そこに、いつごろ創建されたのかわからない古い塔が、一面に生い茂った葦原に囲まれて立ち尽くしている。風が吹くと葦原がざわざわに唸りだす。なぜか、懐かしさに一杯になる、あの塔…。ずっと探し続けている。塔の秘密を解き明かすのは誰? 
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『シアトル首長の演説』

『父は空 母は大地』より


出だしのみ転載しています。
全文はこちらで→
http://www16.ocn.ne.jp/~tana5020/siatoru.html

はるかな空は涙をぬぐい、今日は美しく晴れた。


あしたは 雲が大地をおおうだろう。


けれど 私の言葉は 星のように変わらない。



ワシントンの大首長が 土地を買いたいといってきた。



どうしたら空を買えるというのだろう?

そして 大地を。

私にはわからない。

風の匂いや 水のきらめきをあなたはいったいどうやって買おうというのだろう?

すべて この地上にあるものは わたしたちにとって 神聖なもの

松の葉の いっぽん いっぽん

岸辺の砂の ひとつぶ ひとつぶ

深い森を満たす霧や 草原になびく草の葉


葉影で羽音をたてる 虫の一匹一匹にいたるまで


すべてはわたしたちの遠い記憶の中で神聖に輝くもの。



わたしの体に 血がめぐるように


木々のなかを 樹液が流れている。


わたしはこの大地の一部で 大地はわたし自身なのだ。



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竜頭 万里子 (りゅうとう まりこ)
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