですか?」と尋ねられたので、「ガイガーカウンターです」と答えた。

娘さんは怪訝な顔つき。 「ガイガー???」 全く知らなかったみたいです。

このような若者もたくさんいるようで、そういうことを知れば知るほど、未来は絶望的だと思わざるを得ない。

未来を作るためには、過去を知るだけでなく、現在を知らねばならないのですから‥。

 

高岡和子さんは1946年生まれ。「さようなら17才」という詩集が再出版されました。

高岡さんは高校生で、日記や詩を書いたノートを浜辺に残して、そのまま海に入り亡くなりました。

ノートは浜辺に三日間発見されるまで波に打ち寄せられていました。

『さようなら十七才 海と心の詩(うた)』が、5/12、朝日新聞夕刊にとりあげられています。
http://pic.twitter.com/Oogbt5fl

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