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そこに、いつごろ創建されたのかわからない古い塔が、一面に生い茂った葦原に囲まれて立ち尽くしている。風が吹くと葦原がざわざわに唸りだす。なぜか、懐かしさに一杯になる、あの塔…。ずっと探し続けている。塔の秘密を解き明かすのは誰? 
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約2年半くらい前にシリアに旅したという体験があります。シリアを身近に感じているためか、今の緊急事態に胸が痛み毎日ドキドキしています。

でも、シリアに何が起きているのか、私には現地の言葉がわからないのですから調べようがありません。

ところが、日本のほとんどのマスメディアが、日本政府と同様に米国に追随しています。

遠い外国であまり関わりのない国の出来事であれば、どちらが正しいのかなまなかにはわからないと思うのです。

あまりわからないのであれば、中立的な報道をするべきだと私は思うのです。

が、事実はそうではありません。米国の言い分をさも正しいと思わせるような報道をしています。

一昨日は日経記事を取り上げましたが、日経だけでなく、日本の大手マスメディアはたいてい横並びです。

東京新聞は原発に関してはまっとうなので、シリア問題ではどうなのかと読んでみたら、残念なことに他のマスメディア
と同じところにいます。

また、シリアなど海外で起きることは判断できないところに見えます。

まるで判断できないために、現地の人にインターネットを通じた取材をしています。

それがなんとしたことか、相手は反体制派の「国民連合」と、武装組織「自由シリア軍」です。

当然に、自分がやった(化学兵器使用)などと言うわけがありません。

アサド体制派のほうが使用したと主張し、それをそのまま記事にしています。
8/228/30までの記事のうち、4回ありました。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2013082902000136.html
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2013082402000215.html
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2013082302000105.html
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2013082202000232.html


 なんだか、体制派は民衆を抑圧するところで、反体制派は民衆が味方していると思っているかのようです。

シリアは戦前の日本みたいな監視社会だと聞いていましたから、当初、私も反体制派のほうに正義はあるかもと考えていました。

しかし、内戦が起きたら他国が介入します。反体制派は正規軍ではないので、おかしな人物が紛れ込みます。

過激な世を恨んでいる人物も自分の活躍する場ができたと駆け参じることがあると考えられます。

他国の傭兵とかスパイとか、破壊分子などもドンドン入ってくると考えねばなりません。

日本とは違い周囲は紛争多発地帯で、しかも地続きですから大変なことになると予想できます。

東京新聞の記事を読むと、どうやら、初めからアサド政権側に問題あり、という視点で取材しています。

私たち読み手が、これまで大量の報道から西側に洗脳されているのと同じで、東京新聞の記者たちやデスクも、洗脳されていると考えられるところです。

ところで、イギリスが下院に反対されて、シリアを懲らしめるというキャメロン首相が提示をしたものを否定しましたが、ただの13票差です。

英国議会下院の様子http://rt.com/news/uk-parliament-vote-syria-181/

米国に同調してシリアへの軍事介入を認める議員は
272で、反対285です。272人の議員がオーケーを出したという怖さです。

証拠が見つかっていないのに、懲らしめてよいという考え方をする人たちがこんなにもいた! それが信じられません。

でも、よく考えたならば、英国国民も日本国民と同じように洗脳されているはずです。

というよりは、英国人は日本人のように従順ではなく、従って、洗脳もされにくいので、からくも反対派が少し多かっただけかも…。

そして、ドイツもイタリアもポーランドも、介入に反対していますが、それは報道されていません。

ところが、米国、英国、フランスが一斉にシリア征伐に行くと報道されたなら、なんだか世界大半の国の政府が、それを認めたようにみえます。

そんなら仕方ないか、と、日本国民も思うのではないでしょうか。安倍がまたおかしなことを言いだした、とはなりません。

イラク戦争の時も、そうだった…。

この件は、もっとたくさんの国の態度を報道するべきだと思います。

たとえば中南米などに尋ねたら、どんな回答が返ってくるか…。

米国のほうが世界から孤立している、という実態が見えてくるかもしれません。

なお、今日の昼に
TBSの「ひるおび」という番組を見ましたが、こちらもシリア征伐に賛成する人物ばかり集めていました。

レギュラーの2人も同様です。テレビを見ても、みな親米英派ばかり。

「オバマは慎重で…」と言い好意的です。慎重な人物が証拠もないのに他国に侵攻するでしょうか。

なお、私はアサド政権に味方しているわけではありません。警察国家など誰にとっても不快です。

それに、米国こそが警察国家の本家であり、なぜ、そういう事実は報道されないのかと、それのほうが不快です。

 


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