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そこに、いつごろ創建されたのかわからない古い塔が、一面に生い茂った葦原に囲まれて立ち尽くしている。風が吹くと葦原がざわざわに唸りだす。なぜか、懐かしさに一杯になる、あの塔…。ずっと探し続けている。塔の秘密を解き明かすのは誰? 
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私のこれまでの人生のなかで、一番にハッピーだと感じたのはいつだったのかをお知らせしたいと思います。

妊娠4か月の時に切迫流産で入院していた折のことです。

医師から胎児は無事だと言われた時で、胎児の心臓の音を聞いたそのあとです。

診察室を出て病院の廊下を歩いていると、私はあまりの嬉しさに、自然に体が回転しており、クルクルと踊り出していたのでした。

狂喜していた! という感じです。あれにまさる幸福感はそれ以降は一度も体験しておりません。

子どもを無事に出産した時に狂喜したのではありません。むしろ、母となった責任感と義務感で一杯という感じです。

その幸福感は、合格したとか、恋人ができたとか、結婚できたとか、賞状をもらったとか、その他いろいろに感じた幸福感とは、比べようもないほど歴然として輝いています。

友人の一人は、治らないと医師から言われた病気から全快した時が、最も幸福だったと言っておりました。

ある友人は、失恋したと思い込んでいたのに、彼が自分のもとに帰ってきてくれた時だというのです。片思いだった彼から交際を求められた時ではないのだそうです。

つまり、幸福とは、それまで持っていなかった何かを得るものではないようです。

失うはずだったのに…、現状回復した! その時、他とは比較にならぬ幸福感に満たされるのです。

多くの人たちは、求めても得られない何かを、ようやくにして手にした時に、幸福になれると思っているのではと思います。

しかし、それは「至高の幸福感」ではない、という事実があり、それはあまり知られていません。

苦しい労働が続いて、その結果として仕事がうまくいった時。辛い体験をした後の成功。困難なことを克服した時。苦しい訓練に耐えて競争に勝った時等々。

また、険しい山道であるほどに登頂できた喜びはひとしおです。感動するのです。

「至高の幸福感」というものを体験したいのであれば、困難なことに立ち向かうべきなのです。

リッチになりたい、成功したい、世の中に認められたいという欲望は数々あると思いますが、それらが得られたとしても、その幸福感はさして大きなものではないということは、知っておいたほうがよいと思うのです。

それゆえ個人的な体験談を、あえてしました。

なお、私のエニアタイプはタイプ2w3です。私の見つけた理論ではタイプ2は「お母さん気質」です。

従って、胎児を亡くすかもしれないという不安と恐怖があったからこその、あの「幸福感」に達したのだと考えられます。

たぶん、タイプ2に特有な体験なのではと想像しています。他のタイプにはあまり考えられないものだからです。


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