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そこに、いつごろ創建されたのかわからない古い塔が、一面に生い茂った葦原に囲まれて立ち尽くしている。風が吹くと葦原がざわざわに唸りだす。なぜか、懐かしさに一杯になる、あの塔…。ずっと探し続けている。塔の秘密を解き明かすのは誰? 
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 どんな生活をしていれば幸せなのでしょうか? なんでもそうなんですが考え方の違いがあります。経済的に豊かでも、環境汚染が酷いとか、政情不安定とか災害リスクが高いのであれば幸せとは言えません。

 たとえば、国民総生産(GNP)が高ければ豊かな国だという見方がずっと支配的でした。最近は
国内総生産(GDP)とか、国民総所得(GNI)などから図られるのですが、それらでは日本はかなり上位の国です。GNI(2000年)ならば、日本は世界第2位です。

 それでは図れないという考え方もあり、「
一人当たりGDPランキング」というものもあります。2005年のそれは、一位・ルクセンブルグで、日本は14位です。

 国は豊かでも、庶民にとってはそうではなく、「一人当たりランキング」の順位が低いとしたら、それは私たち庶民の実感に近いものではないでしょうか。

 前回7/24にて取上げたランキングは、イギリスに本部のある
新経済財団が調査したもので、世界の76000人余の人々の回答より導かれた結果です。ただし、質問表には、「生活満足度指標によってその国の住民の福利を評価」するというものです。これまでにない考え方です。

 やはり、本人の満足度というものが重要ではないでしょうか。発展途上国の庶民は生活満足度が低いだろうと予想されることが多いと考えられますが、そうとばかりは言い切れません。

 たとえば、1960年代の高度経済成長が続いていた日本は、今ほど経済的に豊かではないが、精神的なゆとりがあったという見方があります。その頃は将来に希望を持つことができたが、現在では将来への不安が大きく、孤立感や閉塞感が強いなどとも言われています。

 新経済財団が、どのような人を対象に調べたのか分からないのですが、そもそも幸福度というものは客観的には図れないものがあります。従って、主観的にはどう感じているのかを調査することは、意味があるのではないかと思います。

 以下に掲載されているので、英文が読める方は確かめて欲しいと思います。

     http://www.happyplanetindex.org/

 ちなみに、各国の国立大学の学生たちに現在の生活満足度を質問したら、たとえば、日本の学生のほうが、ベトナムの学生より満足度は低くなるのではと予想します。学生という立場や身分が、途上国よりも先進国のほうが相対的に低くなると考えられるからです。

 また、発展途上国でも老人が敬われる傾向がある国であれば、老人たちの満足度は高いかもしれません。ところが、わが日本では老人の自殺が多く、老人だというだけで敬われることはないのです。7/27の麻生首相の失言「(高齢者は)働くことしか才能がない」などもありますから‥。

 それゆえ、どのような人を対象にして調査したのか、それが重要になるのではないでしょうか。

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