96条を変える？ 裏口入学する気か！

安倍政権、欧米から「極右政権」と言われているみたいです。

二日前の報道でも、「安倍政権の歴史認識が、近隣諸国との摩擦を生んでいると警告」と発していました。

なんと、国家安全保障会議の元アジア上級部長だった方です。

安倍政権は憲法９条を変えるためには、９６条を変える必要があると考えています。

そのやり方はいわば「裏口入学」みたいなものだと、憲法学者が述べていますが、うまい言い方です。

ところで、平和憲法を変えるという動きを知って、アジアの人々はどんな気持ちになったでしょうか。

日本人の気質としては、他国に侵略されたことが歴史上一度もないので、どこか太平楽なところがあるような気がします。

警戒心を感覚的に感じ取る能力が足りないっていう気がします。他国は戦々恐々とするところだと思うのです。

なお、ちょっと前に、珍しく児童文学『アルメニアの少女』（デーヴィッド・ケルディアン作)を読みました。

トルコに住む少数民族のアルメニア人が、トルコから強制退去や虐殺されたことを、一人の少女の体験談として書きまとめられているものです。

淡々と描写しているので想像力が無いと残酷さが伝わって来ないかもしれませんが、私は優れた作品だと思います。

残酷な世界は今もずっとずっと続いています。が、体験しない限り、身近なことでない限り、よそ事で処理してしまうのではと思います。

それらは努めて知ろうとしない限り、その人にとっての真実にならない。

真実は、知るってことに意欲的にならないと感覚が砥ぎすさまれず、近づけないものです。

知ろうと努めない限り、のんびりした日常に戻ってしまう。

そして、自分の住む世界が狭いってことにも気づかない。そんな気がします。

★米、安倍政権の歴史認識に警告　日米同盟影響も示唆
６/13http://www.47news.jp/CN/201306/CN2013061301000905.html

★憲法学者らが「９６条の会」
改正に反対 　6/14
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye5358326.htm
「言ってみれば、裏口入学にあたるやり方で、仮に改憲が成功したとしても、その改憲が一国の基本法としての正統性を持つことは到底できないはず」（９６条の会代表
樋口陽一東大・東北大名誉教授）

★自民草案を河野氏批判
 http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2013061402000128.html

★改憲派が斬る！　96条改正に異議あり！
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/83815
動画、小林節氏（慶応義塾大学法学部 教授）の講演

★「憲法９条は日本人が作った」
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/83295

「立憲フォーラム」第４回勉強会
作家、半藤一利氏、安易な改憲論に反論

★中立国オーストリアに学ぶ「改憲」の知恵
大貫 康雄氏6/02
http://no-border.asia/archives/8909/2

★アルメニア人虐殺
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%A1
%E3%83%8B%E3%82%A2%E4%BA%BA%E8%99%90%E6%AE%BA