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そこに、いつごろ創建されたのかわからない古い塔が、一面に生い茂った葦原に囲まれて立ち尽くしている。風が吹くと葦原がざわざわに唸りだす。なぜか、懐かしさに一杯になる、あの塔…。ずっと探し続けている。塔の秘密を解き明かすのは誰? 
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最近は、目がかすむようになり、頭の回転も悪くなったような気がします。そのせいか難しい本には手が出ません。

できるだけスカッとした気分になりたくて、評論家の斎藤美奈子さんの本を読んでみましたが、期待通りでした。

『趣味は読書』とか『本の本』などですが、私も、趣味は読書なのですが、とても彼女のような面白いスカッとするような文章が書けるようになりません。羨ましいかぎりです。

ところで、福島原発から漏れ出る汚染水問題、もうどうにもならないほど末期的な症状です。そのうえ、大きな地震も世界各地で起きています。

それなのに、再稼働しようとしている。他国に売りつけようとする。厚かましい恥知らずの人たちがいる…。

こんな現実から逃げたいと思ってしまう。でも、斎藤美奈子さんの以下の文を読んで、少し気持ちを取り直したところです。


【本音のコラム】 「壊れたトイレ」 斎藤美奈子 (東京新聞2013.8.13)

先日,水洗トイレにトイレットペーパーの芯を流すという失態をやらかした。あっと思ったときは後の祭り。二十分ほど格闘するも,異物がつかえて水が流れない。次の手を思案しつつ思い出したのが「原発はトイレのないマンション」という言葉である。使用済み核燃料の最終処分場も決まらないまま稼働する原発を皮肉った表現だけれど「トイレがない」は実感に欠ける。怖いのは壊れたトイレだ。レベル3(重大な異常事象)の認定が検討中の今の福島第一原発は壊れたトイレに近い。汚水が便器からあふれ出し,バケツを集めて次々ためるもバケツも破損。汚水は床にたまり,トイレの外に侵出し,このままだと家中の床はおろか玄関から外に出て隣家にも影響しかねぬ状況だ。それなのに,この家の主は「うちで五輪を開こうぜ」などとはしゃいでいる。私には壊れたトイレを放置して,友人をパーティに招こうとしているように見える。まともな友人なら「順番が違う」と思うだろう。汚染水漏れは「五輪に直接関係しない」と語った猪瀬直樹東京都知事。同じく「影響はない」と述べた菅義偉官房長官。このセンスが事態を悪化させる。私は五輪を歓迎しない。「お手上げなんだ。助けてほしい」と首相は他国に頭を下げるべきなのだ。官邸のトイレにトイペの芯を流しに行きたい。

 


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竜頭 万里子 (りゅうとう まりこ)
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