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そこに、いつごろ創建されたのかわからない古い塔が、一面に生い茂った葦原に囲まれて立ち尽くしている。風が吹くと葦原がざわざわに唸りだす。なぜか、懐かしさに一杯になる、あの塔…。ずっと探し続けている。塔の秘密を解き明かすのは誰? 
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「エリザベス・テイラーのエニアタイプ・その2」のところで取り上げたもので、
気になっていた箇所があります。エリザベス・テイラーの
母親が述べてい
るところです。

「まだ一歳にもならない娘がじっと他の人を見つめると、その人は落ち着
きをなくし逃げ出したくなるのです。娘の熱のこもった視線に耐えられず
に、ついには部屋を出て行ってしいます」

見つめられた人のほうが、落ち着きをなくし逃げ出したくなるほど、じっと
見つめるのであれば、人を怖がっているとは考えられません。

となれば、この箇所については攻撃タイプ(825)から探すと述べるべきとこ
ろです。当会のエニアグラム理論では、人見知りが強いのは防御タイプ
(714)です。

しかしながら最終的にはテイラーのエニアタイプはタイプ2だと判定していま
す。当初にタイプ7だと思い込んでいたことはタイプ誤認だったというわけです。

そこで、以下の箇所を再度取り上げてみます。

★「赤ちゃんの人見知りは心の葛藤だった」
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=00020130607001

「研究グループは、生後712カ月の赤ちゃん57人の母親に、赤ちゃんの
もって生まれた気質についてアンケートし、「人見知り」度合いと、相手へ
の「接近」と「怖がり」の2つの気質の関係を調べた。その結果、人見知り
が強い赤ちゃんは、「接近」と「怖がり」の両方の気質が強く、「近づきたい
けど怖い」という心の葛藤を持ちやすいことが推察された。また、赤ちゃん
に母親と他人の顔の映像を見せ、口、鼻、目のどこを長く見ているかを
視線追跡装置で観察した。人見知りが強い赤ちゃんは、弱い赤ちゃん
よりも、母親、他人にかかわらず、最初に相手と目が合ったときに「目」を
長く見つめ、凝視するような目を示した。さらに人見知りが強い赤ちゃんは、
相手が自分と向き合った顔よりも、よそ見をしている顔を長く観察している
ことが分かった。これまで知られていた学童期の人見知りの原因とされる
「接近と回避の葛藤」が、わずか1歳前の赤ちゃんでもみられることが示さ
れた」

当会のエニアグラム理論による分析でタイプ判定の事例をたくさん知ると、
圧倒的にタイプ2が占めていると納得頂けるだろうと思います。

そうなれば、研究対象者も圧倒的にタイプ2が占める恐れが出てきます。

そして、全員がタイプ2の赤ちゃんであっても、人見知りには程度の差が
あります。

なお、この研究結果の記事を読むと、タイプ2がまるまると当てはまると考
えられます。タイプ2は人に近づくタイプですから、やさしい人、遊んでくれる
人、面白い人であれば、「接近したい」という欲求が出てきます。

そのために、よそ見している相手の顔を観察することがあるだろうと考えら
れます。

そして、ウイング1が強い子どもは、怖がりな1の気質をたくさん持っている
ので、近づきたいが怖いという相反する「葛藤」のような様子が見られるこ
とがあります。とくに相手が男性の場合によく起きます。

しかし、ウイング1が軽いとかウイング3になれば、人を怖がる傾向がほとん
ど見られなくなりますから、このような葛藤は起きません。つまり、「人見知
りの度合いが強い子ども」だと受け取られることはありません。

次に、「人見知り度」をどのように測定しているのか、そこが肝心です。こ
こでは母親たちにアンケートして「人見知り度合いが強い」かどうかを決め
ています。

しかしながら、長く講座やカウンセリングを続けていますが、タイプ2の人た
ちが「自分は子どもの頃から人見知りで…」などと語り出すのはしばしば
あります。むろん、自分の子どもが「人見知りで…」などということも普通
によくあります。

他のタイプと比較しないと、「人見知り度合い」というものは浮き出て来ま
せん。

「人見知り度合い」が最も強いのは怖がりで神経質な防御タイプ(714)
です。こちらはたとえオモチャなどを用意した明るい部屋であったとしても、
初めての場であれば緊張度が強すぎて恥ずかしそうな素振りもしないか
もしれません。

または、部屋の中に入る前から泣き続けているので帰宅せねばならない
かもしれません。母親の胸に顔をうづめたままになる可能性もあります。

緊張を解きほぐすにはかなり長時間を要すると考えられます。当日だけ
ではダメで1か月くらい通い続けねばリラックスした様子を示さないかもし
れません。

そして、赤ちゃんを接近したい気持ちにさせるには、研究者たちの暖かく
やさしい関わり合いが求められます。まるで「度合い」が違うのです。つま
り、こちらのタイプは「接近と回避の葛藤」という心理状態になっていません。

最近知った例をご紹介します。家族3人がそれぞれのタイプが知りたいと
訪ねてきました。

初め母親には少し緊張がありましたが、身体もこちらに向けてすぐに屈
託なく話し出します。

父親はチラリとこちらを見ましたが、身体はこちらに向いていません。

小学6年の娘さんは母親の話に相槌を打つなど同調する様子を示しま
した。話しかけると率直に恥じらいもなく語ります。娘さんはそのうちに体
があちこち動き出して、頬杖をついたりあくびするなど行儀がよいとは言え
ません。

母親は娘のことを
「人見知りで…」と言います。父親はこちらが質問しな
い限り口を挟むことがなく、姿勢を変えることもありませんでした。

さて、母親と娘さんはタイプ2で、父親はタイプ4と判定しております。

そして、研究者たちは全タイプを知っているのでは無く、つまり把握できな
いので、全タイプと比較して研究しなければ、正しい理論を導き出すこと
ができない、という圧倒的な事実を知るよしもないのです。

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