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そこに、いつごろ創建されたのかわからない古い塔が、一面に生い茂った葦原に囲まれて立ち尽くしている。風が吹くと葦原がざわざわに唸りだす。なぜか、懐かしさに一杯になる、あの塔…。ずっと探し続けている。塔の秘密を解き明かすのは誰? 
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「日本でメルトダウンがあったんですよ。もう忘れてしまったの?」

と、ビナードさんは講演の中で、冗談みたいに聴衆に語りかけていました。

フクシマ事故はそんな冗談が言えるくらいに、周囲にいる人たちの話題にも登らなくなっています。

「喉元過ぎれば熱さを忘れる」ですが、英語では、The danger past and God forgotten.(危険が過ぎると神は忘れ去られる)などというようです。

困った時の神頼みも同じですが、どこの国であっても忘れっぽいのだと思います。

で、人は「忘れることができるので生きて行かれる」のであり、また、忘れやすいので同じ過ちを犯します。

私も戦争を知らない世代ですから、戦争は遠い国の出来事になりがちで、どう努めても緊張感がすぐ緩み出します。危機意識がかなり薄い。

ただし、3.11以降は、少し自分の両親たちの恐怖体験を見直すことができました。

そして、「安倍政権が戦争をしたがっている」ように見えてきたためか、戦争というものをさらに身近に感じるようにもなりました。

まさか息子が兵隊に行くことはないとは思うが、孫の時代はどうなるだろうと想像するようになりました。

絶望的で嫌なことしか想像できない自分が情けないです。

そんな時に、憲法の前文を思い出したのですが、やはり素晴らしいです。

不覚にも涙が…。一部だけですが載せたいと思います。

なお、私の20歳年上の姉は、歴代の天皇の名前を丸暗記していました。

中年になっても忘れていません。神武天皇から始めて得々としていました。

ですから、中学3年になったら、授業で、憲法を丸暗記させるべきだと思うのです。

これが忘れないために最も効果がありそうです。

得々として語れる自慢の憲法なんですから。

 
憲法前文

日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、われらとわれらの子孫のために、諸国民との協和による成果と、わが国全土にわたって自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によって再び戦争の惨禍が起ることのないようにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。

そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであって、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。

これは人類普遍の原理であり、この憲法は、かかる原理に基づくものである。

われらは、これに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する。

日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであって、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。

われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めている国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思う。

われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免れ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。

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