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そこに、いつごろ創建されたのかわからない古い塔が、一面に生い茂った葦原に囲まれて立ち尽くしている。風が吹くと葦原がざわざわに唸りだす。なぜか、懐かしさに一杯になる、あの塔…。ずっと探し続けている。塔の秘密を解き明かすのは誰? 
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  神秘学を日本に紹介している高橋巌さんは、オカルティズムに関する考え方を著書でよく取上げています。

 この方は、主にルドルフ・シュタイナーの思想を紹介している方として知られています。シュタイナーの文章は読みづらいのですが、高橋巌さんのほうはわかりやすい文章です。

 その彼の解説では次のようになります。
「対象と自分との関係を考えるときに、従来の関係と全然ちがった関係を持とうとしたり、あるいは別様にものを把握しようとする、そういう態度をオカルティズムというのです」 (「神秘学講義」角川選書より転載)

 人間というものは、他人との関係でとかく固定的な見方になりがちです。「あの人はこうこうこんな人間だ!」と、よく知らないのに決めつけることがあります。

 一方、自分のことを全く知らない人間から、なにか否定的なイメージで決めつけられることほど不愉快なことはありません。多くの人たちが、そんな体験をしているにもかかわらず、なぜか他人に対しては平然と決めつけてしまう、という傾向ならば、しばしば見られるものです。


 家族の見方も固定的になりがちで、エニアグラムでタイプ判定をすると、「あの子に、そんなところがあるなど信じられない!」と驚かれるご両親がいます。

 誰にとっても、自分の見方が狭いのではと、「気づく」ことが大変に難しいようです。しかしながら、「単線」だった見方が、「エニアグラム」という見方を取り入れることで「複線」となり、新しい認識の仕方を知ります。飛躍的に視野が広くなる人もいるように感じています。

 そして、対象に対して、それまでと違う認識の仕方をして、それまでと違う接し方をすると、両者の関係に変化が起きます。

 つまり、対象が問題ではなく、自分のほうの問題なのだと気づく必要があるところです。自分の認識の仕方を広めたり深めることで、他人との関係を良くすることができるのですが、そこにいたるには「オカルティズム的な態度」が重要みたいです。

 神秘学系の著書を読むと、ときどきハッと気づかされる内容に出合えます。30代頃からずっと神秘学に注目してきましたが、現在でも、たまに取り出して読み返すことがあり、考え方として得られるものが多い学問です。と、私自身は思っているのですが。

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