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そこに、いつごろ創建されたのかわからない古い塔が、一面に生い茂った葦原に囲まれて立ち尽くしている。風が吹くと葦原がざわざわに唸りだす。なぜか、懐かしさに一杯になる、あの塔…。ずっと探し続けている。塔の秘密を解き明かすのは誰? 
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劇画作家・さいとうたかをさんの著作の『俺の後ろに立つな』というタイトル、なんだか気になりますね。

背中にはスキがあり、そこを狙われるかもしれないという不安があるみたいです。

当会の基本理論にあるように、タイプ8は「自分と世界は否定的に結びついている(837)で、否定的なことばかり想像しやすいタイプです。

http://www.mirai.ne.jp/~ryutou-m/eneagram/static/theory1.htm


さいとうさんの仕事部屋の仕事机の真上に、古そうな白黒の肖像写真がぽつんと掲げられています。

古式な着物姿ゆえ母親だと考えられます。父親の写真は見当たりません。


そして
「お袋帝国主義」というタイトルで、自身の生い立ちや家族のことを書きまとめています。

このタイトルはさいとうさん自身が密かに使っていたもので、彼の母親がどのような女性なのか推し量れるところです。

母親はタイプ8かもしれませんが、タイプ2の可能性もありそうです。

また、書かれているのは、ほとんど母親のことばかりで、父親に関してはたったの3行しか書いていません。以下です。


(母親は)親父には手を焼いたようだ。親父は好奇心旺盛な男で、画家、写真家、役者といろいろなことに手を出し、どれもものにできなかった男。良く言えば粋人、悪く言えばすべてになりそこなった男だった」

また、「お袋の嫌った絵を生業としている後ろめたさがあり、そのやるせなさを糧に劇画道を歩み続 けている」と書いています。

私ならば母親の嫌う職業に就くことくらい、何でもないような気がしますが。

「後ろめたさ・やるせなさ」とまでなるとは驚きです。母親の存在の大きさが感じられます。

以上から、
「女性を強く意識するタイプ(837)」だと絞れます。

http://www.mirai.ne.jp/~ryutou-m/eneagram/static/theory5.htm


さいとうさんは小学低学年頃まではいじめられていたようです。

しかし、小4の頃に、ついに感情が爆発して、いじめっ子をやっつけたようです。

その出来事を境に大きく変貌して、「俺は強い」という自信がついたとあります。


そして、2歳年上の小6の番長にも勝ちます。

「以来、「コッテ牛」と怖れられ、やりたい放題。ただし、いじめだけはしなかったし、ゆるさなかった。」

小学校低学年からバイトにありつき、中学は学校をさぼってアルバイトに精出していたようです

「仕事の要領を覚えるのが楽しかった。その業界に精通するというのも面白かった」とあります。

早くも自立的で、大人らしい発想をしています。

中学2年の時に、たまたま知り合った高齢男性から日本画の手ほどきを受けます。

その技術を生かして「枕絵」を描いて、進駐軍(占領軍というべきなのに)相手に売ったという。

しかも飛ぶように売れたみたいです。

「稼いだお金を懐に京都のお茶屋に繰り出して、飲めや歌えやのドンチャン騒ぎをしたこともあった」

驚きです。中学生が選ぶような遊びではありません。

ませています。というよりは本性が、「大人」だという証みたいな出来事です。

しかも、よりにもよって「枕絵」です。春画ともいいます。

現在でも枕絵のようなものを見ている小中学生がいるだろうと思います。

が、それを自分の手で描いて、しかもアメリカ軍の兵隊に売りつけるという発想をする中学生は、ソウお眼にかかれるものではありません。

要領がよいというべきか、経済観念が発達しており、生活力があるとも言えます。(つづく) 

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